【日本に2人だけ】銭湯絵師・中島盛夫さんの「海外に富士山を描く」夢を応援したい。
1. はじめに(銭湯への想い)
初めまして!今回のプロジェクト発起人の和田恵介(わだけいすけ)です。
私は銭湯が大好きな21歳です。いつも行く銭湯の定休日にも、銭湯気分が味わえるよう家に銭湯絵が飾ってあります。
私は、銭湯に通い始めて人生が変わりました。
銭湯にのめり込んだのは、就職のために福岡から上京して半年ほど経った頃。それまでは仕事が基本テレワークということもあり、毎日家の中で生活が完結していました。東京に親戚や友人も誰もおらず、人と会う機会もほとんどなく、とにかく心細く寂しかったことを覚えています。
ある日、気分転換に銭湯に行きたくなり、近くの銭湯を調べて行ってみることにしました。私は3年間ニュージーランドの高校に留学していたため、久しぶりの銭湯がとても不思議な空間のように感じました。名前も知らない。職業も知らない。どんな人なのかもわからない。そんな人たちが心を許し合って、裸で一緒に湯に浸かっている。海外では絶対に見ない光景です。
その空間には、高そうな時計をつけている人も、破けた靴下を履き続けている人もいません。全員が裸だからです!英語の“birthday suit”(バースデイスーツ)は“裸”を意味するスラングですが、まさに、みんなが生まれたありのままの姿で、「湯に浸かるって気持ちいなあ。」とか「今日も頑張ったなあ。」とか同じことを考えています。思わず声や表情に出たりして、皆んなが一つの想いを共有し合っているその空間で、私は人との繋がりを感じられました。
一般家庭に風呂が普及し始めてから全国の銭湯の数は減り続けており、ピークだった55年前の17,999軒と比較して2023年では、1,755軒と10分の1以下になっています。風呂が家にあることは便利だけど、何かを「所有」することは、自分と他人との間に境界線を引いてしまっている可能性があります。銭湯は私に、人と「共有」することの豊かさを教えてくれました。
長くなってしまいましたが、ここまでが銭湯に私の人生を変えてもらったお話です。そしてここから、今回のプロジェクトのお話に入っていくのですが、プロジェクトのきっかけは銭湯絵を描くことを生業とする、銭湯絵師の中島盛夫さんとの出会いでした。(私の家に飾ってある銭湯絵も、実は中島さんに教えていただきながら描いたものでした!)
2. プロジェクト立ち上げの背景
銭湯の壁に大きく描かれた銭湯絵を見ていると、絵の中の雲と銭湯の湯気が重なり自分がまるで絵の中にいるような感覚になります。水風呂に浸かっているときは特に、絵の中の湖を泳いでいるんだと思えるあの時間が大好きです。
すっかり銭湯にハマった私は、最低でも週に2回は銭湯に行くようになっていました。いつも行く銭湯がお休みの時、あちこちの銭湯に遠征するようになってから、どの銭湯の銭湯絵にも「ナカジマ」と同じ名前が書いてあることに気がついたのです!本当にどこに行っても同じ名前が書いてあるので「ナカジマさんとは何者なのか」と気になり、いつも行く銭湯のスタッフさんに「ナカジマさんって何者なんですか?」と聞いてみました。すると、「中島さんご本人から直接話を聞いてみたかったら、会ってくれると思うよ」と、私と会ってもらえるように中島さんに掛け合ってくださり、ご本人に会うことができました。
中島さんの第一印象は「陽気で優しいおじいちゃん」。私が聞きたいことを質問攻めをしていく中で、銭湯絵師は今、日本に中島さんとそのお弟子さんの2人だけということを教えていただきました。どの銭湯に行っても中島さんのお名前が書いてあることに納得したと同時に、文化継承の課題が頭に浮かびました。どうしたら文化を守っていけるのだろうと考えていた私に、中島さんは人生最後の夢を語ってくれました。
「一度でいいから海外の大きな壁に富士山を描いてみたいんだよね。」
中島さんの夢を聞いたとき、ニュージーランドに高校留学していた私は「僕なら力になれるかもしれない」「ここで何もしなかったら、大好きな銭湯の空間を創りあげてくれる職人さんの夢が叶わないかもしれない」と思いました。
こうして、ニュージーランドに住む友人の力を借りながら、プロジェクトの計画が始まりました。
3. プロジェクトで目指すこと
「ニュージーランドであれば私が手伝えます!」と中島さんにお伝えしたところ、「描けたら嬉しいね!」と喜んでいただけました。そして、海外に日本文化を発信していくことは、文化継承にも繋がることを教えていただきました。ご自身が出演した「Youは何しに日本へ?」という番組で、銭湯の富士山を描いてみたいという女性に描き方を教えたときに、「今は日本人よりも海外の人の方が、日本文化に価値を感じてくれる。」と強く感じたそうです。
このプロジェクトでは、中島さんの人生最後の夢を皆様と一緒に応援することと、中島さんが描く絵を通して銭湯文化の素晴らしさを海外に伝えていくことを目指しています。
4. ニュージーランドの「Japan Fiesta EX2024」について
ニュージーランドでの壁探し
中島さんと喫茶店で別れて家に帰ってから、ニュージーランドで壁に絵を描けるような建物を探し始めました。私が昔住んでいたクライストチャーチという街には数多くのウォールアートがあり、今でも行政が積極的に増やそうとしています。
現地に住む友人の協力も得ながら、ウォールアートを募集するサイト運営者にコンタクトを取りました。しかし、今は絵を描いてほしいという建物の所有者がいないことがわかり、ちょうど別の方向性を考え始めていたタイミングで、現地の友人が「Japan Fiesta」の主催者様と出会いました。
Japan Fiesta EX2024に出演決定
毎年クライストチャーチでは、日本文化を紹介する人気イベント「Japan Fiesta」があり、1日に3000人以上の日本好きが来場します。夏祭りのように日本食の屋台が立ち並び、浴衣を着たりアニメのコスプレをした大勢の人で賑わいます。そんな大人気イベントの主催者様の連絡先を得て、「お話だけでも聞いていただけませんか」とご連絡したところ企画提案のお時間をいただけることになりました。
主催者様のご協力とアドバイスも得ながら、今年10月12日(土)に開催される「Japan Fiesta EX2024」で足湯に浸かりながら中島さんのライブパフォーマンスを見られる企画を実施することが決定しました。それだけでなく、主催者の方が私たちの想いを汲み取ってくださり、会場建物の3階フロアの一角を銭湯エリアにすることを提案してくださりました。暖簾の設置やスモーク機で湯気の再現など、まるで本当に銭湯に来ているかのような体験を現地の人に楽しんでいただきます。
5. 今後の展望
このプロジェクトは単に今回限りのものではないと考えています。「世界に銭湯文化を広めていく」という点で、このプロジェクトには多くの可能性が詰まっています。
ニュージーランドのJapan Fiestaでの活動は、現地のメディアでも取り上げられることが予想されます。英語の記事で発信されることにより、他の英語圏でも注目されその国でもイベントができると考えます。各国のイベントと中島さんのパフォーマンスでまずは銭湯文化を世界中に知ってもらい、「日本に行く時は、必ず本場の銭湯に行こう」と思ってもらえるよう銭湯の素晴らしさを伝えて参ります。
そんな未来への足掛けになるようなチャンスを、今回英語圏のニュージーランドでいただきました。
6. スケジュール
【スケジュール】
7月中旬 :イベント会場視察(現地メンバー)/イベント企画
8月 :クラウドファンディング終了/材料・道具調達/イベント企画
9月 :イベント企画/物販企画
10月4日 :ニュージーランド入国/イベント準備
10月12日:イベント本番
10月14日:日本帰国
7. 資金の使い道
【ゴール69万円の内訳】
▼移動
・ニュージーランド渡航費(往復2名分):42万円
▼現地の活動
・宿泊費(10日1名分) :15万円
▼クラファン手数料
・69万円×17% :12万円
【ネクストゴール90万円の内訳】
▼移動
・ニュージーランド渡航費(往復2名分) :42万円
・現地交通費(2名分) :1万円
▼現地の活動
・宿泊費(10日1名分) :15万円
▼イベント材料/道具
・ペンキ4L(4色) :6万円
・ヘラ/ローラー/ブラシ 一式 :1万円
・ベニアパネル(高さ2m×幅8m 想定) :6万円
・その他(養生シート/テープ/タオル) :3.7万円
▼クラファン手数料
・90万円×17% :15.3万円
8. リターンのご紹介
リターンは日本にいながらでも準備やイベントについて、何をしているのか知っていただける内容になっています。ニュージーランド現地で日本の銭湯文化が喜ばれる様子をお届けします!
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に達した場合のみ、計画を実行し、リターンをお届けします。
3,000円
5,000円
10,000円
30,000円
50,000円
100,000円
300,000円(銭湯運営会社様向け)
500,000円(1名限定)
3,000円(ファーストゴール達成記念リターン)
9. 最後に
人が文化を創っていく!
銭湯文化の一つの要素を創り上げている中島さんの夢を一緒に応援し、海外に銭湯文化の素晴らしさを伝えましょう!
あの日、中島さんが語ってくれた夢がこうして多くの方に広がっている状況に、世界は愛で溢れていると感じました。
中島さんといつも会う喫茶店でこのクラウドファンディングの話をしていたら、となりの席の方に聞こえていたみたいでその場で支援をしてくださった、ということがありました。
「夢は話したら、誰かが聞いてくれている。そして応援してくれる人もたくさんいる。」
「夢は、言うもんだ。」
私は今既にそう感じています!
皆様、中島さんの夢を叶えるため、引き続き応援よろしくお願いいたします!