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かんさい秋まつり_活動報告

きっかけ

お祭りを開こうと決めたのは今年の6月ごろ
龍馬よさこいの中止を受けてでした。
当時は今よりも”集まる”ことへの配慮が強く
様々な祭りが中止、延期のお知らせをしていた頃です。

やっと開かれるお祭りのために練習を始めたかと思えば
祭がなくなってしまったり、
開催方法の変更が、大学のガイドラインに抵触し
折角出れるはずの祭りにも見送らざるをえなかったり

そんな中、
自分たちの代の演舞を作れなかったり、
作った演舞を披露することができなかったりするチームさんも少なくはなく、いくつかのチームさんは解散してしまいました


僕にとってよさこいは、
たくさんの仲間と経験をくれる場所でした(現在進行形)。
もちろん、他の部活や、サークルに入っても同じような、
それよりも大きなものを得れていたとは思いますが、
けど、やはりよさこいには、
よさこいでしが得られない何かがある気がするんですよね
数十人から百何十人の人たちが、同じことをする
控え選手ではなく、全員が主人公として舞台に立つ
時にはチームを超えて、チームと同じくらい大切なつながりを作る
なのに作れる演舞は1つしかなくて、
チームを一丸にする難しさがあったり、
モチベーションを保つ難しさがあったり・・・

よさこいが最も良いサークルだとは、断言できませんが、
これからの世代の人たちにも、選択肢を残しておきたかった
そして今、それが途絶えようとしていることを感じていました

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はじまり

何とかして、よさこいを後世に残す手助けができないかと思うものの
僕はチームに所属しているわけではなく
動かせる人の数、発信力、認知度もありません
しかし逆に言えば、1人だからできることがあるとも思いました

まず、企業の協賛が入るお祭りでは、企業の名前がかかるため
極力ゼロリスクの方針を採ります
また、チーム主催のお祭りとなっても、何かあった際、主催チームの存亡にかかわるリスクがあります。
まあこんな理由もあって、
既存のお祭りはどんどん中止になり、
自主的なお祭りも、チーム内公演にとどまっていました

一方で、個人で行う祭りとなれば
上記の懸念はなく、適切なリスク対策さえすれば
かなり融通をきかせられる祭りになると考えました

よってここに自分が祭りを作ることの強み、意義を見出し、
各チームさんを誘い始めることにしました。

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ニーズの収集

6月、はじめの1ヵ月は、ニーズの収集に時間を割きました

自分の知り合い経由で各チームさんの代表とお話しし、
チームとして、そもそもこの時期のお祭りがあると嬉しいのか、
もし行うならどんな形式だと嬉しいか、
を、Zoomにて聞いていきました

最も苦労したのは会場の仮予約と各チームの参加意思確認を
両立しなくてはいけなかったこと。
会場の仮押さえが2週間しかできない中で、
全6チームの参加意思を決め切ることはかなりリスキーでした。
偶々スムーズに決まったからいいものの、
もし2週間で参加意思が固まらなかった場合、もう一度仮日程を抑えなおさなくてはならなくなります。
今回は、先々が見えない中、よくわからん人の祭りにでる決定をしてくれた各チームの皆さんに大感謝です・・・・

反省点としては、企画概要をまとめたSNSやWebサイトを作らなかったことですね、、、
とあるチームさんからは「メンバー周知のために欲しい」と要望いただいたのですが、直前まで非公開祭で行こうと思っていたのと、面倒くささでやり切れませんでした。
次こそはつくろう

企画を形に

今回の祭りで心掛けたことは、自己満足できるお祭りにすること

まずは、祭りを無観客、直前まで非公開で行いました。
踊り子にとってまず大切なのは、”祭りに出られること”。
大学の要請で有観客がNGのチームさんがあったことや、
(適切な対策を行ったうえでも)周りの目から開催ができない
というチームさんがいるかもしれないという懸念を考えてのことです。
室内での開催にした理由も同じで、雨天中止を確実になくす目的と、
各チーム自慢の衣装が、一番輝くライトアップにしたかったという目的があってのことです

次に、爆量のカメラマンさんにご協力いただきました。
以前のイベントでお付き合いのあったカメラマンさんにお願いし、
沢山のお写真を撮ってもらいました。
踊り子にとて、自分の作品や自分自身がきれいに撮られているのって
モチベになると思うんです(個人的にですが)
各演舞後に集合写真を撮る時間も設けることもしました📸

また、僕の小さなこだわりポイントは、
ステージの背景を大黒幕(おおぐろまく)にしたという点。
ホリゾンで背景の色を変えるのも、表現の幅が広がっていいですが、
個人的には黒のほうが奥行きが出て、写真も動画もきれいになる気がします

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まるで室内ではなく、夜の屋外で踊っているような印象。
衣装の輝きが、周囲の黒でキュッと締められていて、いい感じ。

その次に、照明演出にもこだわりました
各チームから演出資料をいただき、全体照明は「強い」「やや弱い」「真っ暗」の3段階、スポットライトも1つ用意して、秒数指定で切り替えられるようにしました。
演出資料を各チームから貰い、それを会場の舞台担当者に共有するので
かなり工数がかかりますし、1秒単位の演出なので、少しでのずれると
演舞そのものとリンクしなくなってしまうリスクもありました。
そのため、なるべく演出資料を簡略化した(全照は3段階のみ、スポットライトは1箇所のみ)ことが、ポイントだったかなと思います。
最高の演出と最小のリスクのバランスにはいろんなところで気を付けました

開催確定

7月半ばには会場を本押さえし、会場に料金を納入。
本格的に後戻りできない状態を作りました

全チームさんからキャンセル料の同意はいただいていましたが、
複数チームがキャンセルすると赤字になる状況。
当時の感染状況を考えると、”直前に出場キャンセル”は
起きてもおかしくないものでしたが、
自分1人のリスクより600人の踊り子の思い出
という思いが強く、特に不安は感じていませんでした

反省点としては、キャンセル規定や参加ルールの書き方が分かりにくく、
ご認識が生まれてしまったので、次回があれば、もっとちゃんと書く&口頭で説明をしようと思います

ちなみに場所を滋賀県にしたのは、
交通の利便性と、当時の集会制限が緩かったことから。
ただ後々気づいたのですが、
県外移動に厳しいチームさんも多かったとのことで
(今回は時期的に大丈夫でしたが)
次開くなら大阪とか、京都のほうがいいのかな、とも検討しています

詳細確定

8月31日のフォーム最終日より、
タイムテーブルを詰めていきました

良かった点としては、カメラマンさんを含め全チームと詳細のすり合わせ時間をZoomでとれたこと。
特にカメラマンさんは、カメラマンさんどうしての撮影の役割分担も決めたほうがいいということで、僕とカメラマンさん、カメラマンさん同士の情報共有や役割分担、質問点の解消を行うことができました。
以前行ったイベントの際は、主催者の僕が忙しすぎて、当日カメラマンさんへの挨拶すらできなかったこともあったので、
事前に顔合わせもできたので良かったと思います。

反省点としては、情報連携について、
各チームの代表者と個人個人でやり取りをしてしまったため、
同じ質問に何度も対応しなくてはならなかったり、
最新情報がどれかわからなくなってしまったりしました。
次回行うのであれば、個別で連絡は取りながらも、
全体にかかわる質問や情報共有は、それ用のグループ作って運用するようにしたいです

結局最終的には、こういったFAQページを作って共有することにしました。
もっと初期からこうやってまとめておけばおかった・・・

事前インタビュー

祭り前に各チームの代表、作成班長、練習班長レイヤーの人たちからお話を伺いました

目的は、各チームの情報や知識を交流させること

課題感としては、祭りや交流会がなく、チーム間での知識や技術が行き来せず、自分たちの演舞やチーム運営に活かせないのではないかと感じたこと

そこで、チーム運営や練習の方法、代表の役割、演舞テーマの決め方などなど1時間ほど各チームインタビューし、当日のMCに組み込みました

祭りのMCというと、「今年の演舞テーマは○○です。チームの良いところは元気な所です!」みたいな薄めのものが一般です。
今回は、もっとコアな、あまり他のチームが知らないような内容まで、情報交換できないかなと思って始めたんですが・・・

ぶっちゃけ結果としては△。
1時間も根掘り葉掘り伺った割には、
うっすいMCになってしまったと思っています。
もう少しMCで話す場面を想定して、インタビューの質問を考えるべきだったなと。まあ、チーム間での交流や、お互いのことを知るという機会としては、悪くはなかったかな・・・と思いたい

アプリの作成

当日のパンフレットをデジタル化しました。こんな感じ

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目的としては紙印刷費の削減と、Chat機能を使いたかったから

こちらも課題感として、人前で演舞を披露する機会が少ないことで、
自分たちの演舞がどう見られているのか、かなかな知る機会が
ないんじゃないかなと思っていました

そこで、ニコ動の文字がバーってなるやつというか、
今の人たちは、YouTubeのスパチャとかのほうがわかるのかな、
そういうリアルタイムで感想やらを届けられる仕組みを作ったんです

結局、達成度合いは×寄りの△。
みんななかなか使わないんですねえ😂

そら演舞中は拍手で手がふさがっているし、
何を投稿すればいいかわからないって感じなのでしょう

今後があるならば、MCや途中に企画を設けて、その時間で
もう少しChatを触れてもらう機会を作りたいと思います

ついに当日

周りの皆さんのおかげで、無事開催することができました・・・😍

良かった点は、演舞間のMCが、しっかり客席に受け入れられたこと。
これは僕が面白いことを言ったとかではなく、
拍手などでレスポンスをしっかりしてくれた参加チームの皆さんのおかげ。
イベント前の関係構築(実行委員側 対 チーム)が大事なんだと
感じました。
もし、今後同じことを行うことがあれば、もっと多くの接点を、
僕と参加チームメンバーの間に作りたいと思います

反省点はいっぱいあるのですが、、、

まずは1つ目、
タイムテーブルがあり得ないほど巻いてしまったこと。
最大で40分巻きでした。
これは、各チームの板付き時間、移動時間のバッファーを見込みすぎていたせいで、1チーム15分も持ち時間要らなかったんですよね(笑)
今後やるなら、1チーム10分でじゅうぶんでしょうか、
その他、タイムテーブルが巻いてしまった際のコンテンツを用意しておく必要があるとも思いました。
今考えているのはPRタイムや総踊り、クイズ大会とかですかね

2つ目は道具の置き場所について。
最後まで決まり切らず、「当日置いてみないとわからない・・・!」状態に。
結局置ききれたからよかったですが、今回の会場(大津市民会館)では、舞台袖&花道を使っておける道具の数は5チーム6演舞分マックス。
それでも一部チームさんの中幕は客席に置くことになってしまいました。
今後もしこれ以上道具が増えるようなら、客席外のロビー部分も使っていい気もしていますね。取りに行く時間が十分ありそうだし

3つ目は水分補給について
かなり盲点でしたが、
・舞台、客席で飲食禁止、
・演舞中は客席の出入り禁止
・他チームの演舞もしっかり見てほしい
となると水分を外まで行って取りに行く時間がかなり短くなってしまいます。
今回は時間の余裕があったので水分補給は何とかできましたが、
それでも前のチームが水分補給で席を外している間、次のチームが演舞開始を待っている時間が少し間延びしてしまう感じはありました

何とか無事終了、そして今後のこと

小さなトラブルはありましたが、当日助けてくれた友人たち、カメラマンさん、会場のスタッフさん、参加チームの皆さんのおかげで、何とか無事、
祭りを終えることができました。

個人で祭りを作ることは、今までの”一般的な”祭りと比べると、
参加チームを多く呼べない、お客さんを呼びにくいなどのデメリットはあります。
しかし、臨機応変さに長け、チーム間の交流も生みやすく、
”思い出に残った度”で見ると、さほど変わらないのだと思います。

今後は今までのお祭りが戻ってくるのを待ちつつ、
今回のような形式の祭りを組み合わせて、よさこいを後世につないでいければと思っています

最後に

できないことが多い時代だからこそ、できることを全部やることが大事だと思います。
当たり前に享受できていたものがなくなったからこそ、
”ないなら自分たちで作り上げること”が大切なんだと思います。

なんか大変な時代って言われていますが、
きっと何十年前、よさこいという文化を0から作り上げた人たちもおんなじくらい大変だったと思います。
たまたま最近は、何十年前に頑張ってきた人たちの結果ので
よさこいの楽しい部分だけ吸い取ってこれていました

しかし、これからは僕たちが、次の何十年のためによさこいを残す番なんだって思います

きっと何十年後の人たちが、「あの頃の先輩方が頑張ってくれたから」「今よさこいを楽しめているんだ」って
そう語り継がれる伝説の代になる。
そんな今を生きているんじゃないでしょうか。
それはそれで、すこし面白そうじゃないですか?

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