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競馬場に行きたい② ~有馬記念~

指定席が当たり友人と行くことになった2012年の有馬記念。
初めてG1を見に行った舞台がここという贅沢をかみしめていた、訳ではなく、当日の出走馬の3分の1も知らない青二才。
旅行気分の観戦だった。

指定席は午前11時までに受付をしないと無効になる。
家から中山競馬場までの道のりを考えると確実に間に合わなかったため前乗りすることとなった。
選んだ理由は忘れてしまったが、新小岩で1泊して向かうことにした。
友人との2人旅でテンションがあがりまくり、ホテルチェックインの時間にあわせて新小岩におり立ち、そこからはずっと飲んでいた、と思う。
ラーメン屋からの記憶がなく気づいたら熱いシャワーを浴びていた。
我に帰り、命題を思い出し、気力を振り絞り、支度を整え競馬場へ向かった。

ラーメン屋ではテンションMAXで飲んで食べていたことを友人に聞かされながら最寄りの駅着くと、確実に有馬組という大勢の人が一斉におりた。
人の波にフラフラついていくと程なくして競馬場に到着。

43番柱はどこだ?
どうやってハガキを引き換えるんだ?
さまよい、たどり着き、ハンドスタンプを押してもらい席に着く。
昨日のテンションを引きずったまま、満面の笑みで友人に写真をとってもらい、今年の大一番を待つことになった。

激混みを想像していたが、指定席辺りはまったくと言っていいほど混んでいない。
馬券もゆるっと買える。
パドックも上から見られる。
トイレもゆったり。
後に、指定席はそういう所だと知ることになるのだが、初指定席は天上人のようでムスカムスカと友人と最低な物言いをして過ごしていた。

本命はルーラーシップとゴールドシップ。
結果はゴールドシップの単勝のみ勝っただけだった。
壮大に出遅れたルーラーシップにまわりから落胆のどよめき。
二桁人気のオーシャンブルーがきたと予想したらしい子どもを親が褒めていた。

あっという間に有馬記念は終わり、手応えもなく、友人と帰路についたと思う。
レース後の記憶はあまりない。
床に散らばる馬券と新聞は覚えている。
後にも先にも、あんなにゴミだらけだったのはこれっきり。
それだけのレースだったという事なのかもしれない。

毎年指定席のハガキを出しているが、当たったのはこの1回のみ。
交通アクセスの事もあり、中山競馬場も1回きりで足を運んでいない。
なかなか行く機会はないが、チャンスがあればまた行ってみたい。

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