大切な人の命日

　15日前の10/3は、大切な人の命日。
子供の頃からいつも優しくしてくれた。大人になってからも、たくさん話を聞いてくれた。困っているときも・・ただじっと話を聞いてくれた。いつも優しかった。大好きだった。
　おばさんが亡くなって24年。私も年を重ねた。
　おばさんのことを考えると、いつも思い浮かぶのは元気な頃の姿。
一緒に近所の銭湯に行って、お風呂上がりに珈琲牛乳を飲んでいるおばさんと私。私は小学生。おばさんは珈琲牛乳を飲んでいる私を見て微笑んでいた。
　おばさんの家にあるぶら下がり健康器具を、私が使いたいと言った。
おばさんは、子供は使わなくていいのよと言って微笑んでいた。
　喫茶店で、おばさんと母が珈琲を飲んでいる。私と妹はクリームソーダを飲んでいる。おばさんは微笑んでいた。
　お正月、おばさんと私と妹ですごろく＆カルタ＆福笑いをしている。楽しかった子供の頃の思い出。いつもおばさんは笑顔だった。
　大人になってからは、誕生日に花束をプレゼントした。とても喜んでくれた。
花束は本当に嬉しいと微笑んでいた。
　最後におばさんと一緒に行ったデパートは閉店してしまった。お寿司を食べて、喫茶店で珈琲を飲んだ。思い出のデパートはもうないが、おばさんとの思い出は心の中にたくさんある。おばさんは、心の中でずっと生きている。
　お墓参りに行った。雨が降ったりやんだりしている日だったが、ちょうど雨にも降られなかった。おばさんのお墓で祈っていたら、たくさんの野鳥の声がした。まるで、お墓に来てくれてありがとうとおばさんが言っているような気がした。