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転勤の真意は「出世」なのか「コスト削減」なのか

総合職のサラリーマンの宿命「転勤」。

管理職候補に、他支店の状況などを学び、広い視野を持って欲しいと転勤をさせたり、人員が足りない支店に人員補填として送り込むこともあります。

転居を伴う転勤は、住み慣れた家や地域を離れ、場合によっては家族とも離れて暮らすことになりますが、前向きな理由の転勤であれば許容もできます。

しかしながら、こんな理由の転勤もあります。

それは「コスト削減の為の転勤」。

会社によっては、遠方に住まいがある社員に対して、入社や転勤時に家賃補助などをつける場合があります。

役職などによって補助額は変わったりしますが、わたしが勤めていた会社であれば一人月5万円〜10万円なので、年間60万円〜120万円。

家賃補助を受けている転勤者が20人もいれば、1,200万円〜2,400万円の経費が掛かることになります。

本社に経済的・人員的体力があるうちや、転勤した支店の業績が良いうちは補助を出しても良いのですが、業績が傾くと「経費削減運動」が巻き起こり、「コスト削減の為の転勤」が勃発。

経営責任者や支店の責任者としては、やむを得ず社員を手放す必要が出てきます。

後ろ向きな転勤の場合、不要な社員から切られるのが通例です。

そして選抜された社員は、このような会社の意向をねじ曲げられて伝えられるので、なんとも腑に落ちない結果となるのです。

会社の経営状況などを把握している社員であれば、気づきますが、そうでない社員の場合、なかなか気付くのも難しいでしょう。


中にはこんな理由の転勤があります。それは「不倫疑惑転勤」。

社内で不倫疑惑がある場合、その疑惑が確定する前に不倫をしていると思われる社員の片方を他支店に転勤させるというものです。

サラリーマン歴約10年のわたしでさえ、実際にこの手の転勤をした人を2人は知っているほど、意外と水面下で行われています。


転勤と一言で言っても、理由は様々です。今回は会社都合の場合のお話ですが、サラリーマンである以上、どんな会社の都合であれ従わなければなりません。

わたし自身、2回の転勤を経験していますが、自分の人生なのに、会社の都合で住む地域まで変えられてしまうことが、わたしはどうしても腑に落ちず、その会社を辞めたことがありました。


これが総合職のサラリーマンの定めです。これからサラリーマンとして働くみなさまの参考になれば嬉しいです。

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