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18、まち中に音楽が聞こえると老若男女が踊り出す。 #手拍子足踏み楽団
音楽家の友人、鳥山さんが主宰する「手拍子足踏み楽団」。”体が生み出す音はこんなにかっこいい”という言葉がすごく気になって、2018年12月、東京は豊島区、大塚駅付近で行われたワークショップに参加しました。
元々、私が豊島区で「長崎二丁目家庭科室」を開く大きなきっかけになったのが、中島さんが主宰する「としま会議」にて、豊島区にルーツがある、活動・実践する人たちと知り合えたからでした。
東京都23区の中で唯一、豊島区が消滅可能性都市に挙げられたのが数年前。「女性にやさしいまちづくり担当課長」という課の長に民間出身、宮田さんが就任され、彼女とまちの人たちが一緒になってどんどんと取り組みが始まりました。
「としまscope」「アートトイレプロジェクト」「小規模公園活用プロジェクト」「FFパートナーシップ協定(公民連携・協働を包括する形で、パートナーシップ協定を企業や大学と締結するもの)」などなど。そして、「としまぐらし会議」。
先に出た「としま会議」が民間から、「としまぐらし会議」は、行政から、豊島区を面白くしようとする人と人が出会うハブとして、双方向から何やらオモシロイことへのフックが多くあるのが、今の豊島区です。
豊島区在住で、「としま会議」、そして、「としまぐらし会議」での人の出会いを通して、自分で育てる「何か」をつくりたい、と立ち上がったのが、鳥山さん主宰の「手拍子足踏み楽団」です。
「この番組は平成31年3月8日に放映されたものです。公民連携・地域創生型プロジェクトである「としまぐらし会議」から誕生した『手拍子足踏み楽団』の鳥山さんがゲスト。トラムパル大塚や南池袋公園で行われる「まちなかパフォーマンス」について映像も交えながらお話を伺いました。」
「手拍子足踏み楽団」、すっかりごきげんな様子は、こちら。
大塚駅前で、突如、歌って踊り出す手拍子足踏み楽団@clap_street 。これまで練習してきたまちに住む人たちとたまたま通りかかった人たちが一緒に歌って踊るごきげんなアートプロジェクト。こういうの、好き。 pic.twitter.com/DfGILJ6oAj
— 守本 陽一(もりもん) (@lackooon) March 24, 2019
以下、鳥山さんの言葉を引用します。
アートカルチャー都市、文化都市ってなんだろう?
「国際アートカルチャー都市」を掲げ、「東アジア文化年2019」の豊島区。でもそれってなんだか、自分からは遠い話。自分で育てる「なにか」をつくりたい!そしてその「なにか」は楽しくて、人と繋がることができて、自分の好きな音楽だったら最高。そんな思いでできることを考え、楽団立ち上げに至りました。
まちなかで「こんにちは」
まちにはいろんな人がいます。こども、大人、高齢者、心身障害者、外国人、さまざまな少数派の人。そんな人たちが、お互い街中で挨拶するようになったら、もっと自分の住むまちに安心できるし、好きになると思います。でも縁もないのに、いきなり挨拶したりしない。では、一緒に関わるものがあったら?
手拍子してたら、ぽかぽかして、
足踏みしてたら、音楽になった。
そもそも音楽は、部族の祝いで歌って踊るように、誰もが思うままに楽しむ、みんなのものでした。音楽家の僕が、その原点から立ち上げたのが「手拍子足踏み楽団」です。その名の通り、手拍子や足踏み、声を使って音を生み出す楽団です。
そのパフォーマンスはシンプルで、ラジオ体操のように、盆踊りのように、見よう見まねで誰もが参加できるものです。上記2つとの違いはかっこよさの種類。自由度を高めたことで、若者も巻き込むものにできるはずです。
仲間が仲間を呼んでくる
「としまぐらし会議」で出会った仲間、福祉環境設計士、区の職員、小規模保育園ソラーナさん、目白福祉作業所さん、大塚駅前ラジオ体操のおじいちゃんおばあちゃん、豊島区後援)としまぐらし会議プロジェクト)、たくさんの方が賛同し応援し関わってくれています。
(中略)
共に、まちの仲間となっていけたら、うれしいです!
この楽団のワークショップに2018年12月、2019年1月、そして3月と3回参加したのですが、文字通り老若男女が集まってきて、音楽に合わせて手拍子と足踏みだけですごく一体感のある”遊び”になっているんです。
ふとあたりを見回すと、サングラスをかけたお兄さんが飛び入りで参加したり、観光客であろう外国籍の方も合わせて手拍子をしてくれていたり。
かなり多くの方が写真や動画を撮っていましたから、もしかしたら、日本国内、海外にも?発信されているであろう、この老若男女の楽団。踊るのももちろんですが、見ているだけでもとってもごきげんになれるのです。
主宰者鳥山さんは、音楽家でもあり、普段は教員をされています。過去にはプロボクサーをしていたことも。でもきっと、鳥山さんに限らず、多彩な方ってたくさんいると思います。まちの中に表現の場ができると、自分の好きなことでまちに関わることができる、とても素晴らしい例です。
福祉の業界では・・・なんて眉をしかめるのではなくて、いかに人が楽しめるフックをつくるか?まちの中にはどんな人がいるのか?という視点にたつと、そのまちにしかない方法で、福祉の環境、暮らしの環境がつくられていくのだと思います。
この「手拍子足踏み楽団」、作戦会議のfacebookグループページがあります。少しでもピン!ときた方、ぜひチェックしてみてくださいね。
★「手拍子足踏み楽団」団長 鳥山さんからのコメントいただきました★
"体が生み出す音はこんなにかっこいい"、この言葉、すごく考えたんですよね。刺さってたことがうれしいです。そう言った通り、もっともっとかっこよくしていきたいです!
老若男女が自然と集まってきて、何か同じことを楽しんで、最後にハイタッチして帰っていく姿がまだ目に焼き付いています。なぜ、このまちで、こんな光景が生まれるのだろう?解説したnoteも、ぜひどうぞ。(こちらは、月額マガジン ケアとまちづくり、ときどきアート内のnote記事です。)
「見知らぬ老若男女が、まち中で踊り最後にハイタッチする。「手拍子足踏み楽団」はなぜこの光景を生み出せるのだろう?」
藤岡聡子
株式会社ReDo 代表取締役/福祉環境設計士
info(@)redo.co.jp
http://redo.co.jp/
私、藤岡聡子については、下記記事を読んでみてください。
・灯台もと暮らし
【子育てと仕事を学ぶ #1 】藤岡聡子「いろんなことを手放すと、生死と向き合う勇気と覚悟がわいてきた
・月刊ソトコト 巻頭インタビュー
・soar
「私、生ききった!」と思える場所を作りたかった。多世代で暮らしの知恵を学び合う豊島区の「長崎二丁目家庭科室」
おまけに:
読み物:人の流れを再構築する、小さな実践について|藤岡聡子
人の流れはどのようにして新しく、懐かしく再構築できるのだろうか?その大きな問いに対して、小さな実践を綴っているマガジンもあります(本音たっぷりで書いています。)