【メディカルフィットネス】運営に役立つおすすめ本 ~腰痛の病態別運動療法~
こんにちは!和風会メディカルフィットネス事業部の神谷です。
今日はおすすめ本のご紹介です。
腰痛は人間の宿命的疾患とも言われていますが、その対策について世間に流れている情報には眉唾なものも多く見受けられます。
我々健康指導に携わるものにとって、腰痛は日常的に接する機会が多いですが、その指導内容や精度や確からしさについては疑問符を感じる場面にも遭遇します。
日本における腰痛は、厚生労働省の国民生活基礎調査によると、男性の有訴者率で第1位、女性で第2位となっています。
傷病別にみた通院率では、男性で42.2名/1000人、女性で58.2名/1000人となっていました。高齢化(加齢)、介護動作の増加などによって増悪、再発する可能性は高まり、結果として医療費が嵩むことによって社会負担の増加は容易に想像でき、予防対策は大切なことだと考えます。
私達が腰痛の予防改善に対して出来ることにはどんなことがあるでしょうか。
私達がすべきこと、必要なこととしてここでは3つ挙げてみます。
第一に、正しい知識と指導技術を身につけることです。
必要な基礎知識はもちろんのこと、それを活用した正しい指導を身につけることが欠かせません。
正しい知識を持たず経験とカンで指導する運動指導者もまだまだ多いと聞きます。
また腰痛と一言で言ってもその病態は多様であり、そのことを理解したうえで指導を行わなければ逆効果になりかねません。
正しい評価と指導が出来るようになるための知識技術の習得は必須です。
第二に啓蒙活動と実践機会での成果提供です。
いまだに腰痛になったら安静にしていることが一番と思っている方は多く、本来は急性期後には活動量を維持し、必要な運動療法を行うべきだと思いますが、こういったことがまだまだ浸透していません。
実践機会で成果を提供することと同時に、正しい啓蒙を行って、多くの方に運動療法に参加してもらう機会を創り参加を促す取り組みが大切です。
第三に予防のための生活習慣を身につけていただくことです。
運動器の状態を良好に保つことは腰痛のみならず多くの運動器疾患の予防につながる可能性が高そうです。
これは健康指導に携わるものにとって得意な領域であるはずですし、流行り廃りのあるものではなく普遍的なものであります。
体に関する情報について、正しい知識と理解をもって把握し、悩みを持っている方に正確に届けられるようになることが、我々が本来すべき仕事の一つであると考えます。
健康な心身を維持する、もしくは取り戻すために必要とされる私達でありたいと強く思いますし、腰痛対策の指導はそのきっかけの一つとして、重要ではないでしょうか。
本書は病態別の運動療法や対処方法を正しく学ぶ機会として、とてもありがたい内容の一冊となっています。
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