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『剃る』と『切る』
剃ると言えば…
・男性なら髭剃り
・女性ならムダ毛処理
を日常的にされてると思うのですけれどその時に道具は何を使ってますか?
男性なら電気シェーバーとかT字カミソリなどを使う方が多いと思います。
女性ですと上記のものに類するトリマーや石鹸などのスムーサー付きのT字カミソリに加えて眉剃り用など細かい部分用に刃から柄の部分が一直線のI字カミソリ(straight razor)を使う方や熱線でムダ毛を焼き切るサーミコントリマーなんてのも使っている方もいるでしょう。
今挙げた物の中で『剃る』事が出来る道具ってどれだけあると思いますか?
通常の使い方をするならば答えはI字カミソリ(straight razor)だけです。
しかもそれには『剃り方』が大事で剃り方を間違えると剃ってるつもりでも『切る』道具になってしまいます。
実を言うとT字カミソリはそのままの使い方をすると『切る』道具なのですが、裏技的な使い方をする事で『剃る』道具として使うこともできます。
さて『剃る』と『切る』は一体何が違うのでしょう?
一番大きな違いは処理した後の毛の状態にあります。
物凄く乱暴な言い方をすると…
毛を削いで断面積を小さくするのが『剃る』
毛を切断して断面積がほぼそのままなのが『切る』
です。
細かい道具選定や技術内容、肌や毛の状態などについてはとりあえず抜きにして物凄く大雑把に図にすると以下のような感じです。
↑元の状態の毛
↑剃った毛
↑切った毛
どちらも皮膚を引っ張って毛を毛穴から出来るだけ引き出した状態で同じカミソリで処理したとします。
剃った毛は毛先が削げて細くなってるので毛自体は皮膚表面にまだ残っていますが、断面積が小さくなっているので毛穴が閉じています。
それに対して切った毛は毛穴の中に収まるほど深い位置まで短くなっているのに断面積が大きいので毛穴が開いてしまっています。
そう、一般的によく言われている『深剃りできてるはずなのになんだか残ってる様に感じる』とか『毛を剃ったら毛が太くなった』というのはこの『切った毛』の存在感ある断面積の大きさに起因するのです。
さらに、断面積が大きい切った毛が毛穴の中にあるとですね、毛が伸びて来る時に毛穴のへりに引っかかり易くなります。
伸びてくる時のチクチク感とか痒みの一因になったりもするんですね〜
剃った毛は少しずつ毛が太くなっていく様に毛穴を押し広げて伸びてくるのでそういったトラブルも少なくなります。
『剃る』というのは仕上げの美しさ以前に実は肌トラブルも起きにくいモノなのですよ〜
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