
妻のお百度参りで学んだ人生を大切にする生き方
先日、東大阪市にある石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)で
お百度参りをしてきました。
石切劔箭神社は、大阪では「石切さん」という呼び方で
親しまれている神社で、「でんぼ(おでき)」の神様として
有名です。
この石切さん、もう一つの名物がお百度参り。
神社の鳥居を潜ると、すぐそこに「お百度石」があります。

この鳥居すぐのお百度石と、拝殿手前のお百度石を目安に、
ぐるぐると100回回るのがお百度参り。
毎回、石切さんに参拝したら、お百度を踏むようにしています。
だいたい、50分から1時間ちょっとで回るペースで、距離にして
3.5kmほどの、ちょっとしたウォーキングになります。
石切さんには、年に一度、お札を授かりにいくので、
当然ながら、お百度を踏む時は、前回よりも一つ歳をとって
います。
なので、無事、お百度を踏むことができれば、今年も健康な
しるし、と思って、元気よく回ります。
そんな気持ちでいるので、ぼくはスピードを重視して、
心拍数を上げて回ろう、前の人を抜き、後ろの人には
追い越されないぞ、と思いながらお百度を踏むのですが、
妻はぼくとは違って、ゆっくりと丁寧に回っています。
僕が回り終わって、15分ぐらい経って、妻のお百度は
終わりました。
その後、
「どうだった?」
と聞いてみたら、
「今年も、丁寧に回れた。」
「1周を1年と思って、100歳まで丁寧に生きようと思いながら回った」
「たくさんの人に追い抜かれたけど、そんなに生き急がなくてもいいのに、って思った。」
とのこと。
ああ、なんという深い周り方!
自分が、スポーツのように回ったことを深く反省しました。
まあ、健康のバロメーターとしてお百度を踏むのもいいと思うのですが、
妻の、「人生を丁寧に大切にしよう」というお百度に
感銘を受けました。
来年も、元氣で石切さんにお参りし、
元氣にお百度参りをするつもりです。
その時は、きっと、1周を1年と見立てて、
1年1年を丁寧に、大切に、ゆっくりと味わって
100歳まで元氣で生きることを願いながら、
じっくりと回ろうと思うのでした。
来年、忘れていなければ、ね。