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人間というグラデーション
人間とは、白にも黒にも近いグレー色のグラデーションだと思う。
よくいう「白黒はっきりしろ」は確かに使う場面もあるし、AかBかを決める上では必要なことだと思う。
しかし、人間の場合だと、それは当てはまらないのではないか。
人とは良い面も悪い面も両方を併せ持つ存在だと思うからだ。
誰に対しても明るく振るまえる人はいないし、誰に対してもそっけない人もまたいないと思う。
場所や環境、そして会う人によって姿形をかえる、なんというかカメレオンみたいな存在(ちょっと違うかも)が人である一つの特徴なのかなと最近分かるようになった。
「裏切られた」とか「そういう人だとは思わなかった」とは、その人に対してのある一面しかみていなかっただけで、その人にはあなたが知らない一面も持っているよっていうことなのだ。
例えば、苦手だと思っている人に対しては一面しか見えていない場合が多いと思う。
よく怒っていたり、声を荒げていたりしてそれを見てそういう人なんだと思うことは簡単なのだが、それで思考が止まってしまうのは多分もったいないような気がしてしまう。
もしかしたら私が知らない一面が他の環境下で見せているのかもしれないし、同じ人でも異なるイメージをもつ人だってきっといるはずだ。
やはり環境だと思う。
環境がその人のイメージや態度を色付けているのだと思う。
私自身にもそうした自分でも驚く変化を身に感じることはある。テンション高く話しているときもあれば、一日中低くて落ち込みやすい思考に陥るときだってある。
そんな違いすぎる自分に驚くと同時に本当の自分はどっちなんだと思うこともよくあるけれど、人間なんてものは多分そうした様々な感情を身につけている生き物なのではないか、と思うようになった。
であれば。多様な感情を持ちながらも今日の気分、今の自分はこういうテンションなんだ、あぁいい日だな。くらいの気持ちで楽しめるようになれたらいいなと思う。
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