【東日本大震災】100日後に初老を迎えるわたし-あと15日-

2020年8月10日(月)

~東日本大震災~



2011年3月11日。

この日は付き合って初めて迎える恋人の誕生日で、恋人の仕事後にお祝いしに行く予定で準備をしていました。

お昼過ぎに予定が終わって家に帰ると、たまたま同居の3人とも家にいたので、コーヒーマイスターSくんに美味しいコーヒーを淹れてもらいながら雑談をしていると、突然大きな揺れ。


「やばい、コーヒーがこぼれる!」

と、慌てて流し台に避難させるも、経験したことのない尋常じゃない長い揺れに、柱にしがみつきます。



揺れが落ち着くと顔を合わせながら

「一人じゃなくてよかった。今のはやばかったね…」

と、みんなでニュースを見ました。

すると東北がとんでもないことに…。



恋人の実家は岩手県。

その後、津波や火事でどんどんと被害が大きくなるのをテレビやネットで見て、真っ青になりました。



これは現実なのか…と心配していると、携帯に知らない番号からの着信。

誰だろう?と出てみると、恋人の職場からでした。



『職場(学校)が避難所になったり、生徒の保護者が迎えに来るのを待っていたりで、今日は何時に帰れるか分からない…。』

「そんなこと平気だよ。それより実家大丈夫かな…?」

『連絡つかないし分からない…どうしよう…。』

「不安だよね…。とりあえず職場の近くまで行くから、帰れるようになるまで待ってるよ。」



交通機関はすべて止まっていたので、恋人の職場まで自転車で1時間ほどかけて向かいました。

渋滞して全く進まない車、そして途中通りかかる自転車屋さん全てに行列が出来ていたのは、不思議な光景だったな。



お祝いどころじゃないだろうけど、夕飯作れたらいいし食材買っておこうかな、とスーパーに立ち寄ると、どの棚も空。

そしてコンビニからも、食料という食料が消えていました。



恋人の職場付近に到着して、これはとんでもない事態になったな…と、経験したことのない状況に不安を抱えながら待つこと数時間。

ありがたいことに日付が変わる前に帰らせてもらうことが出来たようで、お互い顔を見て少しホッとしつつ、とりあえず家に歩いて帰ることにしました。

いざというときにと、家からおにぎりを握っていったのですが、それだけもなんだよなと思っていたら、途中オリジン弁当が開いていてお惣菜がたくさん並んでいました。

こういうときにお弁当屋さんって強いんですね!

続く。 



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