ORSアディ後スペル秘術W解説記事
はじめに
こんにちは。エンジョイシャドバプレイヤーのwagasodeです。
今回は、Ratings26期後半戦最終6位・長野地方大会優勝を記念して、アディショナル後メインで使用していたスペル秘術Wの解説記事を書きました。
デッキ評価としては 強さ→まあまあ おもしろさ→大 という感じです。
【参考用】Ratingsでの戦績
どんなデッキ? 構築や採用カード
本記事におけるスペル秘術Wは、アディショナルで追加されたエイルの効果によりエンペラーゴーレムをリアニメイトするなどして、バーンダメージによる勝利を狙うコンボデッキを指します。
破式の執行者・シュマエルを採用する等、よりスペル軸に寄せる構築も考えられますが、
筆者としては純秘術Wの良いところである
・永世の大魔女の起動によるPPズル
・全天の掌握やアストロジカルソーサラーによる特定対面への妨害力
を使わない手はないと考えています。
これらの要素を強く使いつつ、エイルの起動に必要な分のスペル要素を程良く混ぜるのが丁度良いと考えていました。
3枚採用枠
土の供給・消費に関わるカード8種24枚と、
スペルブーストの恩恵を受けて強いカード4種12枚の計36枚です。
・このデッキはアクセラエンペラーを沢山プレイしたいデッキなので、土供給を減らしすぎるとエンペラーの安定感が下がります。その為スペルブーストとは関係ないものの1c土供給1ドローである群青は3枚採用しています。
・アストロジカルもスペルブーストには関係しませんが、マガチヨ対面必要すぎることと、土供給でありつつ7スタック消費の安定化に重要すぎるので3枚採用をおすすめします。
・マリは中盤以降盤面ロックの要因になるなどのデメリットがありつつ、デッキの核となるエイルをサーチできる唯一のカードであるため3枚採用しています。
1枚採用枠
被ると弱いものの、デッキに不足しがちな要素を補ってくれるため採用されているカード群です。
・反転する翼
本デッキにおける数少ない進化権を強く使えるカードであり、回復枠です。天空の掌握に融合できないというデメリットが大きすぎるため2枚目の採用を見送っていますが、0c3回復により特にR対面での生存能力に貢献してくれます。リーサルターンに盤面が足りないデッキなので、たまに堕天使退場により盤面を空けてくれて偉いことがあります。
・束縛術式
土供給枠です。純粋に1ドローが偉いためセレブレイトの2枚目より優先して採用しています。ロック効果によってエンペラー本体をプレイする前のターンに処理をサボれることもあります。
・クラッシュレイン
自由枠の中で1番2枚目を入れたいカードです。ゴーレムカウントが9の際に9+9+2でリーサルを取れるのが強すぎます。また、今後ミラーマッチや進化Nm対面が増えるようなことがあれば相手のバリア効果を剥がしながらOTKするために必要すぎるため採用枚数が増えるでしょう。ただし、事故要因になる偏差カードなので安定感が犠牲になるというリスクがあります。
・セレブレイトゴーレム
回復枠その2。土供給とスタック消費の役割も兼ねており束縛術式の2枚目より評価が高いです。本体をプレイするとエイルのリアニメイトから出てきてしまうことは注意が必要です。
反転する翼、クラッシュレインは対面毎に強さが変わりやすいカードだと考えており、環境次第で枚数を変えることをお勧めします。
また、この構築が周知されるにつれ、回復力の脆さを突かれて苦しむことが予想されますので、そういった場合は回復カードを増強するのがいいでしょう。
不採用カードについて
・コールメロディー
コールメロディーは、デッキに不足している回復力を補ってくれる点で役割を持てます。
しかし、5スペブされないとカードパワーが低すぎる点、マリのサーチ先になってしまう点が気になります。
また、回復という役割が被っている反転する翼やセレブレイトと比較して
・反転する翼は0cで使えるため中盤以降他の動きにPPを割きやすい
・セレブレイトは土供給の役割を兼ねておりデッキへの親和性が高い
と考え、不採用としました。
・ゴーレムの錬成
ゴーレムの錬成は、土を消費せずゴーレムカウントを進めることができるため、7tOTK率を高めるのに貢献するカードです。
しかし、全天の掌握を経由した8,9tのリーサルを狙う際にはリソース不足の原因になりやすいと考えています。
7キルしないと間に合わない環境であれば採用を検討すると思います。
・他のスペルブーストを稼ぐカード群
上記は一例ですが、これらのようなスペルブーストを稼ぐことに役割が寄っているカード群の評価は低めです。
理由としては、このデッキは使い魔やアクセラエンペラーなどの土供給or消費に絡むスペルを沢山プレイすることでスペブを稼ぐのがやりたい動きであり、土に関連しないスペルカードは下位互換になりやすいためです。
また、最低限必要なスペブ数は5で、これは土に関係するスペルをプレイしていくと自然と溜まっていることが多いので、スペルカードを追加で採用する利点が少ないと考えています。
シュマエルのような大量のスペルブーストを必要とするカードが入っている構築であれば採用を検討すると思います。
競技シーンにて純秘術より優先される状況は?
スペル混合型にする最大の利点は回復ビショップへの相性が良くなることです。
まず、純秘術の方が優れている点としては、レヴィやサモン連打による早期キルプランがあること、パメラによる回復力・盤面形成力があること、ミデロによるコストズル・ワンチャン力があることです。
スペル秘術型は特に後攻の回復力について、パメラの代わりにエイルのバリア効果で補う構造であるため、バリアに強い攻め方をできる財宝R対面への防御力は下がっていると考えています。
しかし、その下り幅に比べて回復B対面の勝率が結構上がると考えているので、回復Bが多いと思われる競技シーンではおすすめできるデッキです。
また、非公開性で得しやすいです。
リスト的に途中まで純秘術と同じような動きをすることも多いので、エンペラーゴーレムを消滅されない等、非公開性特有の利を得られる場合があります。
(上位3デッキのRWBは消滅持ってないので現状は誤差ですが…)
あとスペルブーストカードを採用することで「手札をシュインシュインとブーストしていく楽しさ」「コストが下がったカードをいっぱいプレイしてデッキをぐるぐる回す面白さ」において純秘術より勝ると思います(※主観)ので2ヶ月目純秘術いっぱい練習して飽きたわ〜勢の3ヶ月目味変先としてもおすすめです。
マリガン
※W = 純秘術W を指します。
・常に単キープ
マルチプル 契約 後攻天空
・条件キープ
群青:ほぼキープするが、RW対面後攻のみ単キープせず、景観・マルチ・契約とならセットキープして良い。
景観:RW対面後攻で単キープ。RW対面先攻や他対面では群青・アストロジカル・マルチなど良い感じの3枚の時セットキープ。
束縛術式:先攻でエンペラーor契約とセットキープ。
アストロジカル:ほぼキープするが、W対面後攻のみ単キープせず、景観・マルチとならセットキープして良い。
エイル:B対面後攻で契約+土生成カードと3枚セットキープ。
先攻天空:R対面単キープ。他対面は群青・契約・マルチ・アストロジカルとセットキープ。
先攻メルティーナ:ERB対面単。W対面は契約+土と3枚セットキープ。
マリ:B対面以外の先攻で契約とセットキープ。景観持つ時にマルチと3枚セットキープ。
エンペラー:群青・アストロジカル・先攻束縛とセットキープ。WB対面先攻単キープ。R対面後攻は横が何でも返す。
・キープしない
大魔女、反転、先攻エイル、後攻メルティーナ、運命、クラッシュレイン、セレブ
基本は土の供給・消費に関連するカードを積極的にキープしましょう。
感覚は純秘術とさほど変わりません。
ただし、使い魔の契約のサーチ先がエンペラー確定であるため、純秘術に比べ格段にキープ・序盤プレイしたいカードに変わっているということは意識しておきましょう。
また、戦績を見ての通りRWD対面後攻とかは全然勝てておらず、先攻も70数%しか勝ててないので、もっとマリガン工夫した方がいい可能性は高いです。
ここのマリガンこうした方が良くね? とかありましたらご連絡とてもお待ちしています。
スペル秘術Wの基本
この項ではスペル秘術Wの基本的な知見を書いていきます。
1.ハイパー先攻デッキ
Ratingsでの戦績 の項を見ての通りこのデッキはウルトラ先攻デッキです。
先攻はいかに負けないか、後攻はいかに勝ちに行くかを考えましょう。
◯先攻
・永世の大魔女の7消費後効果を起動させなくとも勝ちやすいので、序盤にプレイしてデッキを回すことも多い。
・ゴーレムカウントが遅くとも全天の掌握2回で粘りつつカウントを稼いで9tキルというルートもある。
・エイルを欠損しても、大魔女起動できれば8tエンペラーエンペラーで勝ちやすい。
◯後攻
・大魔女、エイル欠損やエンペラー遅れはしょうがないがち。都合よく引く前提で考える。
・相手のリーサルを割り切ってでも自分の勝ちを見に行くべき。
・RW対面は序盤のライフカット全力すべき。
・ハーフロックにはより敏感に。後5エンペラーから後6大魔女のような動きをする時、大魔女の横でマリ、マルチプル、メルティーナなどの小粒を展開してしまうとハーフロックされてしまう可能性が上がるためパスした方がマシなこともある。
・より積極的にエイルをバリアとして捨てる。
2.序盤は純秘術と変わらないことも
エイル含めスペルブーストの恩恵を受けるカードが5種採用されているものの、純秘術と同様に消費したスタック数7を達成し、永世の大魔女を早期に起動させることはシンプルに強力なムーブです。
マリガンの項でも書きましたが、被スペブカードを必要以上にキープしたりはせず、序盤は土生成・消費のバランスが良いカードをプレイしましょう。
3.アクセラエンペラーをガンガンプレイしよう
純秘術との最大の違いは、エンペラーゴーレムのアクセラ効果を沢山プレイするのがこのデッキの中心的な動きであり、より正当化されやすいという特徴があります。
・純秘術
アクセラエンペラーを必要以上にプレイすると、レヴィやパメラに消費する土が不足してしまうことがあり難しい局面が多い。
・スペル秘術
土の消費先がより限定的であるため、山受けを加味したプレイングの一貫性を保ちやすく嬉しい。
また、構築の項でも書きましたがこのデッキは土の供給or消費に関連するスペルを沢山プレイしながらスペルブーストを溜めていくのが理想的な動きになります。
アクセラエンペラーは瞬間的に見れば1c2/2スタッツ、1スペブ、1スタック消費、ゴーレムカウント+1 というこのデッキでやりたいことを全部やっている最強ムーブであることを意識しましょう。
4.OTKのパターンを覚えよう
◯7PP:エンペラー+エイル(土2・ゴーレムカウント8)
永世の大魔女が必要ないOTKパターンです。
あらかじめエンペラーを墓場に送っておく必要があります。
場のスタックが丁度2の時は盤面が足りますが、3以上の時はエイルかガデゴを下当たりしないと盤面が足りないことに注意しましょう。
進化権を残しておく、またはエイルのブーストが10であり、相手の盤面に当て先があることが条件です。
◯8PP:エンペラー+エンペラー(土2・ゴーレムカウント8)
大魔女は必要だがエイルが必要ないOTKパターンです。
エンペラー本体を墓場に送る必要がないパターンなので、エンペラー本体を消滅されるバフD対面・ミラー・マガチヨ対面や、財宝R対面後攻でエンペラー本体をプレイする余裕がなさすぎる時などはこのパターンを狙うこともあります。
エイルをバリアとして吐くことが許されるのが嬉しいですね。
◯4PP:エイル+エイル(ゴーレムカウント10)
エンペラーゴーレムを1枚しか引けなくてもできるOTKパターンです。
他のパターンと異なりOTKターンにガデゴが出てくれないので、最初からゴーレムカウントが稼げている必要があります。
1枚目のエイル進化で2枚目のエイルのブーストを足らすパターンが多いです。
上の2つと異なり後攻6tに発生し得るので捲りパターンとして覚えておくと良いかもしれません。
5.OTK以外の勝ちパターンを覚えよう
OTKのパターンを紹介しましたが、このデッキは分割リーサルで勝つことも少なくありません。
財宝R・回復B対面のような盤面処理と回復が両立するデッキに対してはOTKを狙うのがメインプランとなりますが、
純秘術Wのように、こちらのエンペラー本体の盤面を返しながら器用に回復をするのが難しい対面には、積極的に分割を狙いましょう。
(ターンが進むと大魔女+パメラ+ペラゴやセレブ本体があるものの、回復量が読みやすい。)
・序盤にゴーレムビート → 先5,6,7でエンペラーを3連打して勝利
・6エンペラー7点 → 7エンペラー+エイル18点で5回復貫通勝利
みたいなことはよくある印象です。
分割プランは先攻でより多く発生しますが、後攻であっても相手の回復を割り切って後5エンペラー → 後6エイル進化+ゴーレムカウント稼ぎ → 後7エンペラー+エイル のように動いて、エイルのバリアで防御しつつ分割するルートを見落とさないようにしましょう。
6.進化権は超・超・超大事にしよう
上記の例は分かりやすく進化権があれば勝ちだが無いせいで負けという局面です。
少し極端な例でしたが、このデッキではリーサルターンにブースト5以上10未満のエイルを相手の盤面に当てて退場した後エンペラー本体を出してリーサルを取るパターンが頻出します。
画像のように勝ちが負けになるレベルで重要なので、中盤でも進化権を切るか切らないかについては常に検討が必要だと思います。
特に頻出するのは先5に盤面にフォロワーが残っている時のエンペラー本体プレイ脇の顔進化と、エンペラー進化置きの2つです。
これらは目の前に明確な得が見えているのでついやりたくなりますが、後々大きな損になる可能性が常に潜んでいることを思考から漏らさないようにしましょう。
対面毎の知見
この項では各対面毎の立ち回りを解説していきます。
主要な対面として財宝R・純秘術W・回復B・マガチヨEの4つのデッキについて取り扱います。
財宝R対面
筆者の戦績:先攻75%、後攻40%程度
財宝R対面で重要なのは、
・分割ではなくOTKプランを基本に据える
・全天の掌握を経由したゲームプランを積極的に考える
・後攻は6t終了時のライフをできるだけ高い水準で維持できるよう序盤全力でライフカットする
の3点です。
◯分割でなくOTK
財宝Rは後攻であっても、
後4ロジャー → 後5副船長 → 後6ミカエル召喚+大参謀
という強力な受けパターンを持っています。
このため先攻でも強引に顔を殴ったりせず、継戦能力を意識しましょう。
・4tまでに余程ゴーレムビートできていない限りは先5エンペラー本体を投げる際の進化顔や進化置きには慎重になる。進化権大事。
・4tに相手のトニーを放置して2/2顔に行かず上踏みするか検討する。
・土が不足しそうな際はアクセラエンペラーをプレイせず3cメルティーナを優先プレイして手札を増やす。
もちろん序盤エクステンドや景観を絡めてクソ理不尽ビートダウンしてる時や、シンプルにロジャー欠損してる際は、先5エンペラー+顔進化でeasy winもあります。
基本は相手のロジャー+ミカエル+大参謀の10回復を最大値として想定し、これを貫通して先7リーサルが取れるかどうかを軸に打点計算をしていきましょう。
◯全天の掌握を経由したゲームプランを積極的に考える
R対面は全天の掌握の妨害性能が高すぎるため、とりあえず"全天小僧"になってしまって問題ありません。
R側が全天の掌握を貫通したリーサルを取るのが困難なため、W側が間違えなければ勝率100%の詰将棋になることも少なくないです。
また、圧倒的不利状況だったが全天の掌握が強すぎてなんか捲った、ということもあります。
このような理由がありR対面の天空の掌握は先攻でも単キープ対象です。
また、手札に天空の掌握が2枚ある場合に2枚目を気軽に混ぜたりせず全天2連打のルートを検討してみましょう。
注意すべきなのは、全天ターンであってもエンハバルバロスの疾走やラブロマンスのジュリエットチョイスを絡めて分割リーサルを狙ってくる場合があることです。
全天の掌握ターンであっても慢心せず、できるだけ疾走を顔に通すことを防ぐため、守護の面数及びスタッツを高く残せるよう処理札を手に残しておくのが大切です。
◯後攻は6t終了時のライフを維持できるよう序盤全力でライフカット
いくら全天の掌握が強いとはいえ、後攻は後6tに全天の掌握を打つのが現実的ではないことが多く、相手の先7リーサルをかわすのが大きな課題です。
中盤で大量回復をする再現性が純秘術より低いため、後攻のマリガンは景観・マルチプルをより積極的に探しにいきましょう。
また、土が不足しそうであっても後2,3tに強引にアクセラエンペラーを連打し相手に盤面トレードを強いたり、後4t5ブーストメルティーナの上振れで捲るなど、持てる要素を総動員して全力でライフを守りましょう。
相手が先1刃を投げてきた場合、後1にあえてマルチプルをプレイしてトレードを誘い、1点カットするのが正着になる場合すらあると思います。
正直、相手の先7バルバ+砲手の17点をどうしてもかわせない…ということも多いです。
ただ、後6tに無理やり全天の掌握に行ったところで結局2ターン後に負けるよなぁという状況も多いです。
相手のバルバ砲手は割り切って全天を我慢する択も忘れないようにしましょう。
純秘術W対面
筆者の戦績:先攻70%、後攻35%程度
後攻はどうしようもない負けが多く、逆に先攻は余裕を持った勝ちが多いです。
純秘術対面では、OTKより分割プランを狙うことが多いです。
先攻は特に顕著ですが、後攻でも分割プランが十分通る対面なので、OTKに拘りすぎないようにしましょう。
また、5,6t回りでは自分がエンペラー本体を投げた返しに、相手がパメラプレイと盤面全処理を両立させるのが難しいがちであることを軸にプランと打点を計算しましょう。
◯ギガンティックサモンをとにかく打ち辛くさせる意識
ギガンティックサモンをすんなり通されると、ライフ水準及び盤面処理的にかなり劣勢になります。特に先6サモンはガチキツいです。
その為、特に後攻時は他対面に比べ積極的に進化置きをし、少しでもサモンをプレイし辛い盤面形成を心掛けましょう。
また、エイルのバリア効果がサモンに対して刺さりやすいです。
バリアを剥がす手段が術式・紅蓮がちなので最低3回復になりますし、それらのカードがない場合は1回エンペラー本体にPPを割かせることができます。
・5tにエンペラー本体をプレイ
・6tにエイルでエンペラーをリアニしつつバリアを貼る
という動きは攻めと守りのバランスが良いことが多いので、エイルやエンペラーが複数枚被っている時は狙ってみましょう。
◯大魔女+パメラ+エンペラーに対する処理を準備する
純秘術ミラーでは必勝ムーブである6PPのパメラ+エンペラーですが、
スペル秘術ではメルティーナ・クラッシュレイン・反転する翼などのズルカードを組み合わせることで対処することができます。
永世の大魔女の起動+エンペラー本体 が前提なことが多く、メルティーナのランダム3点の当たり方など、不確定な要素もあり再現性が高すぎる訳ではありませんが、
そもそも処理できないと一瞬で負けになってしまうので、できる範囲で準備しましょう。
画像の局面では、メルティーナの3点が運良くエンペラーに当たり、こちらのエンペラーで綺麗に処理できる形になりました。
しかしハンドにエンペラーが1枚しか見えていないため、ここでエンペラーを失ってしまうと次の相手の大魔女+天空融合2回+パメラ+エンペラーに対して処理が全く追いつかなくなってしまいます。
ギガンティックサモンのケアなども絡むので難しい局面です。
天空の掌握を2枚持っていない可能性もあるので割り切ってもいい気もしますが、
自分はこのターンはメルティーナ進化+大魔女+もう1枚のメルティーナで処理し、ドローや土供給しつつエンペラーを1ターン温存するのがいいと思います。
◯相手の全天の掌握を警戒する
こちらが20点ピッタリのリーサルを構えていると、相手の全天の掌握で妨害されてしまいます。
また、セレブレイトでの耐久と異なり相手のゴーレムカウントが3進むためしのがれた後に逆リーサルを取られやすいです。
対策としては、ゴーレムカウントを12まで進め24点出すことで全天の掌握貫通リーサルを組むことができます。
もしOTKを狙う際はゴーレムカウント10で満足せず、どうにかして12にできないかを頑張って考えましょう。
回復B対面
筆者の戦績:先後共に70%程度
回復B対面は、盤面処理にエンペラー+進化権を要求されることが多いため、アイテールルゥされた時に気まずくならないよう最速エンペラー本体投げや顔進化に対してより消極的になりましょう。
最速エンペラーは通れば強いですが、追い込まれた相手がルゥのギャンブルを仕掛けてきて、それを通された際にキツい状況に陥ることもしばしばです。
リスクを冒して最速エンペラー本体を通さずとも、構えてOTKで勝つルートが十分手堅いことも多いです。
まず、後4がエルヴィーラではなかった時の先5エンペラーには慎重になりましょう。
エンペラーは相手のアイテール+ベルディリア融合+ルゥの多面展開を効率良く返せる処理札として機能するので、アイテールルゥの前に投げるよりアイテールルゥの後に投げた方がお得な場合があります。
画像の局面は、エンペラーに行くべきでない局面だと考えています。要素としては、
・大魔女もエイルも見えておらずゲームプランが不透明、ドロー優先したい
・光明が設置されておりエンペラーの3面展開が処理される確率が高い
・土供給が足りなさすぎて、ドロー先の土供給カードをプレイしたい
などです。
もちろん先5の盤面が弱すぎると、後5の相手の盤面がスタッツ6以上多面になってしまうリスクもあるので状況次第です。
先5エンペラーで7消費達成できるかつ大魔女が手札にあり先6の盤面処理が安定してそう、そもそもエンペラーを通してルゥを避けないと勝てなさそうな弱い手札、等はGOに傾く要素です。
また、後4エルヴィーラの時は後5諜報員進化ケアをしやすいため素直に先5エンペラーを投げることも多いと思います。
ただし、いずれにしても進化置きや顔進化については常に検討を欠かさないようにしましょう。
進化権が残ってさえいれば、リーサルターンには相手の盤面に大量の高スタッツフォロワーがいることが多く、下当たり先には困らないことが多いです。
◯ジャンヌの返しは"全天エイル"
相手のジャンヌ盤面に対して全天の掌握+エイル進化の実質4面守護でハーフロック&次のリーサル準備をする動きは頻出です。
5回中2.8回くらい勝てると思います。
ちなみにこれはルゥ+料理人で負けました。
毎回必ずロックが成功するわけではありませんが、
・先7ジャンヌ諜報員に対してこちら側でケアできることがないがち
・後7OTKは安定してできるわけではない
という感じなので、特に後攻はどうしてもロックの進行を取らざるを得ないことが多い上です。
苦し紛れの択にしては意外と勝ちを拾えるので、意識しておきましょう。
最後に豆知識として、5面展開にメルティーナを絡めると諜報員進化諜報員にケアが効くことも覚えておきましょう。
基本的にW側の4tは相手の諜報員進化に対してケアするため、1面空けてエンペラー本体の逆択をチラつかせる必要がありますが、メルティーナがいる状況では5面埋めることが許されます。
(※聖遺物や光明ポン置きにはケアが効いていないことがあるため常にやっていい訳ではない)
マガチヨE対面
相性は多分有利かなと思っていますが、筆者の対戦数が少ないため、軽めかつ基本的な内容のみになります。
・基本的には純秘術と同様アストロジカルソーサラーが最強ですが、
こちら側のリーサルに盤面数が必要であるため、ハーフロックされると苦しい局面も多いです。
ロックをケアするために序盤から積極的にライフを削りたい対面です。
・反転する翼やリリィ進化でエンペラー本体が変身されてしまいますが、
マガチヨEの回復力はアスカシオリを軸にしていることもあり、
アスカシオリをケアしながら強い盤面形成を行えるエンペラー本体を変身上等で投げることも多いでしょう。
強引にエンペラー連打して相手の動きを歪ませることも時には大事です。
・相手の動き方や手札状況によっては先7tをアストロジカルではなく全天の掌握で耐久し、先8エンペラー+エンペラーのリーサルを狙うこともあります。守護3面だとドゥルガーを絡めて突破されてしまうリスクもありますが、全天の掌握はハーフロックに強いという特徴があります。
勝てないアストロジカルより勝てる全天の掌握。
・エイルの進化時バリアは実質守護1面になりますが、ガーベラベア疾走以外では剥がされないため、前もってバリアを貼っておくという動きも見落とさないようにしましょう。
・マガチヨEは環境デッキの中では後4tにエクステンドケアをできる数少ないデッキですので、先5tにエクステンドを打つ前提でプランを組み立てると崩壊するリスクがあり注意が必要です。
動画媒体で見たい方向け
リグゼさんの動画で紹介していただきました。
文字読むのが億劫なので動画で見たいぜ! という方はぜひご覧ください。
終わりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
記事への指摘・意見・質問等ありましたら筆者のX(旧Twitter)のDMにご連絡いただけると幸いです。
おわり