【恩師との出会いからの人生の転機】100日後に初老を迎えるわたし-あと21日-
2020年8月4日(火)
~恩師との出会いからの人生の転機~
青雲塾に始めて参加した2カ月後の2009年12月、中西先生と会食させていただく機会をいただき、そこで大きな転機を迎えることになります。
「きみはなんの仕事をしているんだね?」
『アクサ生命で営業をしています。リーマンショックで前の保険会社が破綻して転職したのですが、最近になって仕事も友人関係もうまくいかなくなって悩んでいまして…』
「この仕事をずっと続けたいと思っているのか?」
『そのつもりで取り組んできました。転職するまではすごく充実していたのですが、今はやることなすことうまくいかなくなり、先が見えずもがく日々でして…』
「そもそもなんで今の仕事をしているんだね?」
『実は弟が重度の脳性マヒなんですが、子どもの頃から弟がいなければ…と思ってしまったり、ずっと目を背けてきました。友人の紹介で保険業界に転職したのですが、社会保障や福祉について働きながら学べたり、弟の障害に目を向ける機会になり、またそれが人の役に立つのが嬉しかったんです。』
「これから青雲塾でも話していくが、今までうまくいっていたことが、なぜかうまくいかなくなったときは、何かしらの意味があったりするものなんだ。保険以外の仕事は考えてないのか?」
『介護の仕事も考えました。僕は3兄弟の長男なのですが、両親が離婚しているため、いずれは別々に住む両親の介護をする時期が来るんだろうなと。そして障害を持つ弟ともいずれは一緒に住めたらと考えています。更に結婚もいずれしたいと考えると、介護職の給料ではまず難しいので、成果報酬の今の仕事を頑張ってきました。』
「これからの時代更に必要となっていく介護業界いいじゃないか。そもそも働き方は勤めだけとは限らない。経営を考えたことはないのか?」
『経営は全く考えたことがありませんでした。』
「一社員としてだと出来ることには限界がある。介護業界でもっと稼げる仕事を作れたら、自分や家族だけでなく多くの人たちに貢献することも出来る。これからそういう話もしてやるから、学びながら世の中のために出来ることを考えていきなさい。」
目からうろこでした。
そういえば、ないところから新しいものを自分で作るのが好きだったことも思い出し、久しぶりにワクワクしたなぁ!
この日は興奮して眠れず、思いついたビジョンを一気に書いたのでした。
20代最後の12月。
どうせなら新年を迎えるタイミングで身を軽くして、新しいことにチャレンジしてしまおうと、翌月アクサ生命を退職します。
すると不思議なことに流れが変わり、面白いように必要な仲間が集まったり、物事が進むようになっていくのでした。
ましかばへ続く。