どんなフィードバックがスィッチ入りますか?
あなたは最近、どんなフィードバックを受けましたか?
個人的にフィードフォーワードという言葉の方が好きなので、今日はフィードフォワードを意識して気づきをシェアします。
何歳になっても人はいろんな人からフィードバックをうけて成長していくもんだなあとつくづく思います。
自分だったら、どんなときにスィッチが入るか、そんなことを考えながら相手のためになるフィードバックについて改めて考えてみました。
特に組織の査定評価などでフィードバックをする機会がある方は、どのような対話がチームメンバーの育成に役立つか試行錯誤されてる方も少なくないのではないでしょうか?
1年間の功労に感謝を添え、仕事を任せてどんどんやってほしいなんて思いがあるのではないでしょうか。
職場だけでなく、家族、友人、コミュニティ、人間関係をよくするために、気づきを与えるフィードフォーワードとお互いの成長に欠かせません。
どんな場面がうまくいくか?
目的が明確であり、お互いの共通認識があるとき、受け手側も心の準備ができるのではないでしょうか。 相手への思いやり、課題や本人の努力や想いへの理解、それがより個別具体的に伝えられると、ぐっと距離が縮まり、聞く耳を持ってくれます。 上司・部下やメンタリング的な関係であれば、本人の目標へ役立つTipsや応援メッセージを添えて上げると見守られている感じが伝わってきますね。 本人の考えも十分聞くことで相違なく建設的に双方向のコミュニケーションでコーチング的な関わりが持てます。
うまく行かない場面は、そもそも苦手な相手からは身構えてしまったり、目的がずれていれば一方方向の伝達にしか過ぎず、また、相手を自分の思うようにコントロールしたい気持ちがあると、ありがた迷惑になりかねません。 相手の守備範囲をむやみに侵害し、自分の考えを押し付けると心のシャッターは閉められてしまうでしょう。 行動以外にフォーカスするとトラブルのもとになります。
これからの時代は、個々の強みや成長を感じれること、仕事の目的や自分の人生にどう今の職場が影響を及ぼしてくれるかなど、働く側のニーズが昔と変わってきています。 チームをエンゲージし、それぞれが主体的に働ける環境を作るのは、これらのニーズを把握しておくと、うまくいくと思います。
フィードフォーワードの恩恵は?
良いフィードフォーワードはSelf-awareness (自己認識)を高めることにとても役立ちます。
Self-awarenessはこれからの時代のリーダーシップに必要なスキルの1つと言えるでしょう。 自分の感情を把握し、自分が他人にどのように影響を与えているかを認識できることです。 もともとSelf-awarenessが高い人もいれば、そうでない人もいます。 本人が頑張ってやっていることでも、その人の行動がどう周りに影響しているかを本人は認識できていない場合があります。 意外と自分のことはわかっていないものです。 それは良い影響を与えているような場合でも、本人は周りのフィードバックがないとどのように受け取られていたのかがわかりません。
良いことも悪いことも愛情を持ってその人のために「真実」を伝える
単に褒めればいいということではなく、本人はそのつもりがなくても、無礼な行為をする人は自分のスタイルに気が付かず、周囲にネガティブや影響を与え続けてしまう場合もあります。 個別具体的な事実に基づいてその人のとった行動がどう周りに影響し、どう感じたかということを伝えることで、その人の行為がどう相手に影響したかを知ることが出来ます。 落とし穴にはまらないように、その人の見えてない部分や言いづらいことも、特に一緒に働く相手や近い関係であれば、難しいことこそ、先送らない方がお互いのためになることがあります。
Self-awarenessを高めるためにフィードバックはとても有効な手段だと思います。
強みを知り、伸ばすためのフィードフォーワード
「自分の強み知ること」が仕事でもプライベートでも生産性を高め成長に大きく影響します。 性格診断やアセスメントの客観的手法以外にも、周りからの成長を促進するフィードフォーワードこそが、本人の大きな自信につながることは間違いないと思います。人は得意なことや好きなことには時間もかけたくなりますし、自分の強みを伸ばしていくことでその人らしさが尖ってきます。 ただし日頃、良いところに目を向けたフィードバックをする機会が少ない気がします。 その人が一生懸命取り組んだことについて、その人の良さや努力やその取り組んできた中での成長について、率直に伝えてあげられると、報われた感じがするのではないでしょうか。 人は理解され、認めてもらうことで共感を感じます。 私も隣で見ててもらったかのように、心のこもったフィードバックをもらうと相手の思いやりの気持ちも伝わってきて、心から嬉しくなります。
フィードバックをうけとれないとき
本人がフィードバックを望んでいないときもあり、当然のことながら一方的に述べるのはありがた迷惑になる可能性があります。 受け取る側にどのような目的のフィードバックなのを事前に伝えて了承を得ておくとトラブルを避けられます。 仲が良い相手でも、事実確認がなく思い込みや、承認や感謝や理解がなく自分の守備範囲を入り込まれた気がして反発したくなりますよね。 理不尽なフィードバックは、聞かない・取り合わないという選択肢を持っていることも不要な影響を受けずにすみます。
相手の機嫌を取る必要もないわけで、自分の望む成長になることを選択し受け取れば良いと思います。
日常でもできることは?
上司・部下だけでなく友人や子供やパートナー間でも、人と触れ合う中で、もっと相手の成長のためになるフィードフォーワードが日常的にあったらいいなぁと思います。
私は未だに子どもたちから、手厳しいフィードバックを受けることが多々ありますが、すごく良く見ていて本質的なことを突いてくるなあと感心します。 プライベートのシーンで親子だとついつい指導、コントロールしたくなりますが、肉親であってもお互いの尊重や心地よい距離感を保てるよう気をつけたいものです。
我が家では子供の誕生日にはバースデーカードを毎年渡すのですが、思春期になった頃から、手紙を添えはじめました。 最初の頃は生まれて来てくれた頃の喜びなどを綴っていましたが、年々成長していく子どもたちの個々の良さについて、私の気づきや応援メッセージを添えてみることにしたのです。 普段は面と向かっては言えないこととかも、手紙やメッセージにすると伝えやすいこともあります。
「今日の質問」あなたの心に残るフィードフォーワードは、なんですか?