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プリテンダーズ★★
根津行った帰り、久々に渋谷のユーロスペースで映画を観ようと思い立った。ユーロスペースなんて何年ぶりだろ、と記憶を辿りながらその場所に行ってみたら、周辺どこ探しても見つからない。
おかしいと思ってスマホで調べたら、円山町に移転したとあった。
小雨の中、地図ナビの助けを借りて、道玄坂を上がった周辺をうろうろ探し回ってようやく見つけた。それにしてもすごいところに移転したな。あれじゃ、カップルで映画観たら、その後のデートコースを嫌でも意識せざるを得ない。隣も裏も前もラブホじゃんよ。
ところで、渋谷を歩くと、そこら中歩いている人たちのなかで、自分がたぶん一番年寄りなんだろうなってことに気づかされる。まあ、そんなのどうでもいいけどさ。
で、観たのは「プリテンダーズ」という映画。
生きづらさを抱え周囲から孤立した女の子が、たった1人の親友と共に、ネットの動画配信にのめり込んでいく。
しかしその動画の内容はというと…
痛々しい物語だった。スマホを武器に、世界を変えてやろうと目論んだ彼女には、手酷いしっぺ返しが待っていた。
ただ、ラストに救いがあって、後味は悪くない。この女の子たち、きっと逞しく生きていくだろうな、と思わせる。
意外に思ったのは、主人公の女の子たちの親世代、つまり俺くらいか、それよりちょっ若いくらいの中年の年齢層の観客が結構多かったこと。
確かに、俺も親目線で観ていたと思う。
色々と考えさせられる映画だった。