アンドロイドで音楽を聞く最終形はこれかな
この一ヶ月ほど、ソニーのワイヤレスノイキャンイヤホンWF-1000XM4を買ったことから始まったハイレゾを聞く旅はようやく完成形を見たかなぁ。
まずiPhone止めた。iPhoneで音楽を聞く時の問題は2つある。
1つめ。そもそも音が悪い。
アンドロイドに比べて音楽系のチップとかコンデンサとかが安いのか知らないけど、明らかにアンドロイドの方が音がいい。
2つめ。イコライザーが解放されてない。
これ、アップルの姿勢の問題なんだけど、昔からイライラしてた。
ストリーミングで音楽を聞く時iPhoneではApple Music以外イコライザーが効かない。Spoityだけ効くけど、使いにくいし、高いし。
Youtube MusicもAmazon Music(HD)もイコライザーがない(アンドロイドアプリにはある)。
WF-1000XM4を使っている分にはソニーのアプリでイコライザーを効かせられるので問題ないんだけど、有線ヘッドホンを使うと基本的にはApple Musicでしか効かせられない。
しかもApple Musicのイコライザーってプリセットがあるだけで、ユーザーがバンドを調整して好きな音質にできない。
なんだ、それ?という感じ。
こういうのってiOSではよくあって、録画する時も(多分)ステレオマイクが解放されていない。だから純正のカメラアプリ以外どのアプリでも(たとえ有料アプリでも)ステレオで録音できない。
これ、iPhone11の頃からそうなんだけど、有料アプリを使って、どうやって設定してもステレオにならないので「バグかよ!金返せ!」と騒ぎそうになったけど、調べるとどのアプリもそうらしい。つか、それ、バグじゃん。
iPhoneを捨てるという選択をすると気が楽になるんだけど、次に手を出したのがウォークマン:NW-A105。イヤホン付きのモデルを中古で買ったけど、それでも3万ぐらいした。
高かった・・・。ほとんど音楽しか聞く用途にしか使えないアンドロイドウォークマンだけど、さすがに音は抜群。
この段階からもうBluetoothイヤホンを使う気は失せてた。確かにWF-1000XM4は素敵な音なんだけど、有線イヤホンのクリアな音を聞くと、どう調整してもBTイヤホンは「圧縮された音をがんばっていい音にしています」という風にしか聞こえない。
一度160x160ピクセルにまで縮小してしまったJPEGをどうがんばっても2000x2000ピクセルの画像には戻せない。AIががんばって失われた情報を補完して見られるようにはなるけど、もともとの画像には遠く及ばない。
BTイヤホンを聞いてるとそんな感じ。せっかくハイレゾで聞いてるのにね。
そしてさらに欲が出てくる。「ここまで来たらいい有線イヤホンが欲しい」
世の中にハイエンド有線イヤホンはあるものの、ボクはソニーの音が好きなのでソニーしか眼中にない。もはや信者と言っても否定はしないほど愛してる。
しかし、ソニーのハイエンド有線イヤホンって知ってるだろうか?
2021年現在ソニーが公式に「フラッグシップ」と銘打ってる有線イヤホンがIER-Z1Rだ。
キャッチコピーは「空気感までも描き尽くす高音質。ソニー最高峰インイヤー」
分かるぞー。言いたいことは分かるぞー。空気という透明なものまでもがまるで目の前に現れるような描写をするんでしょ。
しかも黒一色のソニーにしては珍しく、異様に高級感溢れるシルバー仕上げ。
あぁ、欲しいなぁ。聞いてみたいなぁ。使ってみたいなぁ。これはめて街を歩いてみたいなぁ。
でもお値段およそ22万。
22万!?ファッ?
さすがに買えん。いや、無理すれば買えるけど、これで外したら怖い(思ったほどいい音じゃなかったとか)。
だからパンピーが狙うソニーのフラッグシップモデルを買った。XBA-N3というモデル。ひとつ上にXBA-N3BPというのがあるけど、こちらはバランスケーブル仕様で、ボクが買ったウォークマンはバランスケーブル接続に対応していないので、とりあえずは見送り。
ボクが買ったN3もケーブルを取り替えられるので将来やりたくなったらバランス接続にもできる。
新品をビッカメで買って、35,000円ぐらいだった。
ここで一度ボクのハイエンド音源を聞く旅は終わった。
このXBA-N3で音楽を聞くとどの曲をかけても「あぁ・・・えぇ音や・・・」と温泉に入ってるような感想が出てくる。
まじで、35,000円が高くないと感じるほど、聞いてる音楽が劇的に変わるイヤホンだった。もちろん今もXBA-N3で音楽を聞きながらこのNoteを書いてる。もうこの音以外考えられないほど毎日音楽に入り浸ってる。
しかし、だ。
前評判通り、ソニーのネットワークウォークマンは壊滅的にバッテリーが持たない。
夜満充電したのに、次の日「よし、持ち出して外で聞くぞ」と意気込んだらバッテリー残20%とかざらにある。
そのために小型のモバイルバッテリーも買ったけど、スリープ中にも消費が激しすぎてちょっと萎えた。
そこでアンドロイドでしっかりハイレゾ聞くためにDACを買った。比較的安くて評判のいいRadius製。
ボクが買った時で約7,000円。
最初、Galaxy Note 10+につないでた。いや、まじ、最高、もうウォークマンえぇわと思ってたんだけど、もともとミニマリスト気質があるので、あのでかすぎるスマホを持ち歩いているうちに、やっぱり小さいのがえぇよねと、物理SIM→eSIMへ機種変して、Rakuten miniに戻した。
楽天って後発なだけあって、全部手続きがwebで完了し、しかもSIM変更は無料。webで申し込んで、Rakuten miniで使えるようになるまで10分もかからなかった。しかも無料(2回目)。素敵。
で、今、その構成で音楽を聞きながらこれを書いてる。
キモは2つあって、まずはもちろんDAC。
そもそも最近のスマホよろしくRakuten miniもイヤホン端子がないので、USB-Cと変換する必要がある。
単なるUSB-C<->ヘッドホン端子変換アダプターなら1000円前後で売ってるけど、まぁDACと比較すると音質の違いは歴然。ダビングされまくったVHSとBlu-Rayぐらい品質が違う。
しかし、ここで問題がひとつ。
ボクはAmazon Music HDを契約してるけど、純正プレーヤーのイコライザーがしょぼい。ないよりは全然ましだけど(そもそもiOS版アプリにはイコライザー機能がない)、どうがんばってもウォークマンに勝てない。
うーん、miniでは諦めるかなと思っていたところに、さすがアンドロイドというか、ストリーミングに対応した(というか、想像だけどプレイヤーとサウンドドライバの間にフックできる)無料イコライザーアプリがたくさんある。
これもiOSではないんだよ。サウンドドライバー手前でフックすることを多分iOSは許可してないんだよね。
いろいろ調べた結果今はこれを使ってる。
イコライザープロという製品。日本語にも対応。プロと名前ついてるけど無料。
スクショ通り、バンドは5chしかないけど、同じ5chしかないAmazonアプリよりしっかり効く。
そうそう、こういう音質にしたかったの!という好みのドンシャリに持っていける。
この設定で、ウォークマンで聞いていた音質とほぼ同じになった。
まさかこの安くて小さくて非力なRakuten miniで定価4万近くするウォークマンと同等にまで持っていけるとは思わなかった。
もちろんAmazonとかyoutubeとか音を聞いてるものにすべてイコライザーがかかる。
いやぁ、お金払ってもいいですよ。広告なしの有料版ってないのかな。
ただ、ドライバー手前でフックしているためか、最初だけ再生ボタンを押しても再生されないことがたまにあるし(でもこれはアマゾンアプリではよくあるので、イコライザーアプリの問題ではないかも)、電気ノイズみたいなのが多少乗ってる。
曲を聞いてる時には全然気にならないんだけど、曲が終わった曲間で「じー」というノイズが入ってる。
でもまぁ、聞いてる時は気にならないので(静かなパートでも聞こえない)、今のところまぁいいやという感じ。
これで出かける時はRakuten mini+DAC+XBA-N3というシンプルな構成になって、しかも音楽をかけた瞬間「オレ様ワールド」が頭の中に広がるとんでもない音質を提供してくれて、音質を求め続けてきた旅は一旦これで目的地に達したかなという思い。
次は22万円のイヤホンですね。買いはしないけど、一度聞いてみたいなぁ。どんな音なんだろ。