やり遂げることの大切さ
作業が終わってふと自分の手を見つめてみる。
そこには塗料で汚れた手。
でも、この手がとても美しく見えた。
「やり遂げた手」だったから。
塗装作業はひび割れを補修したり、欠けたところを直すなどの「下地処理」と、塗装をしない部分をビニールや養生テープで保護する「養生」の作業が綺麗に仕上げるために大事な作業です。
しかしそれがとても地味で地道な作業なんです。
工程は「下地処理」→「養生」→「塗装」→「養生バラシ(撤去)」なのですが、「下地処理」と「養生」に大半の時間を要します。4:3:2:1くらいの割合ですかね。
素人なので「養生」が終わった時点で心も体もクタクタに。
そしてやっと塗装が終わった時
「やったった、、、」
という達成感。
その時の手が「やり遂げた手」になっていました。
小さな積み重ねの先の達成感は、建設の仕事でも感じました。
わたしは過去に現場監督をやっていましたが、建設の仕事は本当に毎日小さなことの積み重ねで出来ています。
一つのビルを作るにも、そのビルを改修するにも、毎日何百人もの職人さんがコツコツと小さな積み重ねで作り上げます。
毎日何百人もの作業員の8時間労働の積み重ねで、戸建て住宅やマンション、ビル、道路や橋などなど沢山のものが作られていきます。
どんな大きなビルやランドマークも、この毎日の積み重ねの集大成なのです。
毎日に何気なく目に飛び込んでくる沢山の建造物。
ここに何人もの手が掛かっていることを想像してみてください。
小さな積み重ねが、景色を作っています。
どんな小さなことも、積み重ねてやり遂げることで、大きな成果と達成感になることを改めて感じました。