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田舎に住む
奈良県の田舎に住んでいる。
葛城市当麻と言う、縁がない人なら「どこそこ?」という、取り立てて何もない場所である。
結婚した時に、全く地縁のなかったここに移り住んでもう15年になる。
会社は大阪駅から歩いて行けるほどの都会にあり、僕自身もそこで生まれそうだったので、いわば都会っ子だ。
出勤は電車で1時間20分位。どうしてそんなに田舎に住むの?みんな必ず聞いてくる。
僕にとっても、この辺鄙な田舎への移住は、大きな決断だった。
影響を受けた人に、白洲次郎がいる。
男前の英国紳士のイメージだが、自伝を読んでいたときに、吉田茂の側近でありながら、霞ヶ関から遠く離れた田舎に暮らしていたとところを読んで、大いに影響を受けた。
「百姓をやっていると、人間というものが、いかにチッチャな、グウタラなもんかということがよくわかる」
僕が今、こんなことを言うエラそうな気持ちにはなれないが、気持ちはわからんでもない。
社会で成功することと、幸せな人生を送る事は一致しない。
どちらかを選べと言うのなら、幸せな人生を送りたいと僕は思う。
そう思って、頑なに田舎に住んでいる。
引っ越すつもりはない。最高だ。