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【TRPG】cyberpunk 2.0.2.0.プレイ日記 その②

前回の記事はこちら


今回から事件の調査に入っていきます。基本はRP視点だけで書いていきます。
ただ、面白かったメタ視点のやり取りがあれば、以下の表記で記載します。

PL:プレイヤー(筆者)がメタ発言をする時
RF:レフリー(知人)
《》:技能名


ー あらすじ

駆け出しのソロ「ダグ」は、ナイトシティの汚い路地裏で絶滅したはずの鳥の鳴き声がを聞く。

金の匂いを嗅ぎつけたダグは、鳴き声が聞こえたボロアパートを調査する。

ー ボロアパートの調査

アパートは4階建で、フロアごとに一室が設けられている。
昇降はアパート横の階段で行うことができる。

一階だけは建物の正面にドアがあり、呼び鈴は見えない。

PL「アパートの正面に窓ってありますか?」

RF「…窓はアパートの裏にあります」

PL「それじゃあ、裏側に回り込んで壁を登ります。《運動》で振ってもいいですか?」

RF「……。えーと、アパートの裏は小さな庭のようになっているのですが下水の工事をしているようで、中に立ち入ることは出来ません」

PL「…わかりました」

P「とりあえず、一階を調査します。一階のドアを叩きます。」

RF「はい。中からは何の反応もありません」

PL「もう一度叩きます」

RF「…すると、ドア越しに廊下を歩く足音が聞こえてきました。しばらくすると軋んだドアがゆっくりと開きます」

大家(RF)「やっと家賃を払いに来たって遅いぞ!」

RF「中からは中年の男が出てきました。人違いをしていたようで、男はダグの体格を見ると少し驚き、たじろきました(※)」

※ダグの体格はBT10=筋骨隆々で身長2Mくらい

ダグ(PL)「実は、昨晩起きた誘拐事件の調査をしているんだ(大嘘)。詳細はあまり言えないがコーポの重役が絡んでいてな」

ダグ「目撃証言がこの辺りで途絶えている。チューマ(※)、できれば住人に聞いて回りたいんだが、構わないか?」

※ 相手に親しみを込めて呼びかける時のスラング

大家「ふん。アンタに協力して、こっちには何の得があるんだ?」

ダグ「トクはないが、協力した方がいい」

ダグ「さっきも言ったがコーポが絡んでいる。奴らは街中のサイバーパンクに声を掛けた。その内に企業のエージェントやサイコ一歩手前のソロが押しかけてくるぞ」

大家「…」

ダグ「そいつらに比べれば、俺はまだ優しい方さ。なーに、ちょっと部屋の様子を見て話を聞かせて欲しいだけさ」

大家「わ、わかった。こっちも面倒はごめんだ。部屋の様子は好きに見ていい」

大家「今、住人がいるのは3階と4階だけだ。一人はここ数週間顔を見ていない」

大家「だが、言っておくと誘拐だとかそんな危ないことをするような奴等じゃないぞ」

ダグは大家の話を話半分で聞きながら、ドアの隙間から部屋の中を覗き込んだ。
見える範囲に鳥はいない。

ダグ(貴重な鳥なら、どこかに隠しているのかも)

ダグ「話はわかった。ただ、怪しいかどうかは俺が決める」

ダグ「それに、言っておくが容疑者にはアンタも含まれてるんだ。」

大家「何だって…!?」

ダグ「アンタの部屋も見してもらいたい。やましいことがないなら構わないだろう?」

大家は不服そうだ。

ダグ「分かってくれ、チューマ。コイツで脅したくはない」

ダグはジャケットを開いて、脇のホルスターを見せた。

すると、大家は目の色を変えてあからさまに協力的な態度になった。

大家の部屋は物が散乱しており、不潔だった。
こんな所で貴重な鳥が飼われているとは思えない。
それでもダグは部屋の収納や、隠し部屋も探した。しかし、怪しい所はなかった。

ダグ「協力感謝する。あんたは白だ」

大家「ふん…」

ダグ「ついでにアパートのマスターキーはあるか?住人が留守だった時に部屋の中だけでも確認したいんだが」

大家「…そんなもん、この部屋のどこかで消えちまったよ」

PL「部屋に《知覚/観察》でマスターキーを探してもいいですか?」

RF「いいけど、見つかりませんよ。」

PL「…」

PL「部屋に何か”食べ物”はありますか?」

RF「え…?そうですね、机の上にポテトチップスがあると思います」

PL「分かりました」

RF「?」

ダグは大きく溜息をついた。

ダグ「そうか。まあ、鍵についてはいい」

後頭部の髪を乱暴にかきあげて首を振る。ダグが少しイラついたときの仕草だ。

ダグは目についたポテトチップスの袋を手に取ると、そのまま踵を返してドアに向かった。
最近チップインした聴覚モジュールのオプション「ウェアマン(※)」を起動すると、すぐに調子のいい音楽が流れ始めた。

手に持った袋を乱暴に開けて、チップスを口に運ぶ。

ダグ(そうそう、これこれ)

大家が背後で何か言っていたようだが、そんなものは音楽に掻き消された。

大家の部屋を出ると、ダグは2階へと向かった。


※ステレオ・ミュージック・システムのこと

「マスターキーはあるか?」
ダグ=アイリッシュ


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今回はここまで、次回は他の階の調査です。

大家がなんか腹の立つ奴だったので、ポテトチップスを盗ってやりました。
個人的はナイスロールプレイだったなと思っています。

こんなインモラルなプレイが推奨、許容されるのもサイバーパンクの醍醐味ですね。

それでは、また次回。

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