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Whatではなく、Howの方で

こんにちは。
普段は、株式会社HYAKUSHOで代表をしております湯川です。

飲み屋で初めましてのひとに「何をしている方ですか?」と聞かれたときに、「詐欺師です」と言うと、失笑混じりの詐欺師前提の会話が続いてしまうことが最近の課題です。

しかし、あながち詐欺師からは遠くはなく、コンサルティングをやっているので「ここにはないものを提供する」という意味では詐欺師的要素はあるかもしれません。(実際はそんなことは致しません。できないことをできると言いません。けど背伸びはします。)

僕は「何をしている方ですか?」と聞かれた時にいつも悩んでいて、今回はそれをお題にしてお話ししたいと思います。

「何を」ってそんなに重要なの?という問いかけです。

それをそれっぽく「Whatの思想」「Howの思想」に分類してみて考えてみたいです。

What is 「Whatの思想」「Howの思想」?

これらは、何かアカデミックな裏付けがあるようなものではなく、勝手に僕が叫んでいるものです。

「Whatの思想」:何か(もの・事象)に重きを置く思考の癖

「Howの思想」:どうするか(やり方)に重きを置く思考の癖

すべてに当てはまるわけではないのですが、例えば就職先を考える場合とかには結構有効だと思っています。

例えば、「本が好きだから、出版業界に行こう」はWhatの思想と思っていて、「売るのが好きだから、営業をやろう」はHowの思想と思っています。

結構就活のときは、好きなことを洗い出してから業界を選んだりすると思うのですが、個人的にはこれまで自分にマッチしていたやり方を洗い出して、業種、職能を選んだらいいと思うんですよね。

学生時代にはいろんな方法の経験はできます。学園祭でホットドックを売る、サークルの部長になって人前で話す、クラスの飲み会の会計係をするなどなど。そんな中で、どういった工夫をするのが面白いか、熱中できたのかは学生時代でもいろいろ経験できると思うのです。

でも、Whatについては、なかなか難しいと思います。だって、社会人経験をすることはないのだから、物理的に経験できないと思うんですよね。それで意思決定して、この業界で働きたい理由をつらつら述べるのは非常に難しい気がします。

そういう意味では、Howの思想ってすごい重要なのではと思うわけなのです。

でも、なぜかWhatの思想がもてはやされる?

初めましての方に「何をされている方ですか?」というのは、自然と発言したことはみなさんあるのではないでしょうか?

それはそうですよね。わかりやすいですよね。Whatって。

それが職業的な話(どこどこの会社ですとか)だったり、立場的な話(役員やってます、代表やっていますとか)だったり。

市民権を得たWhatってわかりやすいんですよね。

だからこそ、わかりやすい「何か」を目指そうとする気持ちもわかります。

それでも、Howの思想に光を

でも、人間の深みとか、そのひとの面白さって、Whatよりも、Howの方にあるのではないかと思うのです。

例えば、昔、羽田空港の女性の清掃員の方がテレビで特集されていました。世界一綺麗な空港として認められている羽田空港の陰には、塵ひとつ落とさないプロフェッショナルの「清掃の工夫」があったのです。

おそらく、「何をしているのですか?」の質問に対しては「清掃員です」という返しになると思いますが、その清掃員の仕事を職人のレベルまで磨き上げて行っています。(清掃だけに)

ここまで大袈裟な話ではなくても、例えば日常的に「挨拶がとても素敵なひと」って、挨拶を工夫しているひとだと思うんですよね。こうしたら相手が喜んでくれるって考えて実行している工夫です。

おわりに

私自身も、「何をしている方ですか?」という問いに対して、「詐欺師です」と笑いが取れるのか取れないのか工夫をして、いつも失笑をもらっているので、「こいつ工夫しているんだな」と微笑んでくれたら嬉しく思います。

表面的なWhatに捉われず、人間の深みがでるHowに心を配りたい、そんな人間になりたいと思い、筆を置きたいと思います。

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