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デザイン思考のペルソナの立て方
- デザイン思考プロセスの中核 -
デザイン思考とは
まず毎回ですが、デザイン思考について簡単に触れておきます。デザイン思考は、単にデザインに関する思考ではなく、イノベーションを生み出すための手順です。ビジネスの多様な場面で応用可能な、試行錯誤とPoC(Proof of Concept)を通じて問題を解決するための方法論です。
1.ペルソナとは
ペルソナは、マーケティングやデザイン思考において、製品やサービスの典型的なユーザー像を指します。この架空の人物像を設定することで、顧客の潜在的な悩みやニーズを深掘りし、より効果的なマーケティング戦略や製品開発を行うことができます。
2.ペルソナの作成方法
ペルソナ作成は、デザイン思考プロセスの中核をなす部分です。以下に、具体的な手順を詳しく説明します。
1. 情報収集
ペルソナを作成する最初のステップは、詳細な情報収集です。これには、既存の顧客データ、市場調査、競合分析、そして直接的なユーザーインタビューなどが含まれます。この段階では、広範な情報を収集し、多様な顧客の声を聞くことが重要です。このプロセスを通じて、顧客の振る舞い、ニーズ、動機、価値観などを理解します。
2. 共感と観察
次に、収集した情報をもとに、共感と観察のプロセスを行います。顧客の日常生活や、彼らが直面している問題点を理解し、それに対して共感を持つことが大切です。このプロセスでは、顧客の体験を詳細に分析し、彼らの視点から物事を見るように心がけます。
3. ペルソナのプロファイル作成
情報収集と共感・観察を行った後、ペルソナの具体的なプロファイルを作成します。これには、名前、年齢、性別、職業、収入、生活スタイル、趣味、好きなメディア、使用するデバイスなどが含まれます。このプロファイルは、顧客が直面する問題やニーズに焦点を当てて作成されます。
4. ペインポイントとニーズの特定
ペルソナが直面している具体的な問題(ペインポイント)とニーズを明確にします。これには、彼らが何に苦しんでいるのか、何を解決したいのか、そしてどのような解決策を求めているのかを理解することが含まれます。
5. シナリオとストーリーの構築
ペルソナの一日の活動や、製品・サービスに触れるまでの経路をストーリー形式で描写します。これにより、ペルソナの行動、動機、決断の背景をより深く理解することができます。
6. ペルソナの検証と調整
作成したペルソナは、現実の顧客と照らし合わせて検証します。実際の顧客やチームメンバーとの議論を通じて、ペルソナのリアリティを確認し、必要に応じて調整を加えます。
3.ペルソナ活用のメリット
ペルソナを活用することで、デザイン思考のプロセスがより具体的かつ効果的になります。特に、観察や共感の段階では、ペルソナを通じてユーザーのニーズや悩みに深く共感することが可能です。また、関係者間での共通理解が生まれ、アイディア出しやプロトタイピングの際にも効果を発揮します。
4.顧客のニーズをつかむ
ペルソナの作成は、顧客のニーズと悩みを深く理解し、効果的な解決策を生み出すための重要なステップです。正確でリアルなペルソナを作成することで、デザイン思考のプロセスがより具体的かつ有効になります。皆さんも是非、この手法を活用してみてください。