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【夏休み子ども映画】ナチョ・リブレ 覆面の神様 ~ジャックブラック~

今日は私の大好きな映画を紹介します。

ナチョ・リブレ 覆面の神様
我らがジャック・ブラック兄貴主演のドタバタコメディーです。

【あらすじ】
生まれてすぐに両親を亡くしたナチョ(ジャック・ブラック)は、戒律の厳しい修道院で孤児として育ち、修道院の料理番をしていた。ある日、町に食材を買いに行き、謎のやせた男(ヘクター・ヒメネス)に襲われたナチョは、ルチャ・リブレ(メキシコのプロレス)のアマチュア大会に出れば賞金を稼げることを知る。

【解説】教会の修道院で育てられたダメ男が覆面レスラーとしてリングに上がり、修道院の孤児たちにおいしいものを食べさせようと奮起する爆笑コメディ。監督は『バス男』の新鋭ジャレッド・ヘス。主人公のダメ男、ナチョを『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラックが演じ、同作でもコンビを組んだジャック・ブラックの盟友マイク・ホワイトらが脚本を担当。ギャグの嵐に笑いながら、最後には温かい気持ちになれる感動作。

yahoo映画情報(https://movies.yahoo.co.jp/movie/325104/)

もうジャケット見ただけでおバカたのしいオーラは十分伝わるかと思うんですが、文字通り抱腹絶倒おもろすぎる。
プロレス映画だと思って期待して観るとちょっと違うのかもしれないけれど、子どもから(アホなもん大好物の)大人まで、最高に楽しめる作品です。
何よりホッコリ温かい気持ちになるんだよな~。
(ヤフー映画の口コミ観てたら「一体この作品の何がおもしろいのか」とか「爆笑というより失笑」等冷めた感想もあってちょっと驚いている。いや、私の笑いのレベルに問題があるのか…)

もともとは、開隆堂の英語教科書"Sunshine English Course"の中で、この映画の元となった覆面レスラーの逸話が採用されていたことがきっかけで探し当てた作品でした(教科書の内容は改訂されていて、今はもうこのお話は教科書に載っていません)。

"Sergio Benitez was a bad boy."

この英文にく~ぅぅ!っとノスタルジックな思いを馳せたあなたは、恐らくこのストーリーに触れることができた幸運な中学生時代を過ごした人でしょう。
昔のSunshineはほっこりと物語を楽しむようなプログラムが多くて私は好きだったんですけれどね。
最近は時代の流れでしょうか、もっと現実的かつ実践的な題材を扱ったプログラムが大部分になってしまって、ちょっぴり寂しさを覚えています。

あまり大きな声では言えないんだけど、中学校で教えていた頃は定期試験後2回の授業は”お楽しみデー”と称して映画鑑賞をする機会にしていました。
ナチョリブレの他、ライフイズビューティフル、E.T.、クリスマスキャロル、アニー、オズの魔法使い、あと何見たっけな…とにかく数えきれないほどの作品を10代の子達と一緒に楽しみました。

映画鑑賞の授業の日になると、生徒達に大型テレビをせっせと運んできてもらって教室を真っ暗にして(ちょっとムーディー)。
生徒たちは映画を自分の席から観てもいいし、気の合う友達同士近くに移動して観てもよし。自分の飲み物を片手に「映画館みたいー!」なんて言ってワクワクしている子もいてかわいかったな。

作品を見終えた後は、「あのシーンはどういう意味だったの?」などの生徒からの質問にみんなで答えを探したり、教科書には出てこないけれど実世界では割と使われている表現を作中の台詞から引用して解説したり、オープンに感想を述べあったりととても豊かな時間でした。

「子ども達に海外の映画に触れさせたい」という思いは、教師を目指した当初から抱いていたささやかな目標でした。
”映画=ただの娯楽”と軽視して「わざわざ授業で見せんでも」という意見をもつ先生方もいるにはいます。
が、音楽の授業では音楽を奏でるだけではなく耳でも楽しみます。美術の授業では作品を制作するだけでなく作品鑑賞をします。国語の授業では古典を、修学旅行では寺社仏閣をじっくりと味わうのに、どうしてわざわざ時間を割いて映画を鑑賞する機会が学校生活にはないのでしょう?
私にはその事実のほうが不自然に思えるのです。

普段の授業では伝えられないような世界の文化や人の想い、時代描写や歴史に、10代のうちに触れてもらう機会をどうしても作りたかったのです。

それから、私の場合は自分が中学生だった頃の恩師の影響が大きかったかも。
私の中学時代に英語を教えてくれた恩師については以前にnoteの記事にも書いたことがあるのですが、とにかく広い視野をもって英語を教えてくれた先生で。
スマートで一切の無駄がない文法指導。
効率よく生み出した時間はほとんど先生の雑談に充当されるのですけれど、英語圏の音楽、映画、その他芸術、実世界についてとにかく詳しくて、これが本当におもしろい。
50分間の授業を聞き終えると、まるでどこでもドアで地球の反対側をのぞき見してきたような夢心地にひたることができました。

そんなわけで、フリースクール業を営むに至った現在も、英語に限らず、授業であつかった題材に関連する作品を生徒さんと一緒に楽しんだりしています。宗教と信仰について中学3年生と考えを深めた時期は、いつもとは違う視点から「もののけ姫」や「天使にラブソングを」を見るなどして、結構おもしろかったです。

冒頭でご紹介した「ナチョリブレ」は、夏休み中の純粋な息抜きにもとーってもオススメです!
ぜひみなさんもご覧になってみてください。

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