先日のやらかし
本屋巡りは私にとって癒し。
何を買わずとも、
新書を眺めて歩くだけで気分が華やぎます。
そこで本日も本屋をブラリ。
心に華やぎを感じていると、
ふと屁をこきたくなってしまった。
周りを見回して、
人がいないことを確認してから、
そっとコく。
念のためその場から少し離れた。
しかし程なくして、
楽しげなトークに華を咲かせる学生カップルが屁を放ったゾーンへ一直線に進入していく。
まだそっちへ行っちゃダメだ…。
祈りながら見守っていたが、
私の不安は的中してしまう。
楽しげだった彼女、突然押し黙ってしまった。
「ん?どした?」
彼が問い掛けるが、
彼女は神妙な顔をしたままだ。
そして次の瞬間、
彼も何かに気付き、
会話を止めた。
「まさか…」「もしかして…」と、
お互いに嫌疑をかけているのだろうか。
違う違う、そうじゃないんだ。
こんな時どうしたらいい?
突然あのスペースに戻り、
私が全てを打ち明ければ互いの嫌疑は晴れるのか?
でも全く別のことで会話が弾まなくなってる可能性もあるし…。
緊張の時間は、呆気なく途切れる。
走り込んで来た小学生男子によって、
「おかーさーん!早く来……うわっ何ここクサアッ!」
私は堪えきれずその場を離れた。