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今月の良かったK-POP:2025年1月

すいません、2月も半分終わったんですけども…2025年もやる気です。ちょっとタイトルは変えましたけどフォーマットは変えず、今後も毎月聴いたK-POP(と広義でK-POPと定義できるであろう立ち位置のグループ)で気に入った作品を紹介します。1月って毎年良いカムバ多くないですか?年末で音楽市場が止まる分良い作品が溜まるからですか?

JUST B - ♪Still I Luv You

2025年のリリースで一番最初に「良い!」となった曲。「KINGDOM」出演に伴いATBOと合体してThe Crew Oneとして活動していましたが今後は元の姿に戻るようで出演後初のリリースですね。歌詞を読まなくても悲恋ソングだとメロディーで分かるような、K-POPっぽさの薄いストレートなポップロック楽曲。ナムジャのやる哀愁ソングが大好きなので例に漏れず大好物です。終盤のユニゾンパートやコーラスで追い打ちをかけるように泣きメロを強調してくるのがずるい。コンセプトフォトが素敵だったからこの感じでMVも観たかった。

BOYNEXTDOOR - ♪IF I SAY, I LOVE YOU

ボーイネクストドアの2025年1発目リリースは彼ららしいバンドサウンドの軽快なダンスポップ。明るい曲調だけど別れの歌でかなり歌詞もやさぐれてるのが面白い。(Japanese verの歌詞も凄い)正直言うと彼らの作風が個人的にはあまり得意ではない方向性なんですけど、この曲に関してはシンプルにメロディーが良すぎて結構ヘビロテしてます。日本人なので、サビの「I love you 愛してる 사랑해~」のとこでオッってなっちゃいますよね。

GFRIEND - ♪Season of Memories

2021年以来、GFRIEND(ヨジャチング)が遂に再結成!ヨチンは明確なラストアルバムはなく急な解散だったので、時間は経ったけどこういう場がまたあって良かったと心から思います。初聴時にはこのサウンドと疾走感から「めっちゃYOASOBIじゃん!」と衝撃を受けたんですけど、そもそもヨチンってアニソン的な趣のある曲が多かったから2024年に出すのがYOASOBIっぽくなっても納得です(?)
とはいえ、「パワー清純」と言われていたヨチンに似合う曲調だし、このメロディアスで心を揺さぶるような切なさがヨチンらしい。MVも「再集結作品」のお手本のような映像で素晴らしいです。

FIFTY FIFTY - 💿「Love Tune: Rewired」
♪SOS - Miami Bass Version

昨年メンバー再編成による復活を遂げたFIFTY FIFTY、再出発となったアルバム「Love Tune」収録曲のリミックス集です。「SOS」は原曲では「Cupid」「Higher」に次ぐFIFTY FIFTYらしさを踏襲した優しいギターポップでしたが、こちらはその心地よさを保ったままゲームミュージック的なピコピコした電子音でコーティングしたリミックス。マイアミベースと言われると若干違うような気がする(低音がもっと響いてほしい)けど、個人的には原曲よりも好みです。

TRENDZ - ♪BAD ENOUGH

昨年日本デビューしたTRENDZの2枚目となる日本シングルより先行配信の表題曲。ここ最近の彼らの韓国でのリリース作は「Glow」とか「Go Up」みたいな明るいダンスポップが多かったけど今回はK-POP感バリバリにダークで攻撃的。尖ったビートに和楽器っぽい笛の音が乗ってるのがアイコニックで面白いです。このイル活感…たまらなくないですか?カッコイイのかそうじゃないのか分からない日本語歌詞も大変良い。サビとAメロがラップなのにBメロでメロディアスに歌い上げパートになる(そして歌が上手い)のがK-POP的展開という感じで沁みます。

CIX - 💿「THUNDER FEVER」
♪THUNDER

4人体制以降初となるCIXのカムバックより表題曲。「THUNDER」という曲名通り、痺れるエレクトリックなファンクです。一言でざっくりするとマイケルジャクソンっぽい。表題曲でアップテンポな曲をやるのは久しぶりに感じますが、「Movie Star」でデビューした彼らあふれるお洒落でグルーヴィーな良曲。曲の良さに加えてボーカルのハーモニーも素敵です。この温度感高すぎない雰囲気ってまさに最近のK-POPの流れの中でウケそうだなあと思ってるのでキャリア重ねた中でももっと活発にリリースしていただきたいなと…。

ALL(H)OURS - ♪Graffiti

2年目に突入したALL(H)OURSの3枚目のミニアルバムからの先行曲は、ダークなEDMサウンドを武器にしていた今までの作風とはちょっと路線を変えたエネルギッシュなHIPHOPサウンド。サビの裏で鳴りまくってるホイッスルの音が癖になりますね。とはいえガラッとフレッシュな清涼系に振り切るわけでなく、あくまでも今までの作品と比べると明るめで味変的な新たな一面を感じた作品。今回もダンスブレイクやボーカルが映えるメロディアスなパートが健在、今の世代のグループの中でもK-POPらしい要素を大切にしてくれているのが素敵だなといつも思ってます。

KickFlip - 💿「Flip it, Kick it!」
♪Umm Great ♪Mama Said ♪Like A Monster

JYPからの7年ぶりボーイズグループKickFlipの記念すべきデビューアルバム。2021年のオーディション番組「LOUD」でデビューを予告されていたJYPの新人ナムジャですがこんなに寝かせられるとは、マジで頓挫したのかと思ってたんで、本当にデビューおめでとうございます。アルバム全体的にHIPHOPサウンドで第5世代っぽいトレンドを追いつつ、コミカルな雰囲気があるのがJYPのナムジャっぽい。先行曲「Umm Great」は1発目に出す曲にしては尖ってるなと感じたけど聴いてると繰り返されるビートが癖になる。表題曲「Mama Said」もノリが良くてトラックはかっこいいんだけど、クールに振り切らず全体的にバカっぽい感じが面白い(歌詞的にもMV的にも)。サビ前の歌詞が「Sorry mom I don't mind 젓가락질 못해도 걱정 마 밥만 잘 먹죠(箸の使い方が下手でも僕は気にならない 心配しないで、ご飯はしっかり食べられます)」なのが良すぎ。メイン2曲は軽いノリだけど収録曲「Like A Monster」はふざけ無しのお洒落HIPHOPソウル的な雰囲気でこちらもなかなかの良曲。

VVUP - ♪4Life

2024年デビューのVVUP、昨年リリースの楽曲はどれも素晴らしかったんですが突然メンバーのヒョンヒが脱退。脱退発表後初のリリースとなる「4 Life」は、新メンバー・ジユンのお披露目も兼ねた冬にピッタリのR&B。ちょっとレトロな雰囲気も感じさせるシティポップ的なサウンドでカッコイイ。VVUPとしてミドルテンポで落ち着いた曲は初ですが、歌唱力に定評のある彼女たちなので合わない訳がないです。新人なのにこんなに深みがあって鮮やかなボーカルを繰り出せるの本当に凄い。
北海道の観光ビデオとしても使えそうな(最後東京行っちゃうからダメだけど)MVも楽曲の暖かさにマッチしてて必見。

BB GIRLS - ♪LOVE 2

3人体制になり事務所も移籍し、再びリスタートとなったブブゴルの久々のリリースは彼女たちらしい心にしみるレトロでハートウォーミングなダンスポップ。Braveエンタからワーナーミュージックへ移籍してリリースした前作は正直物足りなさを感じて「またブレイブサウンドで歌ってくれないかな…」と感じてしまったんですが、今作はその物足りなさを吹き飛ばすピッタリな名曲になっていると思います。この哀愁のあるレトロ感とキャッチーさ、まさに皆が求めてたブブゴルのサウンドではないでしょうか!(ちなみに作曲は第2世代K-POPを支えたSweetune。)楽曲やMVで感傷的にさせてくる感じが流石H1-KEYの「ビル薔薇」をヒットさせたGLGエンターテイメントだなあと。パフォーマンス込みで観るとより良さを感じる楽曲なのでステージ動画も貼っておきます。

IVE - ♪REBEL HEART

2月リリースの「IVE EMPATHY」より先行曲。正式カムバとしては久しぶりとなった今作はIVE史上最もアツいメッセージソング。
「自己愛」をテーマエンパワメントしてきたIVEが今回は自己だけでなく周囲へ寄り添い仲間を先導していくような、新たなステージへと進んだ姿を示してくれた作品。いつも通り自己愛に満ちた高貴な姿を見せてもらいたいなと思ってたんですが、良い意味で裏切られました。
曲調はいつものように強烈なキャッチーなサビのメロディを携えつつ、開放的なバンドサウンドで行進曲のような勇ましさのある新鮮なサウンド。楽曲に合わせボーカル面でも特にユジン・リズがいつも以上に頼もしくなってるし、いつも以上にダンスも激しい。IVEだけでない「反抗」する少女たちをフィーチャーしたMVも今までにない感動的な仕上がりで、いろんな面でIVEの「強さ」を感じた1曲です。
新境地ではあるけどもIVEの今までの路線から地続きなテーマだから全く違和感はないし、武器である華やかで幻想的なコンセプトは失われていないのも流石。

GOT7 - 💿「WINTER HEPTAGON」
♪PYTHON ♪TIDAL WAVE ♪Our Youth

2022年のJYP退社後の初アルバム「GOT7」から3年、また完全体で戻ってきてくれたGOT7、ありがたすぎる!メンバー各々がソロ活動をしたり、兵役に行ったりする中でこの7人全員が揃えるタイミングでまた活動をしてくれるとは…。そんな有難いカムバックだけど、メモリアルな感じではなくシンプルな「カムバ」っぽい作風なのも凄い。
今作は全曲の制作にメンバーが関与しているというのとあり、ソロアーティストとして各々が培った音楽性を持ち寄って作ったような多彩な作品。ソロ作品を聴いてるリスナーからすると全曲がメンバーがソロでやってる楽曲っぽい雰囲気なのが聴いてて楽しい一方、色んな楽曲がありつつもしっかりグループの楽曲・アルバムとしての空気感があるからその背景を知らなくても楽しめるのが素晴らしい。表題曲「PYTHON」はセクシーで低体温な感じがJYP時代後半の「You Calling My Name」とかを感じる曲調で超好みです。私のお気に入りは、穏やかな雰囲気から曲名通り波のようにジワジワと盛り上がる展開が心地良いベンベン作曲のピアノハウス曲「TIDAL WAVE」とヨンジェ作曲のドラマOSTに使われてそうなキラキラ爽やかな王道清涼ダンスポップ「Our Youth」。

【Spotifyでプレイリストにまとめてます】

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