【驚き三昧!】「オンラインスタディーツアーinインドネシア」を終えて
このnoteはアジア車いす交流センター(WAFCA)の事務局スタッフが交替で書いていく交換noteです。
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今回の記事を担当します、近藤咲里です。学生インターンとして7月から活動させていただいております。
先月、私はWAFCA主催の「オンラインスタディツアーin インドネシア」の準備及び、参加をさせていただきました。インドネシアの学生と中継し、WAFCAIやインドネシアの社会状況、障がい者の現状について学びました。そこで近藤が感じた『驚き!』を中心にツアーの感想をまとめてみました。
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インドネシア学生の日本語運用能力が高い!
初日から感じていたのですが、私たちが交流したインドネシア学生の日本語レベルはとても高かったです。
パワポを用いたプレゼンから、WAFCAI現地スタッフの通訳、こちらの受け答えもスムーズに行うことができている様子は本当に感銘を受けました。ツアー終了後に知ったのですが、彼等は
「1から日本語を学習して3年目、翻訳経験なし」とのこと。
彼等が母語を介さず日本人とコミュニケーションを取り、積極的に学習する姿勢は語学系の大学で英語学ぶ私の模範となりました。
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障がい者は依然として過小評価されている
インドネシアは障がい者の就職率が低く、また就職先で差別されているのが現状です。
そうした問題の解決に繋がる事項として、「インクルーシブな学校」があります。障がいの有無にかかわらず、通常の教育が受けられる学校です。
インドネシアにそうした学校が普及していることは、障がいに関係なく「みんなで共に行う」ことの重要性が高まっている証拠なのではないかと思いました。
従来の障がい者雇用に対し、「障がい」というレッテルを貼って切り捨てるのではなく、障がいのある人との共生志向を持つ人が増えるといいなと思いました。
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【車いす贈呈式】障がい児とその母親の言葉にグッときた
ツアー3日目にインドネシアと中継し、筋ジストロフィーを抱える子供たちに車いす贈呈式を行いました。
車いすに乗せてもらった障がい児は笑みを浮かべ「散歩に行きたい」と述べていました。障がい児の母親は「おんぶをせず、病院に連れて行ける」と述べており、そうした親子の様子は、自分の足があり歩き回れる、そのありがたさを自覚する機会になりました。
猛暑日が続いた先月は、出歩くのすら億劫に感じていた私ですが、「歩ける」という小さいようで、生活には欠かせない大きな幸せを改めて実感することができました。
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【学生企画】日本についての発表 奨学生もノリノリ♫
奨学生に向けた日本に関する発表を行うべく、日本とインドネシアの学生を2チームに分け、それぞれ準備、プレゼンをしました。
私はAグループで食事や文化、和装についてクイズを出題しました。
インドネシア学生の翻訳を介し、オンライン上で奨学生と交流することができました。奨学生がバンバン正解していき、想像以上の正答率に、簡単すぎたか…?とも思いましたが、グループの協力あって円滑に進めることができ、奨学生が純粋に楽しむ姿は発表に対するやりがいを感じることができました。
ツアーから考える、私たちができること
4日間のツアーを通して、曖昧なイメージだったインドネシアのリアルな現状が見えてきました。
最終日は振り返りと、今後私たちができること、すべきことについて話合いを行いました。私はこのツアーで、WAFCAの活動が、障がい児の未来に希望を与える活動だと実感できたと共に、自分が学んだことをもっと他の同年代の学生に知ってもらうべく、広報活動の方法について考えました。
話合いの中では、中学校や高校を訪れ、WAFCAボランティア学生による授業型広報という提案がなされました。授業による広報は、SNSを使った通常の広報とは違うアプローチ方法であり、WAFCAの更なる発展の兆しを感じています。ツアーの経験を生かしながら、より多くの学生を国際協力の輪に巻き込んでいけるように活動していこうと思います。