日の出町で見たユネスコ無形文化遺産と平井祭-WAGNAS9月の企画レポート-
都内アドベンチャーサークル「WAGNAS」のアキラです！
9月28日にWAGNAS9月の企画を行いました！
今回はそのレポートです。
今回は東京都に5つある「町」の一つ日の出町で行われる平井祭に行ってきました！
このお祭りで披露される「下平井の鳳凰の舞」が2022年にユネスコ無形文化遺産『風流踊』に指定されてこれは見に行くしかない！という事でやってまいりました♪
武蔵引田駅に到着！
JR五日市線の武蔵引田駅に到着！
この武蔵引田駅は車両こそ東京駅まで走っている中央線と同じなのですが、JR五日市線のいう路線なので中央線からだと立川で青梅線に乗り換えてそこからさらに拝島駅で五日市線へと2回乗り換える必要があるので普段中央線を利用している自分でもちょっと戸惑うところがあります。
しかも立川から先の青梅線からは停車時のドアの開閉は自動ではなく扉の内外にある開閉ボタンを押して自分でドアを開ける方法になっています。
普段都心の電車に乗り慣れている方は初めてだと「ドアが開かない！？」と驚くかもしれませんね。
だって見た目は中央線なのだから…
ただこの武蔵引田駅は立川駅から大体30〜40分ほどで行く事ができるので意外と近いです。
そして駅前でお馴染みのWAGNASポーズを取るわたくしアキラ。
今回の参加メンバーはTAKAさんと2人です！
そして駅前はこんな感じです
現在駅前は開発中で何もない状態です。
数年後にはどんな姿になっているか楽しみですね！
本当に素朴でのどかな駅なんです！
駅前にあるお店はこの定食屋さんのみです。
そして駅のホームは
こんな感じでどこか地方へ旅行に来た気分に浸れます♪
東京にもこういう風景があるのですね！
移動開始！
それでは鳳凰の舞が披露される場所まで徒歩で移動します。
駅前の道路からは電柱に提灯がついているわけでもなくお祭りの雰囲気は全く感じさせないので本当に今日行われるのか少し不安になってきます。
駅から7,8分歩くとイオンモールが見えてきました！
これは完全に郊外にあるイオンモールの雰囲気でやはり少し離れたところに来た小旅行気分です♪
しかし道は車が走っているばかりで歩いているのが自分とTAKAさんの2人だけなので何か場違い感が否めません…
イオンモールから10分ほど歩いて行くと…
会社の建物の上にエイリアン！？
夜になってライトアップされていたら面白そう！
このエイリアンからさらに5分ほど歩くと
お祭りで出る山車が見えてきました！
これを見て「ああ、お祭りは本当にやるんだな…」とホッとしました。
今まで全くお祭りの雰囲気がなかったのでまさかの日にち間違いでもしてるのかと不安でしたがこれでようやくお祭りを楽しめそうです！
かなり立派な山車でこれからのお祭りに向けて準備をしていました。
そして歩道にもようやくお祭りがやるような雰囲気が感じられてきます。
これこれ！こういうのがここにくるまでになかったので不安だったのです。
そして牛乳の工場も通り過ぎて行きます。
もし工場見学とかできるのなら今度行ってみたいです！
駅から約30分近く歩いてようやく目的地が近づいてきました。
この道の先で鳳凰の舞が披露される場所があるのでワクワクしながら進んでいきます。
下平井会館に到着！
到着！この下平井会館でもうすぐユネスコ無形文化遺産の鳳凰の舞が見られるのです！
しかし予定だとあと10分ほどで鳳凰の舞が披露する時間なのに会館にいる人は多くなくて「ここで本当に鳳凰の舞が見られるのかな？」と新たな不安が胸をよぎります。
しかしこの会館の上の方、自分たちが先ほど歩いてきた方面から何やら祭囃子が少しずつ聴こえてきます。
どうやら鳳凰の舞を披露してくれる方々はこの日は様々な場所を巡行してくるようで、まさにいまここに向かってきているようです。
そして祭囃子もはっきりと聴こえてきて道路を見てみると…
来ました！思っていたよりも人が多い集団でこちらに向かってきます！！
大人だけでなく子供も十人ほどいて祭囃子と共に何か掛け声を発しながらここまで歩いてきます。
歩きながら太鼓を叩いたり笛を吹いたりするのはなかなか大変だと思いますが、さっきからずっと祭囃子が聴こえていたのでここまで歩いてくるまでずっと演奏していたのですね！
そして一行は下平井会館へと到着していよいよ鳳凰の舞が始まります！！
鳳凰の舞とは？
この鳳凰の舞ですが調べてみると子供たちが踊る江戸歌舞伎の要素を含む「奴の舞」と、大人たち踊る京都の雨乞いの要素を含む「鳳凰の舞」の２つで構成されていて、江戸と京都、東と西の要素を取り入れた珍しい舞らしいです。
いよいよユネスコ無形文化遺産の舞が始まります！
ユネスコ無形文化遺産を生で見る！
まずは子供達の奴の舞。
右手に扇、左手に木刀を持った少年たちがお囃子に合わせて一歩踏み出しては扇を天にかざしてまた一歩踏み出すと今度は木刀を円を描くように回します。
一歩ずつゆっくりと太鼓の周りをぐるり囲んでいきます。
そして太鼓を真ん中にしてしゃがみ1人ずつ口上を述べていきます。
「えっへん」で始まりそれぞれ違った内容を述べてから「ほほ敬って申す」で終わります。
口上の内容がまるで歌舞伎みたいで何も見ずによく言えるなあとちょっと感動しました。
そして全員が口上を述べ終わると始まりと同じように一歩ずつ踏み出しながら扇を掲げ、一歩踏み出して木刀を回しながらゆっくりと退場していきます。
そしてこの後が鳳凰の舞です！
お囃子と共に1人ずつ太鼓を囲うように入場していきます。
金色の鳳凰の冠を被った人と赤い頭巾を被った人、そして軍配を持った人が奴の舞と同じように太鼓のぐるりと周りを囲います。
そして太鼓を叩きながら回って甲高い声で「もってこーい」と叫びながらぐっと低い姿勢に構えになります。
この体勢がとてもカッコいいです！
そして「もってこーい」や「ヒョーウ」みたいな叫び声を甲高い声で発するのでなんともいえない不思議で独特な印象も感じます。
そのシーンを短いですが動画で撮ってきたのでご覧ください。
いかがですか？見ていると不思議な感覚になるのが分かりますでしょうか？
この甲高い声はもしかすると鳳凰の鳴き声を表現してるのかもしれませんね！
実はこの鳳凰の舞はどのようにしてできたのかなどの由来が残ってはいないようなのですが、雨乞いや悪疫退散を目的として古くからこの地域で舞われていたそうです。
個人的には最初の「奴の舞」は子供たちが鳳凰を呼び出している儀式のようなもので、それで姿を現した鳳凰を「鳳凰の舞」で表現しているのではないかな？と勝手に想像しています。
そしてユネスコ無形文化遺産に登録されるだけの本当に独特な舞を見る事ができて自分はとても満足でした！
先ほど書いた通り江戸と上方の要素を２つ入れた舞が珍しいというのはわかった気がしました！
鳳凰の舞を見て感動した後は平井祭の山車の競り合いまでまだ時間があると知りその間にイオンモールで食事をしようということになり移動していると…
山車に出会う！
出発した山車に遭遇しました！！
この山車でお面をつけて踊っている人たちの踊りのキレがとても良くTAKAさんと2人で夢中になって撮影していました。
動きのキレがいいだけではなく沿道で見ている人たちに踊りの流れで手を振ったりしていてとてもサービス精神旺盛で素敵な山車でした♪
その様子はInstagramのリールで見る事ができるので興味があればこちらまで
そしてイオンモールです食事をしてから山車の競り合いが行われる場所へ向かいます！
山車の競り合いへ！
日の出町の各場所から出発した山車と春日神社と八幡神社から出た御神輿がここに集結しています！
お多福のお面被った人が踊る山車や
獅子舞がいる山車など山車によって様々で見ていてとても面白いです！
地域ごとに山車が出ていてみんなのボルテージも上がってきました！
熱気と幻想的が混ざり合った山車の競り合い
そして山車が向かい合って互いに激しくお囃子に乗って踊りあいます。
夜にライトアップされた山車の中で面をつけて激しく踊りあう光景を間近でみると迫力があり、さらにはどこか幻想的で妖しさも感じます。
この山車の競り合いも少しだけ動画を撮ったのでご覧ください。
この熱気伝わりましたでしょうか？
そしてその向かい合う山車に御神輿も参戦します
御神輿を担ぐ人たちの掛け声がさらにこの場の熱量を上げていきます！！
自分は写真や動画を撮りながらも幻想的で熱気あふれるこの光景を夢中で目に焼き付けていました！
これだけでも凄いのにさらにはそこにバスが通過してきます！
こんな状態の中でもバスが来たら道を開けてしっかりと通過していくのを見て祭りの人たちの仕切り具合にとても関心しました！
こんなに素晴らしいものを見る事ができて本当に良かったです！！
競り合いが終わって日の出町の町長が挨拶していましたがそれすらも大盛り上がりでした！！！
こんなに素敵で思い出に残るお祭りを行う日の出町に驚かされました！！
来年はぜひみなさんもこの日の出町の平井祭りに訪れてみてください♪
WAGNAS9月の企画もとてもいい経験ができました！
10月の企画もお楽しみに！！
最後に山車の後ろも美しかったです♪
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