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バックスペースとDeleteキーが遠い件

長年思ってました。キーボードのバックスペースとDelキー遠いんだよ!って。

最近キーボードをカスタマイズしているYoutubeを結構見てましてね。自作キーボードではなく、QWERTY配列辞めましたという動画です。

そもそも今のQWERTY配列は欧米のタイプライターから来ているので斜めにずれている配置もアルファベットの配置もおよそ日本人向けではないわけです。

長いキーボードの歴史の中で日本語入力に特化したかな入力や親指シフトなんてのもあるのですが、いかんせん今から覚えるのは大変。

そこでせめてもということで以前からずーっと思っていたBS/Del/Enterキー遠すぎんじゃー!!問題に取り組んでみました。

やったこと(完成形)

まず最終形のキー配置を。Windows向けフリーのキーアサインソフトChgKey.exeを使っています。

MacにはKarabinerというフリーのキーアサインソフトがあります。あそこまで多機能じゃないけど、キーを入れ替えるぐらいならこれで十分です。

今回の対策以前からもうずっとchgkeyは使っていて以下の設定をしています。これは今メインPCがちょっと特殊なキー配列をしていることにも由来しています。
- 半角/全角キー:Windowsキー
- 左Altキー:無変換キー

今回の遠いキー問題を解決するために設定したのは
- CAPSキーをAltキー
です。

まず本来の半角/全角キーをWinキーにしている理由はWin+1とかWin+2とかを多用するためです。

結構知られていないのですが、Windowsキー+1を押すとタスクバーの一番左のソフトが起動します。Win+2だと左から2番目のソフトが起動します。

ボクはどのPCでも左から5番目まではソフトを揃えていて
1:Brave
2:Obsidian
3:エクスプローラー
4:WSL2
5:リモートデスクトップ
としています。

「ファイルエクスプローラーを開く」という時に半角/全角キー+3ともう指が覚えちゃっています。マウスを操作する必要もないのでめちゃくちゃ便利です。

ちなみにボクはIMはGoogle日本語入力を使っていて本来なら「英数」キーを「IME無効化」、「かな」キーを「ひらがな入力へ切り替え」に割り当てています。これでどんな時でもスペースの右側を押せば日本語入力モードへ、左側を押せば半角英数字入力モードへ切り替えられます。

そうやってカスタマイズしてきたのですが最近BS/Del/Spaceキー、もっと言うなら矢印キーも遠いよなぁと不満に思っていました。ボクはキータイピングは速い方ですが同じぐらいミスタイピングも多いのでBSキーって多用するんですよ。

そのたびにいちいちホームポジションから外れるのが煩わしいと感じていました。

なんとかならないのかなぁと調べていたら同じ課題を解決している人がたくさんいて、WindowsだとみなさんAutoHotKeyを使ってる。Ver2で大幅に仕様が変わったらしいのですが今回はwebに情報の多いVer1ではなく、2で設定してみました。

ソフトをダウンロードしてインストールし、起動したら新しいファイルを作ります。そこに以下のように書きました。

;「Alt+スペース」でエンターキーの動作をさせる
!Space::Enter

;Alt+PでBSの動作、Alt+OでDEL
!p::BS
!o::Delete

;Alt+JIKLで矢印キーの動作
!k::Up
!h::Left
!j::Down
!l::Right

;Alt+でCtrlの代わり
!a::^a
!r::^r
!s::^s
!z::^z
!c::^c
!z::^z
!n::^n
!i::^i
!t::^t
!x::^x
!+s::^+s
!w::^w

;「Alt+上段キー」でファンクションキーの動作をさせる
!1::F1
!2::F2
!3::F3
!4::F4
!5::F5
!6::F6
!7::F7
!8::F8
!9::F9
!0::F10
!-::F11
!^::F12

;Alt+qでesc
!q::Esc

;Alt+sでアクティブウィンドウのスクショ
!m::#!PrintScreen

;Pageup/downでボリューム制御
PgUp::Volume_Up
PgDn::Volume_Down

;homeで再生/停止、endでmute
Ins::Media_Play_Pause
Del::Volume_Mute

これを例えばautohotkey.ahkといったファイル名で保存し、ダブルクリックで実行。問題なく動作したら、ファイルを右クリックしてショートカットファイルを作り、それをスタートアップフォルダにコピーします。これでWindows起動時にも自動で読み込まれます。

ちなみにスタートアップフォルダに登録する方法は
- Win+Rでshell:startupを入力
- ショートカットファイルをコピー
と、これだけです。

さて、以上の設定で以下のようにキー配置ができています。
- CAPS+Spaceでエンター
- CAPS+PでBS
- CAPS+OでDel
といった感じです。ChgKeyでCAPSを無変換キーに割り当てているのでホームポジションから移動することなく、左手小指+いろんなキーで今まで遠かったキーや動作をすることが可能になりました。

あとボクはVi派でMacだとOSレベルでサポートされているキーによるViライクなカーソルの移動がWinでは難しいので、今回これを設定してみました。つまりViのビューモードでKやHで移動するカーソルを、CAPSキーと組み合わせることで移動できるようにしました。

もう指が覚えてますからね。Linuxと違ってCAPSを組み合わせる必要はありますが、かなり便利になりました。

これはエディタでの編集だけでなく、カーソルキーの役割を割り振っているので例えばエクスプローラーで上もしくは下に移動する時もこのショートカットキーが使えます。めちゃ便利。

あとFnキーも遠いのでCAPSキー+数字でFnキーを叩けるようにしました。F2とかF5って結構使いますからね。

それからなにげに便利なのがWin+Alt+PrintScreenのアクティブウィンドウをスクショする機能。WinだとWinshotが有名ですがマルチウィンドウや解像度を変えていると不具合出まくりなのでボクは使わなくなりました。

Win+PrintScreenで全部をスクショして、そのあとトリミングしていたんですが実はOneDriveフォルダがあれば(OneDriveをアンインストールしていても)このショートカットキーでアクティブウィンドウをスクショできます。

ただし場所はビデオ→Capturesになります。通常はピクチャ→ScreenShotsなんですけどね。

こんな感じでスクショが撮れる

めちゃめちゃ便利だけど、マイクロソフトにありがちな「そんな面倒で遠い組み合わせのキーなんか使ってられるかー!!」というわけでAutoHotKeyで設定してみました。

CAPS+mでアクティブウィンドウをスクショできるようになりました。これ、めちゃめちゃ便利でブログでも仕事でもスクショを撮りまくる自分には劇的に作業が効率化しました。

最後にCtrl系を空いている限り割り当てておきます。例えば
- CAPS+A -> Ctrl+A
- CAPS+S -> Ctrl+S
等。これでCAPSを一部Ctrlの代わりに使えます。

まとめ

まだ使い始めたばかりなのでぶっちゃけ遠いBSキーやエンターキーの方がスピードは速い。でも間違いなく効率的なのはこちらの方なので指が覚えるまでの問題だと思うのですよ。

あと腱鞘炎とか肩コリも軽減されると思っています。とにかく多用するエンターキーとかBSキーって遠すぎですよね。あんなん、右手の小指ツルって。

この設定で3-4日ほど経っていますが徐々に指が覚えつつあり、スピードと疲れの軽減を実感しています。

同じ問題を考えていた人は検討する価値ありですよ。

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