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その2、アウトプットとアウトカムをきっちり言語化する

正直いって、なんだかぼんやりしがちな”居場所づくり”。どんな結果を持って成功というかを予め決めておくとよいと思う。(安易に”多世代交流の場作り”で終わってはいけない。)結果を計るには「アウトプット」と「アウトカム」の二種類がある。ここでは、アウトプットは”事業の成果物、事業量”、アウトカムは”事業によって生じた状態”のことを指すという前提で話を進めたい。
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何を言いたいかというと、 ①結果をつくるには仕掛けしかない ②アウトプット(成果物)なしに”現場”は伝えられない ③でもアウトプット以上にアウトカム(状態)で魅せる の3点。

①結果をつくるには仕掛けしかない

この答えはすでに ここ で話をしたことと重なってしまうが、誰に届けるか・誰とやるかでほぼほぼ結果が見えてくるはず。というもの対象者も地域も明確なのだから、あとはそこに響くものをどれだけ仕掛けられるか、という点。

「内容・企画の面白さ」については自分たちで頭をひねる必要があるし、「誰にどうやって情報を届けるか」については対象者別のアプローチがある。「メデイアでの取り上げられ方」についてはほぼほぼ運もあるが、私の経験からすると、特に手にとれる雑誌と、耳から得るラジオで取り上げてもらった時は、とても反応が高かった。(わざわざ商店街の店主からメールを頂いたり、長崎二丁目家庭科室に、聞いたよ!と報告しにきてくださったりした)
仕掛けの切り口は多数、無数。ここからいかにアウトプット(成果物)とアウトカム(状態)が生まれるのかを予想し行動し記録していくことも、もちろん大事になってくる。

②アウトプット(成果物)なしに”現場”は伝えられない

簡単にいうと、「月何名来たか」「何日間オープンしたか」もちろん「売り上げ」など、数字に置き換えられること。誰もが直感的に理解できる成果物や事業の量。
「長崎二丁目家庭科室」では、来場者数、ギャラリー開催数、認知症サポーター養成講座数、まちの他の事業者との取り組み数、メデイア掲載数などがこれに当たる。(ここに売り上げが入ってこないのは、家庭科室に入館料として1人あたり200円頂いていたものは、すべてシーナと一平側に管理・入金することとしたので含まず考えた)

長崎二丁目家庭科室のオープン期間:2017年4月17日〜2018年2月28日の月〜木曜日(2017年2月より週2日に変更)
来場者数:1067名(当初の目標:1000名)
ギャラリー開催数:6回(当初の目標:特に設定なし)
認知症サポーター養成講座開催:2回(当初の目標:3回)
まちの他の事業者・お店との取り組み数:4回(当初の目標:3回)
メデイア掲載数:16媒体(当初の目標:5媒体以上)

③でもアウトプット以上にアウトカム(状態)で魅せる

成果物も大事だが、人がより心動かされるのは、目の前の光景であると思っている。

確かに物事を、ついついアウトプット(成果物)だけでみてしまいがちだが、それによってどんな光景が生み出されたか、つまりどんな状態を生み出したいのか?というアウトカム(状態)を想定して、そのためにどんなアウトプット(成果物)が必要なのか、と逆算しながら構想していく。そこにこそ取り組みのユニークさが表現されてくる。いかに魅せるのか

付け加えるならば、アウトカム(状態)は、今まで通りのものではなく、今までになかった価値をいかに生む/生んだのか、というところまで踏み込んでいく必要があると思っている。

次回は、なぜ「多世代交流」という言葉を表立って使わないのか、ということについて続けていきたい。

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このnoteは、2018年6月ごろまでの私の頭の中の備忘録です。
自身の生い立ちから有料老人ホームの立ち上げ・運営、
デンマークへの留学、「長崎二丁目家庭科室」の運営などから、
福祉の再構築という大きな問いへの小さな実践を残します。
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私、藤岡聡子については、下記記事を読んでみてください。
・灯台もと暮らし
【子育てと仕事を学ぶ #1 】藤岡聡子「いろんなことを手放すと、生死と向き合う勇気と覚悟がわいてきた
・月刊ソトコト 巻頭インタビュー
・soar
「私、生ききった!」と思える場所を作りたかった。多世代で暮らしの知恵を学び合う豊島区の「長崎二丁目家庭科室」
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