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走りながら考えろ、考えながら走れ

春です。桜です!そして、今日から新年度ですね。
今週のわがことnoteを担当します、岩澤です。

せっかくの年度始めなので、何か新年度らしいことを…と思い、今週は私が10年近く前に受けた新入社員研修の話にお付き合いいただければと思います。
私が新卒で入った会社は、入社してから最初の一週間はすべて座学形式の研修という、今では到底耐えられないようなスケジュールでした(笑)。
一週間もかけて何を学んだのか、今となってはほとんど思い出せないのですが、唯一今でも覚えているのが、船長さんの話 です。

たしか「社会人としての心構えとは」みたいな文脈での講義だったと思います。
これは、船舶関連業で有名な某企業での船員や船長を育成する研修で問われる命題だ、と前置きしたうえで、こう聞かれました。

船長にとって必要な能力の割合は?
思考力:判断力=○:△

5:5じゃないかとか、7:3だと思うとか、いろんな意見が出たのですが、正解として教えられた答えは、思考力:判断力=0:10でした。

曰く、船の上で人の命を預かる船長にとっては、一瞬一瞬の判断が文字どおり命取りになる。だからこそ、船長は瞬時に判断を下さなければならない。もし、船長がなかなか決められないでいる間に船が沈んでしまったら、それが一番良くない。
一方、これは「船の上で」という前提がミソで、ひとたび地上に降りたら、もちろん思考力がゼロでは困る。普段から深く本質を考えたり、さまざまな場面や選択肢を想定したりするからこそ、いざという時に適切な判断を瞬時に下せるようになる。
というような講義だったと記憶しています。


要するに、走りながら考えろ、考えながら走れ ってことだと思うんです。

で、私は昔からこれが苦手です。
あれやこれやと考え込んでしまって一歩も進めなくなったり、逆に、思考停止して作業をただこなすだけになったり、そういうことがよくあります。
自分一人ならまだいいのですが、組織として動く場合は、判断力が足りないせいで全体のスピードが落ちてしまったり、思考力が足りないせいで時間やお金やメンバーの努力を無駄にしてしまったりするのは問題です。


ただ、新社会人から10年経って、最近わかってきたことが二つあります。

一つは、小さいサイクルをたくさん回すほうが楽だということ。
私のように走りながら考えることが苦手な人は、考えることと走ることを一度にやろうとするんじゃなくて、まずほんのちょっと走ってみて、それからちょっと考えてみて、また走ってみて、また考えてみる。ひとつずつやると思えば気が楽になりますよね。
それに、1年陸で勉強して1年間の航海に出るとしたら想像するだけで気が重いですが、毎日1時間だけ船を出すとしたらなら、なんとかなりそうな気がしませんか?

もう一つは、体と心を良い状態に保つのが最重要だということ。
当たり前ですが、心身の状態はシンプルにパフォーマンスに比例しますよね。考えるにしても走るにしても、寝不足や悩み事は大敵です。
心身とも元気いっぱいだった10年前は考えもしなかったのですが、体はそれはもう間違いなく年を取っていくので(笑)、健康をキープすることのハードルは年々上がっているなと実感しています。

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わがことも、この4月から新体制になります。
初心を大切に、健康第一で、じっくり考えながらしっかり走り抜けていきたいと思います!

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