一般界隈リスナーによる、すべ貴方氏を初期から追ってみた感想。

一般界隈リスナーのワィロンです。模倣してません。
リスナー目線でも記事を書いて良いとの事だったので、喜んで予約させて頂きました。拙い文章ですがどうぞよろしくお願いし〼。

今回は、昨年より活動を開始し、今月の新曲公開と同時に登録者4000人を突破した『全て貴方の所為です。』(すべ貴方)氏について纏めてみました。
中の人ネ〇〇キ説や合作説など、様々な憶測が飛び交っていますが、今回はその辺りの名義問題には触れません。すべ貴方氏の楽曲群や、この一年で起こった出来事などを語っていこうと思います。


この一年の出来事まとめ

この一年で起こったことが多すぎるので、個人的に注目したいポイントに絞って話していきます。

『応え見つかりました。』

※私は『俤』のリリースから追い始めたので、古参とは言い難いですが、模倣年表などを参考にして話しますので、その点ご了承ください。
すべ貴方氏の最も古い楽曲は、2023年9月28日に投稿された『応え見つかりました。(Short Ver.)』です。この楽曲は一度削除されたものの、翌年1月21日には『尋ねて見つけました。』のタイトルで『応え見つかりました。(Short Ver.)』の逆再生枠がリリース。これは事実上、フル版リリースの予告という事になり、1月27日には実際に『応え見つかりました。』としてフル版が公開されました。
着目したいのは、『尋ねて見つけました。』の動画序盤の特殊演出です。〝YouTube公式アンケート〟のような画面が実はフェイクで、だんだんと画面が歪んでいくアナログホラー的な映像には、そのクオリティの高さに驚かされました。私は普通に騙されて画面をタップしてた。

YouTube公式のアンケート広告

なお、すべ貴方氏の最初期の楽曲には『気をつけてください。(Short Ver.)』や『雨月星宿』などもあったのですが、現在は非公開にされています。やはり個人用のアーカイブは取っておくべきですね。あのファイルどこにやったっけ

『俤』から始まった知名度拡大

すべ貴方氏の実力を世に知らしめた楽曲。
この界隈で知らない人なぞ居ないと思います。やはりK²の要素を上手く取り入れたフリー模倣は難しいと言われていますから、そういう意味でも偉大な曲だと勝手に思っています。
そして、『俤』公開以降、すべ貴方氏の知名度は一気に広がっていきました。また、『俤』を模倣した曲も少しずつ増え始めました。『全てあなたの所以です。』氏の『鵺』と同じ現象ですね。

『NNN』のShort版から見出すすべ貴方氏のオープンな姿勢

2024年3月18日に『NNN』のShort版が公開されました。Full版のリリースは3月24日です。ここで注目したいのは、Short版がツイッターで投稿されたということです。実は3月22日にYouTubeでもShort版が公開されていたのですが、すべ貴方氏は敢えてツイッターでもShort版を公開しました。
ここからは私の推理になってしまうのですが、すべ貴方氏は『模倣は自由な方が良い』という思想を持っているのだと思います。
というのもですね、『全てあなたの所為です、』氏、通称『すべ読点』氏の楽曲『それは、誰かの言葉。』がツイッターのみで公開され、これが界隈外の一般ユーザーの目に留まり、万バズしたことがあるんです。すべ貴方氏のツイッターアカウントではShort版の公開だけに留まらず、『それは、誰かの言葉。』の模倣曲『▇』を投稿したり、少なからずすべ読点氏の成功(と言っていいのか?)に影響されていることは確かです。
すべ貴方氏の活動の自由さについては、後でより詳しく話していきます。

『それは、誰かの言葉。』の演出をしっかり模倣している。ファンが喜ぶムーヴを完全に理解しているすべ貴方氏

Signifié / Signifiant 騒動

騒動という程では無いかもしれませんが、これはすべ貴方氏の新曲『Signifié』のプレミア公開枠が立った際、当初は『シニフィエ』というタイトルでした。しかしながら、このタイトルは『全て画質の所為です。』氏の過去作に既に使用されていました。まさかのタイトル被りです。
すべ貴方氏の単なるミスとの事で、『シニフィエ』は『Signifié』に変更され、何故か『俤』のタイトルが一時的に『Signifiant』に変更されました。
すべ貴方氏も誠実に対応していて、特に問題なく公開されたので良かったと思います(小並感)。

メンバーシップ開始!

まさかの、ですよ。
YouTubeのクリエイター機能の一つ「メンバーシップ」をすべ貴方氏が試験的に導入し始めました。やはり試験的という事で、料金は月額90円の最低料金。発表当初はすべ貴方氏お手製の「限定カスタム絵文字」のみが紹介されていました。
その後、すべ貴方氏によってメンバーシップ限定動画が公開されました。
この動画では初となるすべ貴方氏の実写の姿が確認できます。白い仮面に黒の全身タイツ、声の高いボイスチェンジャー…。どう見ても雨穴氏のオマージュですね。動画では『れーずん』名義でメンバーシップの概要を紹介してくれました。

仮面が本人のアイコンを模したものになっているのがチャームポイントですね

さらには、なんとゲリラ雑談配信を始めたのです。メンバーシップに登録しているユーザーのみが視聴できるもので、過去作の編集画面なども見せてくれた記憶があります。
ともあれ、模倣者がメンバーシップを導入するのは異例ですし、この頃から本格的に<この人結構ファン想いなのでは…?>と感じるようになってきました。
ちなみに、現在はメンバーシップは終了しています。また復活して欲しいところですね。

『彼方の空のほうき星』に心を奪われた

界隈曲でこんな綺麗なMV見たことねえよ

個人的には『彼方の空のほうき星』が一番好きですし、初見のインパクトも強かった思い出があります。タイトルから『名の無い星が空に堕ちたら』の模倣だと思っていたのですが、蓋を開けてみれば、完全オリジナル楽曲でした。単なる本家の模倣と呼ぶのが失礼なくらい、しっかりした良い曲でしたね。K²要素多めかと言われるとそこまででもないような気がするし、エヌ(CXXXII系)要素多めかと言われるとそうでもないような。あとMVのドット絵、気合入り過ぎ。なにより本家の『名の無い星が空に堕ちたら』から感じる〝印象〟がこのMVに引き継がれているんですよね。この〝印象〟は正に解釈一致です。

『雨曝』、衝撃の予告演出

海鮮四曲の一つである『.(クラゲ)』のオマージュを含んでいるのがこの『雨曝』。プレミア公開のチャット欄では、意外にも途中まで『.(クラゲ)』の要素を含んでいることに気付かない人が多かったように思えます。サビのメロディーの一部分が『.(クラゲ)』と似ているので、動画終盤のサビが繰り返されるパートでやっと気付く人も多かったようです。
そして曲が終わった後の予告。界隈曲の実写演出なのに矢鱈と画質が良い(笑)。

「雨曝 配信開始」のテキストも界隈ではあまり見ないようなフォント

すべ貴方氏の楽曲では、削除画面でのリコーダー曲にエドワード・エルガーの『愛の挨拶』が使われています。そしてこの予告でも『愛の挨拶』が流れました。
そして、すべ貴方氏(本人)も登場。相変わらずの雨穴スタイルです。

これが正装なのか?

結局、彼はどんなスタンスなのか

彼の楽曲群を思い返してみると、どれも正統派模倣ではないことに気付くかと思います。また、多くの動画で別の作品のオマージュが多く含まれています。
例えば、半ば彼のテーマ曲にもなっている『愛の挨拶』は鳩羽つぐ氏の最初の動画に使用されたものであり、『雨曝』のMVに映っていた金魚屋のドット絵も、鳩羽つぐ氏から影響を受けていると思われます。

更には、『応え見つかりました。』のエンディング演出にも、鳩羽つぐ氏のオマージュが含まれています。

一方『Signifié』にはSCP財団のオマージュが含まれており、本人が概要欄で引用までしています。

ちゃんと書いてあった

と、このように、多方をオマージュする姿勢や、模倣であってもオリジナル要素を十分に入れる姿勢は、彼の特徴と言って良いでしょう。

現在は削除されていますが、以前YouTubeコミュニティに「アルバムの公開を予定しています」と投稿していました。また、最近になってInstagramアカウントも開設。すべ貴方本人(雨穴スタイル)が謎のポーズを決めた写真をファンサービス(?)として投稿してくれています。
まだまだ何かありそうで、界隈をざわつかせているようです。

来年のすべ貴方氏はどのような動きを見せるのか、想像が出来ませんね。この界隈の盛り上がりは、来年も安泰のようです。

以上、すべ貴方を追っている人からしたら何の新鮮味も無い内容だとは思いますが、最後まで読んで下さって有難うございます。
皆様、良いクリスマスを、良いお年を。
ではまた。

またの御(ry

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