わへいの生い立ち⑦ 〜社会人編〜
自叙伝的な自己紹介を連日投稿させていただいております。
「わへいの生い立ち」シリーズも社会人編ということでいよいよ最後でございます。
お時間が限られている中、このブログを覗きにくださりましてありがとうございます。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
18年という長い学生生活を終えて社会人になったわへいについて書いていこうと思います。
・同期に恵まれるわへい
・稀有な経験をするわへい
・ギャップに苦しむわへい
の3本立てで行きます。
○同期に恵まれるわへい
・名前に助けられる
入社をして間も無く、新入社員全員の研修がはじまります。全員参加なので営業だけでなく研究や開発など様々な職種の同期と対面します。
年も違えば出身も違う、本当に多種多様な背景を持った同期に出会い、わへいの心は踊ります。加えて、どの同期も本当に優しくてユニークな方が多い印象がありました。この同期は一生の宝になると確信しました。そうとなれば1人でも多くの人と仲良くなりたいと思ったわへいは人見知りな一面を胸の奥の方に閉じ込め、積極的に同期と交流します。
ここでわへいは200人を超える同期の中でいかに相手に覚えてもらえるかが大事だと考えました。私には初対面の相手に覚えてもらう上で使える武器が1つあります。それが私の名前です。
あなたの友達や知り合いに「わへい」って名前の人いらっしゃいますか?(笑)多分なかなかいないと思います。
なので「はじめまして、わへいです!」と言えば「珍しい名前だね!」という流れになりだいたい相手に覚えていただけます。(笑)
こんな珍しい名前を付けてくれた両親に感謝です。
積極的に同期と交流をしていたことに加え、この名前に助けられたこともあり、多分ほとんどの同期に覚えてもらえたのではないかなぁと思っています。(勝手に思い込んでるだけかも、、(笑))
○稀有な経験をするわへい
・入社してすぐに現場に出るわけではない
私の職種(MR)は他の業種は職種と比較して研修期間が長いです。
理由は2つあります。
①専門性が高く、命に関わる医薬品を扱うから
②文系理系問わず入社するため専門的な知識をつけるのに時間がかかるから
一般的な企業の新人研修の内容(ビジネス研修等)に加えて、膨大な医療の知識を現場に出るまでにインプットしなければならないのでさすがに1ヵ月そこらではカリキュラムのキャパ的にほぼ不可能です。したがって、全職種合同の全体研修も終えた後もMRは入社後約4ヶ月ほどかけてみっちり研修があります。
この4カ月の研修期間中はホテル暮らしでMRの同期と同じ屋根の下で同じ釜の飯を食べて生活をします。さすがに4カ月も一緒に同期といると笑いあり涙ありのいろんなイベントがありました。(この期間中にあったことは今日はカットしますね(笑))
・ついに配属先が決まります
研修も終盤に差し掛かり、この頃同期全員が気にしていたことがあります。それは最初の配属先です。
弊社は全国47都道府県に営業所があるので最初の配属地はどこになるんだろうと同期とあの手この手を使って勘繰り合戦をしていたのを記憶しています。
何の根拠もないのに「〇〇は〇〇県!」「うわー!まじか、、」みたいなやりとりがあってめちゃくちゃ面白かったです。
ちなみに私は勝手に関西になると思っていました(笑)
私の無根拠の想像も虚しく最初の配属先は「北海道函館市」に決まります。
ということで長いようであっという間に研修を終えたわへいはいよいよ現場に出ます。
・現場に出てすぐに被災する
早速現場に出て、さぁ仕事をめきめきやるぞー!と意気込んでいた矢先に予想外の出来事が起こります。
それは「北海道胆振東部地震」です。
函館に引っ越して5日後の出来事でした。私が感じた揺れは東日本大震災の頃と同じぐらいで揺れ事態は強烈なものではなかったのですが、問題はそのあとでした。皆さまご存知の通り、北海道全域が停電、所謂ブラックアウト状態に陥ります。家具も揃っておらず備蓄もないため、会社の先輩に助けていただきなんとか食いつなぎました。約4日間電気無しの生活を人生で初めて経験しました。
・とあるウイルスにより営業スタイルがガラッと変わる
これは改めて書く必要はないと思いますが、コロナちゃんによって医療機関に訪問ができなくなります。もともと家で勉強すらできないわへいが仕事なんてできるはずもありません。初めの頃はとりあえず顧客情報をまとめてみたり、戦略を立て直してみたりちょっとずつ仕事をしてみます。
なんとか自分なりのやり方を見つけて、そこそこの仕事はできるようになりますが、これだけ強力に外部環境に圧力がかかってしまうと不可逆的な変化が起こってしまいそうです。誰も正解がわからない世界。今後営業はどうなってしまうのでしょうか。
大規模な地震と感染症。社会人になって3年目で大きなハプニングが起こり過ぎだとは思いますが、危機管理能力を本当に鍛えられます。
○ギャップに苦しむわへい
・千里の道も一歩から
MRには大きく2つの役割があります。
①利益を生み出し、会社に還元する
営業は企業の中で利益を得る部隊なので、当然ノルマがあり、その達成率で評価されます。
②医療従事者として、医療に貢献する
しかし、MRは普通の営業と少し異なります。何が異なるかというと命に関わる製品を扱っているということです。営業とはいえ私たちが扱っている医薬品は患者さんの生死やQOLに関わるものなので、患者さんに治ってもらいたい、良くなってもらいたいという気持ちがベースの活動をすることになります。
上記2つの役割を達成することが目的なのですが、初心者営業マンわへいは両方を達成できるはずもなく、それぞれ性質が異なる役割がごちゃごちゃになり混乱してしまいます。
それぞれの性質については
①は定量的にぱっと見で評価できますが、②は定性的でなかなか評価が顕在化されないといったところです。
何を早まったかわへいは営業としての基礎も固まっていないの①と②の両方で結果を出そうとしますが、当然無理です。千里の道も一歩からとはまさにこのことで、まず基礎を固めてから出来ることをやりなさいって話です。
・本社と現場ではギャップがある
これはサラリーマンあるあるだと思うんですけど、本社のスタンスと現場のスタンスに乖離があることってあると思います。私見ですがうちの会社も例外ではなくありました。
具体的には本社は「患者さんのために」に対して現場は「つべこべ言わずに売れ」です。
これを先ほど出てきた2つの役割に当て嵌めると本社は②、現場は①といった具合です。
個人的にこのギャップは仕方ないことだと思います。本社が数字について迫られることはないですし、数字を積み上げるのは現場というように評価体系がそもそも異なるからです。
しかし、現場の一部を切り取ると少し様子が違うことが伺えます。
一部の幹部社員は表向きは「患者さまのために」と声を大にしていうのですが、実際のところは部下に対してガチガチに数字を詰めまくってきます。
それに対して徐々に不信感や嫌悪感を抱くわへいはこう思います。
「医療従事者ごっこしてんじゃねーよ」
他のMRがどんな気持ちでやっているのか知りませんが、多分この業界で働いている以上、この不信感や嫌悪感は拭えないと思います。
他人は他人、自分は自分というスタンスで仕事に取り組んでいくしかないですね。
学生の頃に様々な板挟みを経て、ある程度組織内の立ち回りついては理解してきたつもりでしたが、社会人と学生で大きな違いが一つあります。それは期限の有無です。学生は卒業というリミットがあるので耐え忍ぶことができましたが、社会人は辞めるか異動などの偶発的なイベントがあるまで耐える必要があります。今はモヤモヤした気持ちで働いているのが正直なところです。
○社会人のわへいのまとめ
・持つべきものは友
→社会人になって環境がガラッと変わり、本当にたくさんの人に出会いました。人見知りを少しずつ克服したおかげで打ち解けるスピードも早くなり、たくさんの友人ができます。特に会社の同期は仕事のことで悩んだ時や困った時に助けて頂いています。
・危機管理能力を培う
→大きな地震や未知の感染症。いずれも全く予測できなかった事態です。何があっても冷静かつ速やかに行動するための判断力や何が起こるのか常に予測する想像力が磨かれました。
・自分を信じる
→会社や上の人は自分の体裁を守るために色んなことを言ってきます。そんなのにいちいち振り回されていては正気を保ってられません。何が正しくて何が間違っているのかを最終的に判断するのは自分です。社会人は誰かに守ってもらえるほど甘くないことをやっと学びました。自分を信じないと自分を守れないです。自信を持って働こうと思います。
例の如く、最後の記事も長々と書いてしまいました。
申し訳ないです。
26年間、本当に色んな人に出会い、支えられて生きてこれたのだと改めて感じました。感謝してもしきれません。
今回までの7本の記事で私の中身の大部分をご紹介できたと思います。
自分自身でも改めて人生を振り返ってみると本当にたくさんの気づきがありました。
「過去」を振り返ったら次は「未来」ということで明日はこれから編をアップします。
お楽しみに!
最後まで読んでくださりありがとうございました。
🦈わへを🦈