『剃る』為の刃の角度
前のエントリーで『剃る』というのは『切る』と違って毛を削ぎ落としていく事だとなんとなくイメージしていただけたと思います。
『剃る』は英語だと『shaving(シェービング)』です。
主な意味は『そること、ひげそり、削ること、削りくず、かんなくず』などで、そのコアイメージは『あるモノの表面を薄く削り取っていく、もしくは削り取ったモノ』といったイメージですね。
『切る』は『cut(カット)』です。
英語でイメージするとなんとな〜くその本質が分かりやすいかもしれません。
余談ですが『かき氷』は英語で『shaved ice』と言います。
shave(削った)されたice(氷)なわけです。
crush(砕いた)されたice(氷)ではありません。
削ってるのでフワッとした食感や口どけが楽しめる訳ですね。
この辺りちゃんと差別化されてるの分かりやすくて良いですね。
英語の便利な所(?)だと思います。
で。
そんな訳で『剃る』というのは『削ぐ』だと覚えていただいて概ねOKだと思われます。
ただ実際は毛だけでなく肌もshaveしてるのですが、それについては毛の話が一通り終わったらさせていただきますね♪
さて、同じ刃物を使って同じように『剃る』運行をしたとしても結果が『切る』になってしまうパターンというのもあります。
上図の様に刃の角度が肌に対して大きく立っている(鈍角)場合、そのまま運行するとどうなるでしょう?
上図の様に刃が毛に接触しました。
実はこの後条件によって大きく2つのパターンに分かれます。
1つ目は刃がよく切れるとか、毛が硬いなどの理由であまりしならない(逃げない)場合です。
この場合は毛が逃げていかずに刃に引っかかる様になりますのでブチっと切れた感じになってしまいます。
2つ目は刃があまり切れないとか毛が弱くてしなりまくる(逃げまくる)場合です。
この場合は毛が逃げてしまうので刃は毛の表面を撫でていく様に抜けて行きますので表面を削っていく様な感じで毛が思っているよりも長く残ってしまいます。
1つ目は正に『切る』になってしまっていますし、
2つ目は『剃る』の目的を果たせていません。仮にこのまま逆目に剃ってしまったら毛がまだまだ太いのでやはり『切る』になってしまう訳です。
図を見ないまでも刃が立っている状態だと、毛が引っかかる…というイメージはムダ毛処理した経験のあるみなさんは実感されてる事かと思います。
同じ様に肌にも引っかかりますからわざわざ刃を立ててムダ毛処理をしてる人はあまりいないと思いますが…
実は使ってる道具によっては結構刃が立っちゃてたりする事もあるんですね〜
その辺りは道具使い方のコツのお話でいずれしたいと思います。
刃の角度について、実はもう一つ別の角度が存在します。
それについては次のエントリーで。
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