なんでもポン酢をかける男
数年前に、ペヤングのペタマックスという一発で早死確定のカップ焼きそばが販売された。https://www.peyoung.co.jp/products/000012.html
この画像に書いてある通り、絶対に一人で食べる量ではない。私は興味なかったので自ら買うことはしなかった。
しかし、前職の会社が古い体育会系の年功序列がしっかり残った会社だった。ペタマックスというお化け食品が発売されたことを知った、当時の上司が若手の人権のない奴らに一人2個づつ食べさせようとした。今だったらしっかりパワハラだろう。当時の私たちは否定する選択肢はなかった。「いいえ」という言葉を忘れていた。
なので、コンビニで大量にペタマックスを購入して会社で食べた。
勿論、味はペヤングなので最初は余裕で美味しく食べられる。
しかし、食べても食べても量が減らない。おいしいペヤングが無味になってくる。食べるのをやめたかったが、煽ってくる会社の人達。すましたような顔で。
味変でマヨネーズやソース等をかけたけど、逆に気持ち悪くなってきた。気絶する一歩手前で同じくペタマックスを苦しそうに食べていた同僚が「ポン酢をかければ何とかなりますよ。ポン酢は何にでも合いますからね。」と言った。
焼きそばにポン酢など合うはずがないと思った。そもそもこの同僚は少し変わり者である。私より年上の後輩で嫁がいる。にも拘らず、先輩にため口、奥様に興味ゼロ。会社の悪口を吐く。3拍子揃った危ない人間である。
彼は大量に残っているペヤングにドバドバポン酢をかけていく。焼きそばには合わないだろうと私は見ていた。彼は一口食べると「結構いけますよ。」と通常時と同じトーンの声で行った。
私は彼を信じてポン酢をかけた。そしてポン酢がかかった焼きそばを口の中に入れた。
驚いた。あいつはすごいと思った。全く合わないのによく食べられると思った。彼は感覚細胞はどうなっているのか実験したくなって仕方なかった。
お皿に分けて食べていたから、味は混ざってないが口の中の過去の雰囲気が混ざってしまったから気持ち悪くなってきた。腹八分目の意味がよく分かった。美味いものでも、大量に食べたら気持ち悪い。私は残したくないから私は全部食べ切った。彼は残した。残したものは他の同僚に食べさせていた。
私は食べるときは絶対適切な量がいいと学んだ。それと焼きそばとポン酢は全くあわない。ポン酢は鍋だけでいい。
絶対にこの会社をやめてやろうと思った。
色々な記事を書きたいです。