第4回神戸和楽器もくもく会レポート!【2019年7月14日(日)】
※申し込み時に写真アップの許可を頂いた方のみ掲載しております。
※現在募集中のイベントは山下のプロフィールに掲載しております。
2019年7月14日(日)に、第4回神戸和楽器もくもく会が開催されました。
※和楽器もくもく会とは、和楽器愛好家が集まり、もくもくと練習したり、参加者同士で話をしたり、合奏してみたり、楽器を触らせてもらったりと、ゆるく自由に過ごす交流イベントです!
会場はおなじみ、青森ねぶたワールド!
エレベーターを降りたら、迫力満点のねぶたが!
ここがお店の入口となっており、毎回このあたりで参加者の受付をしています♪
今回の参加者に「どこから来ましたか?」と聞いてみると・・・
「兵庫」
「大阪」
「京都」
「奈良」
「香川」
えっ!
「福岡」
ええーっ!!!
と、またもや関西圏以外からの参加がありました。
ありがとうございます!
神戸和楽器もくもく会の参加エリアがどんどん広がっていきます。
前回、岡山と神奈川から参加された方に刺激を受けたのかもしれません。
詳しく聞いてみると、四国や九州では和楽器もくもく会が開催されていないため、一番近い場所となると神戸に行くしかないとのこと。
遠方から日帰りで参加するという、その情熱・・・とても嬉しいです!
そして今回はなんと、過去最高の18名の参加となりました。
【参加者の楽器比率はこちら】
・三味線 9名
・尺八 3名
・尺八+龍笛 2名
・三味線+篠笛 1名
・三味線+尺八 1名
・三味線+尺八+篠笛 1名
・箏 1名
三味線率がやや高めです。
初めて箏の奏者が参加され、尺八や笛の参加者も増えました。
そんな感じで「神戸和楽器もくもく会」の第4回目がスタート!
いきなりプルタブ音!
参加者がポツポツ集まってきたところ、いきなり「プシュッ!」というプルタブの音が!
まさか和楽器の音より先に、プルタブの音が鳴るとは思わなかったです(笑)
そしてグイッとビールを飲み始める参加者!
打ち上げまでビールはおあずけと思っていましたが、その発想はなかったです(笑)
その理由を聞いてみたところ・・・
「少し緊張しているので、お酒を入れてアゲていきたい」とのこと。
なるほど!
昼12時から飲み始めて、その勢いのまま和楽器もくもく会に突入するのもありなのか!と認識を改めさせられました♪
談笑〜セッション
その後は自己紹介で談笑したり・・・
唄と三味線で民謡の曲(南部俵積み唄、シャンシャン馬道中唄など)を演奏したり・・・
尺八と三味線で「明鏡」(作曲:杵屋正邦)を披露してくれたり・・・
箏と尺八で合奏したり・・・
唄と三味線で地唄「黒髪」をしんみり聞かせてくれたり・・・
いろんな和の交流が生まれましたよ♪
和楽器もくもく会に参加すると、普段あまり関わっていないジャンルの曲を聴けたり、それについて知れたりするのがいいですね。
日本の伝統音楽の魅力を再発見できる楽しさがあります。
もちろん、最近のポップスやヒット曲などを演奏するのも全然OK!
とくに千本桜とジブリの曲は、毎回誰かが演奏しているような気がします。
自分がやってみたい楽譜を持ち込むのも大歓迎です!
もくもくと譜面書き
もくもくと譜面を書いている尺八奏者。
質問をしてみたところ、今後のライブに向けて、尺八アレンジをしているのだとか。
曲名は「夢想典礼 風の唄」。
作編曲家の永井秀和さんが作った曲で、尺八奏者が複数名で合奏するようです。
2017年に初演されたときの公式動画があったので紹介します。
〈夢想典礼 風の唄〉−尺八独奏と尺八合奏のための−(2017)【初演】永井秀和 作曲
尺八奏者7名による演奏は、まるでクラシックの室内楽のよう。
アンサンブルがとても美しく、カザオトやSlap tonguingといった奏法を駆使した先進的な曲で、尺八の新たな可能性を感じさせられました。
こういった知られざる名曲に出会えるのも、和楽器もくもく会ならでは!
実際に曲の一部を演奏してくれました♪
陽気な津軽三味線奏者
こちらのスペースでは、津軽三味線の奏者が集まって、順番に曲を披露していました。
それぞれが曲を弾いた後は、定番の合奏曲「六段」を一緒に合わせたり♪
計4名で迫力の演奏!
流派が違っても、すぐに合奏できる曲があるのはいいですね〜
やっぱりこの曲を聴くと「THE 津軽三味線」という気がします。
鼈甲の糸巻きの津軽三味線を持参された方がいたので見せてもらいました。
すごくオシャレです!
トチが綺麗に入っている良い棹で、音色もしっかりしていました。
何名かで試奏させていただいたら、「これ欲しいな〜」と陽気な津軽三味線奏者。
いい感じに酒が入ってます♪
誰かがコンビニでおしゃぶり昆布を購入したようで、
完全に酒飲みモードでした(笑)
鼈甲の糸巻きの津軽三味線は皮を張ってから数年経過しているそうですが、それでもモノの違いがハッキリ分かる音でした。
和楽器もくもく会は、皆さんが持参される和楽器に(ご本人の承諾を得て)触れる機会もあります。
楽器ごとの違いを体感したり、和楽器をこれから購入したりする参考にもなりますよ♪
和楽器のレッスン
毎回恒例となっている和楽器レッスン。
今回も、あちこちで行われていました。
こちらでは三味線奏者に龍笛のレッスン。
両手の持ち方、音の出し方を教えてもらっていました。
ところ変わって・・・運営が箏にチャレンジ♪
爪の付け方から丁寧に教わっています!
弾き方(糸のはじき方)を教わり、早速「さくらさくら」に挑戦するも・・・
なかなか難しく・・・それでもだんだん楽しくなってきて大爆笑!
めっちゃ笑っていました。見ているこちらも「幸せ気分」をおすそ分けしてもらった感じです♪
実際、かなり難しかったです。
箏をテーマにした『この音とまれ!』という作品(漫画・アニメ等)では初心者が短期間で弾けるようになっていたので、すぐに弾けるものなのかなと思っていましたが、相当な勘違いでした(汗)
でも違う楽器に触れて、音が出せて、それだけで新鮮でした。
絹糸も三味線の感じと少し違うし、左手で音程を変えるテクニックも、想像していたよりもずっとシビアで難しかった。
それと同時に、箏の音色ってかなり癒やされるなと思いました。
誰かが楽器を弾いていて「いいな」と感じる音と、自分で楽器を弾いて「いいな」と感じる音があって、
その両方を感じたときに、楽器の魅力がもっと深くわかると思うので、そういう体験ができたのは良かったです。
尺八を横にして吹く人
談笑をしていたら・・・
出、出た〜〜!
毎度おなじみ、尺八を横にして吹く人。
前回の和楽器もくもく会で、龍笛&尺八の奏者が終盤で少しチャレンジしていましたが、あらためて吹き方を教えてもらうことに。
伝家の宝刀?を伝授してくれました。いい意味で、こういうのは伝染します(笑)
縦向きに吹いたり、横向きに吹いたり、ライブはもちろん、路上でのストリートパフォーマンスに、もってこいかもしれませんね。
嬉しそうに教えている表情が印象的でした♪
和楽器の紹介など
(1)「しゃみせんBOX」
実際に弾いてくれました。
木の撥、ピック弾きが選べるみたいです。(指弾きもOK)
三味線初心者のために誕生しただけあって、弾きやすいサイズに設計されているのがポイントですね♪
(2)小型箏「和音(かずね)」
幅は27cmと通常の箏と同じで、長さが90cmと約半分とコンパクトな造り。
持ち運びがしやすく、小規模なライブにも便利そうでした。
岩手県で2000年頃から製造され始めたとのこと。
(3)津軽三味線の駒
兵庫県の西の方?で駒を作られている職人さんがいて、そこで特別に作ってもらったのだとか。
全体を軽量化しつつ、中心にも支えがあることで、2の糸の音が皮にしっかり伝わるそうです。
(4)尺八と篠笛
などなど・・・。
演奏中の方もたくさんいたので、すべての和楽器を写真に撮ることはできませんでしたが、皆さんの楽器を見ていると“和楽器LOVE”の気持ちが伝わってきました。
和を愛する心・・・いいですね〜
交流タイムは続く
ゆる〜い交流タイムは続いていきます。
そして、楽しい時間には、いつだって終わりがきます。
・・・というわけで、約4時間の和楽器もくもく会が幕を閉じました。
集合写真
最後は、みんなで集合写真をパシャリ!
総勢18名のため、今回はお店の舞台で撮影させていただきました。
ここに集まった皆さんとのご縁に感謝!
きっと、またどこかで再会することでしょう♪
打ち上げ&スペシャルライブ
和楽器もくもく会のあとは、打ち上げ!
そして今回はスペシャルライブが用意されていました。
翔田光千穂さんと和太鼓 菜美さんのコラボレーションです♪
三味線と和太鼓の音色、そして唄に酔いしれました。
もくもく会のメンバーも満足そうです。
・・・と、ここで出演者から「希望者は舞台で一緒に演奏できます!
一緒にやりたい方は挙手してください〜」との声が!!
すると、挙がる、挙がる(笑)
おそらく参加予定者は1〜2名だったはずですが、我こそはと挙手された方が、どんどん舞台の壇上に上がっていきます。。。
これには出演者も苦笑い・・・(いい意味で嬉しい誤算)
結局、4名が舞台に上がりました(笑)
和楽器もくもく会の参加メンバーも、もちろん参加。
その方は「一緒にや〜」の段階で挙手されていました(笑)
※早押しクイズかよと思いました
みんな「早く挙げすぎやろ・・・」「秒で手が上がってたやん」と関西のノリで突っ込みまくりでした。
壇上の皆さんは、まずは練習をして・・・という流れになるはずが、、、
かなり酔っ払っている方もいて、自由でカオスな雰囲気に(笑)
和楽器もくもく会に参加された尺八奏者の方も急遽参加して、大合奏&カオスな踊りとなり、会場は大受けでした。
動画を撮らなかったのが本当に悔やまれる・・・
それはそれは、とてもとても楽しい舞台でした。
もくもく会のメンバーも大爆笑でした。
まさか、こんなサプライズは最後に待っていたとは!
イベントに参加したからこそ得られる恩恵ですね♪
涙が出るほど、めっちゃ笑いました。
今、思い出しても笑えるレベルでした。
終演後は、演者のお二人と一緒に写真撮影!
バックバージョンも撮影!(お子様も交えて)
みんな笑顔いっぱい、素敵なひとときでした♪
二次会もあったゾ
お食事とライブを堪能した後は、二次会にGO!
青森ねぶたワールドを運営するワールド・ワンさんの系列店が近くにあると知り、「三宮揚げもん酒場 芋男爵」のお店へ。
メスシリンダーにたっぷり入ったお酒で乾杯!
めちゃ量が多かった・・・でも雰囲気がサイコーでした。
「芋男爵」という店名のとおり、お芋も美味しかった♪
和楽器のお話、民謡のお話から・・・
ニルヴァーナのカート・コバーンやロックの話になったり、●●●●なことがあったり、話題はハチャメチャに飛び交い(笑)
めっちゃ楽しい時間でした。
あっという間に終電の時間となって、お開きとなりました〜
※注:打ち上げや二次会に参加するかどうかは任意です(強制はしませんのでご安心を)
第4回神戸和楽器もくもく会を終えて
今回もめっちゃ楽しい和楽器もくもく会でした♪
「打ち上げ+ライブ鑑賞」という初の試みも大成功だったと思います。
客席から参加者を募集して、まさかあそこまで盛り上がるとは誰が予想できたでしょうか。
もくもく会と打ち上げを通じて、より皆さんと一体感を感じることができました。
そして毎度のことながら、会場の青森ねぶたワールドさんに感謝!
店長さんやスタッフさんのご協力もあり、神戸和楽器もくもく会は開催できています。
今回はライブの日に開催できたことで、より和楽器が堪能できる特別な1日になりました。
本当にありがとうございます。
イベントを無事に開催でき、何事もなく終えられたことに、今はホッとしています。
参加者それぞれが何かを得たり、良い思い出になったり、これからにつながるご縁が生まれたら、運営側として、それに勝る喜びはありません。
今回は皆さんがそれぞれ積極的に交流してお話をしたり、セッションをされていたため、「自己紹介コーナー」「チームごとの発表会」という既存のプチイベントは行いませんでした。もしそれを期待して参加された方はゴメンナサイ。
次回以降も集まったメンバーで何かをするのが基本となり、何が起こるか当日までまったく分かりませんが、もし「こんなことをやってみたい」というのがあれば事前に相談していただけると幸いです。
次回は2019年11月10日(日)の開催を予定しています。
ご興味を持たれた方は、ぜひ遊びにいらしてくださいね!
参加のお申し込みフォームはこちら
https://docs.google.com/forms/d/1mC5qrAw21VlEAwoCpxBASR6aHCBhgCUKyU880cPzA24/
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