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里都まち♡なかいわいがやサロンレポートvol.5│フェスティバルへの出張サロン、アイディア投票に約240名が参加

第5回目の「里都まち♡なかいわいがやサロン」は、10月20日(日)10時~15時に開催された、中井町の秋の風物詩「美・緑(みりょく)なかいフェスティバル2024」への出張サロンになりました。このフェスティバルは、飲食などのブース出店やステージでのダンス・演奏などのプログラムをとおして、中井町の魅力を発信する中井町最大級のイベントです。

わいがやサロンのブースには、「新しい生涯学習施設で大切にしたいことは何ですか?」をテーマに、これまでのサロン参加者による50個のアイディアをランダムに配置したボードを設置。フェスティバルの来訪者に、一人5票をシールで投票いただきました。

当日の朝は風が強く、途中雨に見舞われながらも、荒天を吹き飛ばすようなステージの熱気でフェスティバルは大盛リ上がり! わいがやサロンのブースも、運営スタッフの想定を超えるペースでたくさんの方々にお立ちよりいただきました。投票いただいたシールの数はおよそ1,220枚。240名を超える方たちに、アイディア投票にご参加いただくことができました。

アイディア投票への参加を呼びかけます
わいがやサロンのブース。準備万端! あとはお客さまを待つだけです

なぜ、わいがやサロンが「美・緑なかいフェスティバル」へ出張?

これまで開催してきた4回のサロンと、今回の出張サロンには、大きな違いがあります。それは「サロンに参加する」という目的をもった方にとどまらず、「偶然通りがかった」方も、新たな生涯施設について意見を示していただく場になったことです。

投票にご参加いただいた一部の方々に、「わいがやサロン」を知っていたかどうかをお聞きしました。「知っていたけど、参加したことがなかった」という方もいましたが、「知らなかった」という声も一定数ありました。秦野・大井・二宮など近隣の町からの来訪者も多く、町外在住のため知らなかった方もいましたが、なかには町内在住で知らなかったというケースもありました。

今回のフェスティバルへの出張は、そもそも農村環境改善センターが建て替えになること、新しくできる生涯学習施設の対話の場「わいがやサロン」があることを、これまで深く知る機会のなかった方々に、あらためてお伝えする場になりました。

荒天を吹き飛ばすような、思いのこもったステージの数々。中井町ならではの魅力あふれる“景色”です
飲食や物販、展示・体験など、およそ50に及ぶブースが、フェスティバルに出店。会場は来場者であふれます
フェスティバルが始まると同時に、ぞくぞくとブースに立ち寄ってくださる方たちが。まさに“わいがや”でした!

肝心の投票内容は?

わいがやサロンのブースでは、来訪した方々に、どんなアイディアへ投票をいただいたのでしょうか。肝心なのはその内容です。テーマに掲げたのは「新しい生涯学習施設で大切にしたいことは何ですか?」という問いでした。

投票ボードには、これまでのサロンで挙げられた「大切にしたいこと」50個のアイディアを、ランダムに配置しました。この日のひとつ前、第4回のサロンで、ワーキンググループごとに提出されたワークシートの意見をもとに、中井町生涯学習課と、サロンのコンサルティングを担うアカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)がまとめたものです。

通りがかった人たちには、直感的に選んでいただきたかったので、あえて体系化せず、いろんなアイディアがバラバラにある状態をそのままボードにしました。たとえば以下のようなアイディアが記されています。

「複数人で勉強できる」「飲み物が飲める」「“個人”のスペースがある」「公園みたいに憩える場所」「建物のデザイン」「500人規模のホール」「障がい者施設の一室」「子どもたちが遊べる場所」「学童保育」「バスターミナル」「田園風景を生かしたつくり」「博物館のような要素」「ジムなどの施設」「リモートワークエリア」

投票前の白紙のボード。終了時には、投票参加者のシールで真っ赤になりました

投票者たちの様子

ボードを前に「どれにしようかな」と、それぞれのアイディアに思いを巡らせる投票者たちの様子が印象的でした。実際のサロンの場で、参加者同士が、それぞれの意見に耳を傾けていた様子が、その姿にリンクするかのような投票の場。

なかにはじっくりと全部のアイディアを読みながら、時間をかけて自分の5票を投票する慎重派も。「ホールはほしいけど、町の規模を考えると500人は多すぎない?」「『各世代が理解できるコンセプト』とあるけど、具体的なコンセプトが書いてないから選べない」といった意見を運営スタッフへ伝えてくれる方や、「自分が大切にしたいことはここにはないんだよなぁ」と欄外にアイディアを書き込んでくださった方もいました。

わいがやサロンを知っている人も、知らなかった人も、新しい生涯学習施設で大事にしたいことについて、自分ごととして考えていただく時間になったのではないでしょうか。

投票者、最初のおひとりが5つのシールを貼っていきます
午前中は投票者が切れ間なく訪れ、ボードが徐々に赤くなっていきます
正午ごろにはボードの色もかなり赤くなっています。ご家族でご参加いただく姿も多く見られました
投票してくれた方への参加賞として、中井町民に愛される「なかまる」のシール、ボールペンをプレゼント!

気になる投票結果、ベスト10!

正午ごろには、原文が読めないぐらいシールが集まる人気のアイディアも出てきました。運営スタッフが手書きで原文を補足したり、口頭でお伝えしたりしながら、投票いただきました。想定を超える反響に、運営もうれしい悲鳴です。

投票終了時、シールの数は1,220枚以上に! ボードも真っ赤。それでは気になる投票結果を見ていきましょう。

[投票結果 ベスト10]
1.障がい者施設の一室 72票
2.カフェ:まちにあるパン屋さんやお菓子屋さんのものが売っている 70票
3.バスの本数を増やす 54票
4.災害時に宿泊施設になる機能 48票
4.子どもたちが遊べる屋根つきのお庭 48票
6.公園のようにみんなが集まって憩う場所 45票
7.ジムなどの施設 43票
8.勉強スペース:5~6人/飲み物などが飲める 39票
8.おしゃれなソファがたくさんあるカフェ 39票
10.飲食できる・できない、会話できる場所 33票

いちばんシールが集まったのが、障がいのある方も一緒に使える場所であるという視点。フェスティバルに訪れた方たちが、誰ひとり取り残さないインクルーシブな場への意識を、高くお持ちであることが反映された結果になりました。また、町内にあるパン屋さん、お菓子屋さんなど、中井町の魅力を大切にしたカフェを求めていることが2票差の2位にランクイン。災害時の機能に票が集まったことからは、昨今の地震や大雨を経験した町民の、防災意識の高まりを感じます。

そのほか、子どもたちが遊べる場所への期待が4位、勉強ができるスペースを求める声も8位にランクイン。小中高生の居場所を求める、率直な声が反映されたことがうかがえます。

そして子連れのお父さんや、男性の声が集まったのが、7位にランクインした「ジムなどの施設」でした。「やっぱりこれだな」とシールを貼っていく様子が印象に残っています。

1位から10位の内容を見ると、子どもも大人も、障がいをもつ方も、居心地良くくつろぐことができる場所。飲食可能で、勉強ができたり身体が動かせたりといった機能がある場所への思いが見えてきました。

いよいよ今月23日(土)、当面最後の開催となる「わいがやサロン」。今回のフェスティバルでの投票結果も含めたこれまでの話し合いや、アイディアを、基本計画としてプランに落とし込んでいく「まとめの会」になります。
フェスティバルでご投票をいただいた方も、投票には参加されなかった方も、ぜひサロンでの対話を見届けにいらしてください!

次回開催概要
6回目:まとめ
わいがやサロンでの話し合いやアイディアをプランに落とし込もう
日時:11月23日(土)13:30〜15:00(予定)
場所:農村環境改善センター1階多目的ホール
※13:00から開始までプレサロン(フリートーク)オープン

 
最新の情報は、中井町のホームページやSNSをご覧ください。
中井町公式Instagramアカウント
https://www.instagram.com/nakai_town/


フェスティバルのひとコマ

「美・緑(みりょく)なかいフェスティバル2024」のひとコマを、フォトレポートでお届けします!

中井中央公園に常設の「里やま直売所」。季節の新鮮野菜が並びます。フェスティバル来場者も、おいしい農産物を買い求めていました
「なかい里都まちCAFÉ」。中井町認証ブランドの特産品や、雑貨を販売しています。フェスティバル当日は寒かったので、カフェで暖をとる人の姿が見られました
ステージでは子どもから高齢者まで、さまざまな団体のパフォーマンスが繰り広げられました。そのご家族をはじめ、観覧席にもたくさんの観客が詰めかけます
戸村裕司町長自らボーカルを務め、職員が楽器を担当する「なかい・タウン・ブギウギ・バンド」。「あんた、中井のなんなのさ」と歌う「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」の替え歌に、観客も大盛り上がり!
「なかい・タウン・ブギウギ・バンド」の衣装のままわいがやサロンのブースに立ち寄る町長。オリジナルのつなぎの後ろには、こんなプリントがあったのをご存じですか?
午後には、井ノ口神輿保存会による神輿の練り歩きが。すっかり曇天が晴れ、青空がのぞくなか、威勢のいい掛け声が会場に響きました

取材・文:及位友美(株式会社ボイズ)
撮影:前川俊幸


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