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ニュー・メキシコ州サンタフェの教会めぐり

《サンタフェの名前の由来》

世界中にサンタフェという地名は数多くありスペイン語のSanta Fe=「聖なる信仰」という意味。アメリカ合衆国建国以前はスペインの植民地+アメリカ先住民族+メキシコ人etc.と古い歴史を持つ。

《サンタフェの三つの異なる様式の教会を古→新の順で歩く》

 サンタフェのダウンタウンは1キロメートル四方に名所旧跡が集まっている。歴史散歩がてら3つの教会を訪ねてみた。実際に歩いた順番でなく建築の古い順番に記す。

*1610年〜アドビ(日干し煉瓦建築)のサン・ミゲル教会/ San Miguel Church←アメリカ最古の教会でもある

こじんまりした印象だがジョージ・オキーフが好んで描いた教会に似ている
再建・修復を経てもプエブロ(原住民の集落スタイル)を守る
訳: オリジナルのアドビ壁と祭壇はフランシスコ会の神父の指導の下、
メキシコから来たトラキシカラ・インディアンによって建てられた
天井に木製の梁を平行にぎっしり並べるのが伝統的様式 
ステンドグラスなどはまだ無い
祭壇の下の床に創建当時とそれ以前の基礎が見えますという案内
1300年当時と1610年の基礎 このような展示方法は大賛成
1356年にスペインで造られ運ばれたというサン・ホセの鐘は
来訪者が鳴らすことができる


*1869年〜ロマネスク様式の聖フランシス大聖堂/ The Cathedral Basilica of St. Francis of Assisi=アッシジの聖フランチェスコ大聖堂はサンタフェの目抜き通りから見える街のアイコンで最大かつ最も重要な教会

サンタフェのPatron Saint=守護聖人であるアッシジの聖フランチェスコ像が正面に
ホテルや立体駐車場までプエブロスタイルを守るサンタフェのダウンタウンにあり
ここだけロマネスク様式
アッシジの聖フランチェスコ像は2006年に寄贈された
1539年〜1915年のサンタフェの歴史が刻まれた大聖堂の入り口
この写真だけ見るとヨーロッパと間違えそう
精油・香油・洗礼に使うもの 
教会が病院以前に治療を行っていたことを示す病人のための油
ステンドグラス横のキリスト降誕-復活の絵画だけFolk Art
サンタフェで最初の大司教 ジーン・バプテスト・レイミーが創建
ストラヴィンスキーがこの大聖堂で指揮をしている 石造りでよく響いたことだろう


*1878年〜ゴシック様式のロレット・チャペル/ Loretto the Chapel

聖フランシス大聖堂も創建した大司教ジーン・バプテスト・レイミーは
フランス人だったのでパリのサント・シャペルに似せて造った?
アメリカ西部で初めてのゴシック建築
入場料$5は教会保全のために
この教会は支柱のない階段で有名なので模型で説明
奇跡の階段 Miraculous Staircase 
祭壇もゴシック
奇跡の階段は現在上がることも触れることもできない
過去には聖歌隊がこの階段で歌っていた証拠写真 

《番外編・アメリカ最古の家》

1646年〜アメリカ最古の教会であるサン・ミゲル教会の左横にあるので立ち寄る。

サンタフェのダウンタウンは建物が全て同じ色なのでサインは助かる
アドビ(Adobe)と呼ばれる砂・粘土・藁・動物の糞で造られた家
サンタフェで最古の家=アメリカ最古の家
右奥の楕円桶はベビーバス(沐浴)に使った
左上は唐辛子の束 今でも魔除けのように吊るしている家を見かける
日本でも竈の神様を祀るがやはり竈は神聖なもの
ぶどう・パン・チーズなどの食卓
暑い気候なので窓は小さく太陽光は最小限


入場無料

最後に、夏は暑い場所なので帽子&サングラスの観光客が多いですが教会に入ったら帽子は脱ぎましょう。

***お読みくださりありがとうございました***

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