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不動産投資環境の変化(米国コロナ蔓延後)

【記事概要】
①コロナ蔓延を背景としたCMBSの格下げに伴い、不動産市場へのマネー供給が細っている
②CMBSを通じた不動産投資は、コロナ前環境においては、低金利で運用先に困ったマネーの受け皿だった
③コロナ後はホテル、小売り施設の需要蒸発、出口も不透明で、不動産への投資委縮


【CMBSの仕組】
商業用不動産ローン担保証券(CMBS : Commercial Mortgage Backed Securities)=ホテル、ショッピング・モール、オフィスビルなど商業用の不動産に対して実施した融資をひとまとめにし、それを担保にして証券化した金融商品

(参照元)
①PIMCO(概要説明)
 https://japan.pimco.com/ja-jp/resources/education/bond-basic-what-is-cmbs
②LORD ADDETT(詳細説明)
 https://www.lordabbett.com/ja/market-insights/investment-brief-commercial-mortgage-backed-securities.html

商業施設や集合住宅向けローン市場は、低金利で運用先に困ったマネーの受け皿になっていた。米抵当銀行協会によると19年末の融資残高は3兆6千億ドル(約380兆円)に達し、08年のリーマン・ショック時(2兆5千億ドル)を上回る。コロナ前は緩和マネーが不動産価格を押し上げ、さらに投資を呼び込む好循環が起きていた。

しかし今、市場はマネーの萎縮が不動産業者の破綻を招き、さらなる価格下落を招く投資マネーの逆回転を警戒する。米金融市場は08年、リーマン・ショック後にこうした悪循環を1度、経験しているからだ。CMBSの発行ができなくなり、優良不動産を保有している事業者でさえ、債務不履行に追い込まれ、米経済回復の重荷となった。米不動産投資会社コロニー・キャピタルのトーマス・バラック会長は「破綻のドミノが起きる」と警鐘を鳴らしている。

#COMEMO #NIKKEI #金融 #不動産 #コロナ #CMBS

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