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いっこく堂劇場(ビデオ)④犬の影

いっこく堂劇場(ビデオ)の作品を一話づつ、ブログに書いています。

音声を聴いて、文字におこしたものを一部掲載しています。
<犬の影>
イソップ童話の犬と肉または犬と骨をアレンジした作品。
登場人物は、いっこく堂さん、サトル(トリの腹話術人形)、ミス・スカーレット(きつねのセクシーな腹話術人形)

はじまりはじまり!

いっこく堂さん:あるところに、お腹をすかせた一匹の犬がいました。あーあ。お腹すいたなあ。どこかに食物でも落ちていないかな?
すると、どうでしょう?
道の真ん中に大きな肉のかたまりが落ちていました。
サトル:あーあ、ラッキー!拾って食っちゃおう。
スカーレット:やあね。落ちているものを拾って食べるなんて、汚いわよ。サトル:どうせ、誰の肉だかわからないんだから。スカーレットだって、道に百円が落ちていたらひろうだろ?
スカーレット:私はサトルみたいにいやしくないわ。ダイヤモンドがおちていたら、別だけどね。
サトル:なんだよ。
スカーレット:トリのくせに。
いっこく堂さん:犬は、肉をくわえて、走り出しました。走って、走って小川の流れる橋の上にやってきました。よーし。ここまでくれば、他の犬に邪魔されずに安心して肉が食えるぞ。いただきます。食べようとしたそのとき、もう一匹橋の下に、犬がいることに気がつきました。よくみるとその犬も肉のかたまりをくわえています。よくばりな犬はその肉も欲しくて欲しくてたまらなくなりました。
スカーレット:いやしい犬ね。自分が肉持っているんだから、それでいいんじゃない?
サトル:何言っているんだよ。動物の世界というのは、勝ったほうがたくさん食べる権利がある。
スカーレット:じゃあ。サトルと私なら、私の方がたくさん食べていいということね。
サトル:なんでだよ。
スカーレット:私の方がきれいでおしゃれでしょ?
サトル:何、言っているんだよ。

このあとは、想像してお楽しみ下さい。
いっこく堂さん、サトル、スカーレットの三人芝居。巧みな技で繰り広げています。
ブログを書いていて映像が頭に浮かぶますが、ビデオデッキを捨ててしまったので、もう見ることができないことが残念です。

次回は、『町のねずみと田舎のねずみ』です。お楽しみに!




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腹話術わがし
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