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タイの仏教行事「オークパンサー」

このnoteはアジア車いす交流センター(WAFCA)のスタッフが交替で書いていく交換noteです。

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こんにちは。今日のブログ担当の熊沢友紀子です。

最近またコロナの感染者数が増えてきましたね。第3波のピークは来年1月頃と言われているし、年を越しても海外への渡航制限は続きそうなので、最近はあれこれ過去の旅行写真を見ては懐かしんでいます。

今日は、2年前のちょうど今くらいの時期にタイ人スタッフと行ったチェンライ旅行で体験した「オークパンサー」という仏教行事の話を中心に、チェンライで行ってよかった観光スポットをご紹介したいと思います!

【観光】 ゴールデン・トライアングル

有名なゴールデン・トライアングル(黄金の三角地帯)は、メコン川とルアック川が合流する地点で、タイ、ラオス、ミャンマーが国境を接する三角地帯のこと。昔は世界最大の麻薬密造地帯で治安が悪いことでも有名でしたが、現在はまったく穏やかで、川を挟んで3つの国が接している景色をのんびりと眺めることができました。

展望テラスに立って「あっちがミャンマーで、こっちがラオスで、ここがタイね。」はい、以上で見どころ終わり!という感じではありますが、国境好きとしてはいつか行ってみたかったので、立ち寄ってもらえて嬉しかったです。

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ゴールデン・トライアングル
https://www.thailandtravel.or.jp/golden-triangle/

【観光】 ワット・ロンスアテン Wat Rong Suea Ten

タイでは歴史のある古いお寺だけでなく、わりと最近建てられた斬新なお寺が映えスポットとして人気を集めています。このワット・ロンスアテン(青の寺)も2016年に完成したばかりで、とにかくすべてが青い!青かったです!

このお寺の境内で翌日の仏教行事で着る服を買いましたが、値段がバンコクの市場の半額くらいでした。ここでタイ北部の衣装を買って着て、ブルーバックで映え写真を撮るのはいかがでしょうか。

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ワット・ロンスアテン
https://www.thailandtravel.or.jp/wat-rong-sua-ten/

【観光】 ワット・フアイ・プラカン Wat Huay Pla Kang

こちらも新しいお寺。広大な丘陵地に建てられた中国様式のお寺で、69メートルの巨大な観音像や地上9階建ての仏塔(九重の塔)が見どころです。

観音像や仏塔の内部にも入れて、様々な装飾品も見ることができます。また、このお寺には有名な僧侶がいるらしく、タイ人は熱心にタンブンしていました。外国人よりタイ人観光客に人気なのかなという印象でしたが、広々としていて見どころも多いし、ちょっと変わった珍しいお寺に興味がある人におすすめです!

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ワット・フアイ・プラカン
https://www.thailandtravel.or.jp/wat-huai-pla-kang/

【体験】 タイ仏教のオークパンサー(出安居)

やっと本題です。

タイ仏教の「オークパンサー」って知ってますか?

タイ仏教では、旧暦8月の満月(雨季の始まり)から3か月間、僧侶が寺にこもって厳しい修行をします。旧暦11月の満月に僧侶が修行を終え、寺から出てくることをオークパンサー(タイ語: ออกพรรษา)と言います。タイ旧暦の雨季明けも意味します。太陽暦上の日付は毎年変わり、この年(2018年)のオークパンサーは10月24日でした。

じつは私もこの旅行前はよく知らなくて、修行に入る日(カオパンサー)とオークパンサーの日は「アルコール類の販売が禁止になるので気をつけなきゃいけない日」くらいにしか思っていませんでした(笑)

チェンライ出身のスタッフ、プレーさんの実家にホームステイさせてもらい、近所のお寺のワン・オークパンサーに参加しました。修行を終えた僧侶に袈裟や花飾りに見立てたお金などをお供えする行事です。

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20バーツ札(75円)や100バーツ札(350円)を花束のように飾り付けてお供えします。

私たちも前日にプレーさんの家で親戚の人たちと一緒に準備しました。よく見ると赤い花の部分に見覚えが。前週くらいから事務所でスタッフたちが準備してたような・・・。これだったのか!ちょっと仕事中にやってたよなーと思いつつ、それは黙っておきました(笑)

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お寺に着くと、すでにたくさんの人で賑わっていました。

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まず、お供え物を持ってお寺の周りを(たしか右回りに3周)練り歩きます。

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3周歩いてから中に入ると・・・

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3ヶ月の修行を終えた僧侶たち。かなり大量の袈裟をお供えしてもらってました。1年分なのかな?

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お供えする袈裟を持って真剣にお祈りするプレーさん(手前)

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私も真剣です!

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お寺の外では無料で昼食(カノムチン)やアイスクリームが振る舞われていました。カノムチンは伸びきった素麺のような米麺で、地方によってかけるスープの味が違います。これはタイ北部独特のココナツミルクが入っていないあっさり味で、ものすごく美味しかったです!

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前日に観光した巨大で斬新なお寺とはまた違い、地元の人たちの生活に根付いた荘厳で素敵なお寺でした!

【体験】 手作り!ナムプリック・ヌム(おまけ)

私の好きなタイ料理の中で上位5位に入る「ナムプリック・ヌム」をプレーさんの実家で手作りしました。

ししとうに似た青い唐辛子をニンニク、赤たまねぎと一緒につぶしてディップにしたタイ北部料理で、もち米やチェンマイソーセージと一緒に食べるとはっきり言って最高です!

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作り方は青い唐辛子を豪快に炭火でよく焼いて、冷めてから皮をむいて、他の材料と一緒にすり潰すだけ。想像していたよりシンプルでしたが、炭火じゃないとあの香ばしさや甘さが出なさそう・・・

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「ナムプリック・オーン」というトマトとひき肉のディップも手作りで絶品でした。本当にタイ北部では家庭料理なんですね。タイ人にはこちらの方が人気でした。ナムプリック・ヌムのほろ苦い味があんまり好きじゃないみたい。

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ナムプリックは日本に帰国してからもバンコクに出張したらお土産に大量買いしてました。タイに買いに行けないので、この青い唐辛子が日本でも手に入るなら、ぜひ自分で作ってみたいです!

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アジア車いす交流センター(WAFCA)は、車いすと教育を通じてアジアの障がいの子どもたちの自立とバリアフリー社会の実現を目指して活動している認定NPO法人です。詳しくはホームページをご覧ください。


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