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失敗を奪われた民主主義

おじさん、以前、「勝手に選挙改革」って記事を書いたのです。
そこで、国民がもっと主権を行使できるようになる選挙について書きました。

そして昨日、「大失敗の大逆転」という記事を書いたのです。
そこで、人は挑戦と失敗を繰り返して成功へ至ることを書きました。

その2つの記事を書き終えてふと思ったのです。

あれ?
人類の民主主義って成長してなくね?」って

【民主主義とは】

簡単にいうと、国のことが国民によって決められる統治システム。
その方法には直接的な方法と間接的な方法がある。

で、日本や世界の殆どの国で採用されているのが間接的な民主主義。
国民が選挙で自分たちの意志を代弁してくれる政治家を選んで国を統治する仕組み。

まあ、国民全体会議なんてやったら一年中会議してもまとまらない訳で。
当然の仕組みだと言える。

【民主主義の限界】

だけど、この仕組み、実は国民の意志を完全には反映させる気がない仕組みでもある。 

国民には民度と呼ばれる国民の意識レベルがあって、民度が低いと場当たり的な政策ばかりが乱立して、長期的な国づくりは出来ないから。

まあ、みんな人間だから何十年先の事よりも、明日の一万円を選ぶこともあるさ。うん。
おじさんもお腹が減って死にそうだったら明日の一万円より今日の千円を選ぶ自信があるのです。

だからそんな風にならない様に、民意を知りながらもそれが国の為にならない事も知ってる政治家は民意に反した政策を取ることがあります。

私たち人類はそうやって民意と正解のバランスを取りながら民主主義をやってきたのです。

【民主主義の停滞】
 
おじさんは最近、民主主義が上手くいってないなと感じるのです。
世界の先進国を見ていると、どの国も人類初体験の人口減少という状況に上手く対応できていないのです。

人が減るなら外から呼ぼうと異文化を持つ移民をたくさん受け入れた国々。
その結果、治安や景観が悪化し、移民への不理解から不安を煽られた国民が移民を排斥しようとする事で争いが起こっていたり。

人口減少による国力衰退に対抗して、一部産業へのリソースの集中によって国際有利を得て国力を保とうとした国々。
その結果、集中産業によって億万長者を沢山生み出したけど、それ以外の産業では貧困者を大量に生み出し、結局治安が悪化し住みにくい国になってしまったり。

何をしても成功しない為に、どこの国の政権も低支持率ゆえに安定感に乏しく、場当たり的な民意によって国策が右往左往。

【正解がない世界】
 
これまで政治の原理原則を理解した政治家によって民意と正解のバランスが取られ、国々は成長を続けてきました。
でも、今は人類初体験の人口減少、国力衰退時代。
誰も正解を知らない問題が世界を覆っている時代。
そんな時代に民度と正解のバランスが民度に傾くのは当たり前のこと。
未熟な民度によって国政が右往左往するのは当然のこと。

【成長を鈍らせる安全装置】

政治家が正解を見いだせない時代、誰がその答えを出すのでしょうか。
おじさんの考えではそれは「国民」です

なぜなら、主権は国民にあるからです。
つまり、国が栄えるも滅ぶもそれは最終的には国民が責任を取るのです。
これまでは、間接的な民主主義という安全装置付きの民主主義の中で、場当たり的な事を言って政治家を困らせていればよかった。
でも、その安全装置はもはや機能しなくなっているのです。
もう、安全装置の中で何も考えずに刹那的な要求だけしていればよい時代ではないのです。
主権者である国民が私利私欲に駆られず、責任を持って国の未来を考えるべき時代になったのです。

【失敗を取り戻す】

今の時代、主権者である国民には何ができるのでしょうか。
大切なことは失敗すること。
そして、身を以て学ぶこと。
おじさんはそう思うのです。

その失敗は挑戦した失敗であること。
消極的に手をこまねいてする失敗は成長には繋がりません。

「移民政策」も「産業の集中」も国民が選んだなら失敗なら、国民は失敗を通してさらに先に進めるはずです。
ですが、今回の両者は国民の意思とは言えない様におじさんは思います。
だから、国民は政治家に文句を言っているのです。

【民主主義のレベル】

おじさんは民主主義には段階があると思ってます。
その段階は国民の民度に沿った段階です。

①詳しい人に任せる(間接的な民主主義、無責任)
②国民全体の意思を調整する(直接的な民主主義、責任感)
③国民一人ひとりの自主性に委ねる(自律型の民主主義、意志の自然集束)

①から③に向けて民度が高くなります。

今は①から②への移行段階。
国民が真の責任感を獲得するステージ。
そのためには国民が自ら選び、失敗し、成長する必要があります。
その為には大規模な選挙改革が必要になってくるはず。
民意が政策に直結する選挙。
いち早くそれをなした国が次のステージへ進むんだろうな。
妄想大好きおじさんはそう思います。

【飛躍する民度】

②の段階になればそこからは民度の成長にブーストが掛かります。
挑戦、失敗、成長のサイクルに入るからです。
これは赤ちゃんが短期間に急成長するサイクルです。
このサイクルを回しに回すんです。
すると、その国の理想的な国家観がぼんやりと見えてくるはずです。
人は色々やっていくうちに徐々に自分に合った道に辿り着く。
国も同じだと思うのです。
自分の責任で失敗しながら学びながらいろいろとやっていく。
その結果、その国に合った道、理想的な国家観が共通認識として国民の心に植えられていく。
おじさん、そう思うのです。

そしたら次は③の段階です。
理想的な国家観を見出し共有する国民は、その為に働きます。
②の段階で刻まれた強い責任感によって、国民は誰かに強いられずとも、自らの責任の下に理想社会実現のために働きます。
社会成長のために技術革新が行われ、強者により弱者の為の制度が作られる。
互いを利することを願い行動する国民が作りだす国家はとてつもなく強い。
おじさんはそう思うのです。

【効果的な失敗】

そんなステージの民主主義、人類が実現可能なのかはわかりませんが、明日の一万円より今日の千円を取りたがるおじさんの様な人間一人ひとりが変わろうと決意するならできるんじゃなかろうか。
そう思うおじさんなのです。

でもね、正直言うと、国政で失敗続けてたら国が滅ぶよなって心配があったりします。
これまで安全装置でぬくぬくやってきてしまったので、もう国に失敗を許容できる余裕がないかもしれない。
そんな心配をするおじさんなのです。

だからこう言いたい。
失敗は効果的に。
そしてご利用は計画的に

事前に学んでいれば避けられる失敗もあるはずなのです。
学びが挑戦方法を洗練し、1回の失敗で飛躍的な成長が見込めるはず。
だから国民は学ぶべきだ、うん。
一部の専門家の様になる必要はないが、しょうもない失敗をしないだけの知識は必要なのだ。

【時短の鍵】

そうなると、鍵になってくるのは「教育」。
もうこれからの教育は技術と政治と社会問題を中心にやったらどうかと思う。
子供たちに解決策を考えてもらおう。
もしかしたら凄いアイデアが出てくるかもしれない。

あとは「選挙」。
選挙は国民全体で国策や国の未来像を楽しく語り合う一大フェスティバルにしてしまおう。
いたるところで、出店が出て、その横には政策論点が張り出される。
見ず知らずの人同士が食べたり飲んだりしながら政策について気兼ねなく語り合う。
なんだか楽しいじゃないか。
おじさんワクワクしてきたぞ。

地方選挙も特色出した祭りを計画したらいい。
地方の名産を出しまくって外から人を呼んだらどうか。
伝統祭りの日に選挙も一緒にしてしまってもいい。
自分の地元がどんな面白い将来像を持っているのか地元民でアピールしたらいい。
「こんな楽しい所なら移住したい」そう思って貰ったら本望だろう。

【まとめ】

書きたいこと書いてたら長くなってしまったけど、要は、国民みんな楽しく国の将来について考えようぜってこと。
みんなで一生懸命考えて、やってみたら失敗だった。
でもその過程ではかけがえのない学びがたくさんあったはず。
今度はそれを元に挑戦していこう。
成功するまで挑戦するんです。
もう、政治家に責任転嫁して生活できる時代は終わったんだから。

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