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【To Do③】初期費用の予算を立てよう~おうちフリースクールのはじめかた

【前回の記事】

おうちフリースクールのはじめかたTo Do リスト第3項目は、”初期費用予算を立てよう”です。

▽小さな規模ではじめるおうちフリースクール

私の展開しているオンラインサービス”おうちフリースクールのはじめかたQ&A”でもっとも多く頂く質問の一つが「おうちフリースクールの運営を始めるにはどれくらいお金がかかりますか」です。

一般的な大規模フリースクールですと生徒さんも数十人~数百人と規模も様々。当然規模が大きいほど人件費や設備費のほか、初期費用も多くかかります。

一方、わたしが運営している”おうちフリースクール”という支援形態ですと、生徒さんは10~15名程度の小さな規模でのスクール運営となります。今回はこのように小規模なおうちフリースクールの運営を想定し、私の経験を例にフリースクール初期費用についてのお話を進めていきたいと思います。決してこれが正解!と胸を張って申し上げるわけにはいかないですが、イチフリースクール運営者の経験談として参考にして頂けますと幸いです。

▽おうちフリースクール初期費用

▼教室家賃

わたなべの場合:¥0

一番大きな出費はやはり家賃です。初期費用という以上に今後のランニングコスト管理として、もっともシビアな姿勢をもって予算を検討していくべきところがこの家賃の項目になります。私の知人でフリースクールを始めた人の話を聞いていても、よくも悪くも教室運営予算に大きな影響を与え続けるのが家賃のようです。

2022年4月現在、フリースクール運営者が一律に受け取ることができる補助金等はありません。自治体によっては独自の補助金を設定している場所もありますが、このような例はごくわずか。多くの方が、今後のスクール運営資金を生徒さんから頂くお月謝等で賄う形になります。ですので、少しでも「この額を毎月払い続けるのは苦しいかな…」と思う予算の物件には手を出さないほうがいいと思います。妥協なく、予算内に収まる物件を探し続けましょう。

私の場合は自宅の1部屋を教室として利用することにしたので、初期費用としては0円でした。これは結果として大正解。しがない主婦の立場で月数万円、敷金・礼金等初期費用数十万円という金額をポンと出すのはなかなか勇気が要りますし、オープン初月から安定した収入を確保し、毎月数万円の家賃を支払い続けることはなかなか難しい。ですから最初はちょっとくらいショボくていいので小さく始めて、生徒さんが増えてきたら教室をお引越しするくらいの見通しでいいと思います。スクールの成長に合わせて、ヤドカリのように大きな箱を求めていくイメージですね。見てくれはちょっとカッコつかなくても、「いつかもっといいスクールにしていくんだ!」という野心だけは密かに燃やし続けましょう。


▼テーブル、イスセット

わたなべの場合:¥0

勉強用テーブル・イスも最初は0円でいいのです。私なんて自宅のダイニングテーブルを使っていました。家賃の考え方と一緒です。手狭になったら生徒さんに「新しいテーブル・イスはどんなものがいい?」と意見を聞いて、コツコツ貯めた教室用経費で彼らが望むものを買えばいいのです。私は最初の1年間は自宅にもともとあったIKEAのミニマムな4人掛けダイニングテーブルを使用していました。

↓元祖フリースクールでぃありすの学習テーブル。これ本当にコスパがいいです。ただし割とイスから腰までの位置が高いので、小柄な生徒さんには少し座りづらかったです。次はもう少し低いイスを購入します。


1年目の年度末、1度に来室する生徒さんの人数が定員の4名になった頃から長さ150㎝くらいのもう少し余裕のあるテーブルに買いかえました。


↓2代目テーブル類似品。まったく同じ物の画像はないのですが、イメージの近いものを貼っておきます。


▼PC、プリンタ、インク、紙類

わたなべの場合:¥15,000

PCも、フリースクール立ち上げ程度でしたら特別ハイスペックなモノを新たに購入する必要はありません。使用場面はwordを使用した書類作成、HP作成くらいですので、私の場合は学校教員時代から愛用していたSurface(しかも超初期モデル)1台で開業準備は事足りました。今も使い続けているのでかれこれ10年物?まったく問題ありません。

プリンタ及びインク、紙類は新たに購入しました。プリンタは上手に長持ちさせられなくて、スクールを始めてからの3年間で、EPSONのその時々一番安いモデル(6000円くらいの商品)を2回買い換えています。

▼HP立上げ

わたなべの場合:¥1,000

HPの作成には当時素人の私にも使い勝手がよかったamebaowndの無料プランを利用しました。あまりHPに力を入れるつもりがなく、「看板代わりに」という気持ちだったので当時はamebaoendさんで十分でした。

これにお名前ドットコムでのドメイン購入費(数百円)とその他細々したオプション代を合わせて1,000円いかないくらいだったと記憶しております。

↓HPの立上げについては本マガジン【おうちフリースクールToDo⑦】ホームぺージを作成しよう~初心者向け~にまとめています。


https://note.com/wacotanabe/n/n9414ee8854f5


▼名刺

わたなべの場合:1000円程度

名刺は学校や教育委員会の先生方とのご挨拶の際の必需品です。ペーパーレス・脱名刺の時代ではありますが、令和初期の学校教育現場においてはまだまだ名刺の交換は通常行われていますし、名刺のもつ信頼感も大きいと実感しています。

私はインターネットで気に入ったデザインの名刺を見つけて発注しました。印刷をお願いした業者さんの名前は失念してしまいましたが(大変失礼)、100部で1000円いかなかったと思います。

↓わたなべの名刺。このころはまだ”アットホーム”フリースクールを謳っていました。

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▼お月謝袋

わたなべの場合:500円程度

わたしのフリースクールではお月謝を現金で納入して頂いているため、専用のお月謝袋を準備しています。茶封筒のシンプルなものでもいいのですが、ここはケチらずにかわいいものを準備したいという思いがあり、下記のようなデザインのものを愛用しています。月ごとの枠が大きめで配置も整理されているので、簡単なメモも書けて便利です。


▼その他事務用品

わたなべの場合:3000円程度

生徒さんの個人情報ファイル、教科指導に使うスケッチブック、筆記用具、ハサミ、のり、ホチキス、テープ類等、その他細々とした事務用品はほとんどダイソーやセリアなどの100円ショップでそろえました。多く見積もって3000円程度だったと思います。


▽おうちフリースクールの初期費用予算まとめ

おうちフリースクールを始める際の初期費用。以上の項目をまとめると、もっともコストを抑えた場合で20,000円~という現実が見えてきました。

コストを抑えるポイントは、家賃と机・イスセット。自宅や今ある家具を活用するか否かで初期費用は数十万円変わってくるというところを押さえて頂ければよいかと思います。

「フリースクールオープン、新たなるスタート!」と自分にプレッシャーをかける意味で心機一転、素敵な教室を押さえるのも正解。一方、「スクールの成長に合わせ、これから集まって来てくれる子ども達の助言を聞きながらスクールをリニューアルしていこう」という考え方もまた素敵なものです。マイペースな私には、後者のプランがぴったりでした。私の場合はスクールオープンから5ヵ月くらいは生徒さんの人数は定員に満たなかったため、大きな家賃負担を背負ってフリースクールを始めていたら、ちょっと胃がキリキリしちゃってたかもなぁという気もします。

フリースクールの予算組のポイント、家賃の部分については先生方の性格や思い描く未来に合わせてプランしてみて頂けたらと思います。

以上、今回はおうちフリースクールオープンの初期予算について、わたなべさやこの経験をまとめさせて頂きました。

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それでは次回のTo Doもお楽しみに☆

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