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炎の鎖

あの頃掲げた心臓は
今どこで動いてる?
美術館に飾られてるようじゃ
頭にくるのかもね

心の奥の毛のない部分
あなたが撫でてくる
落ち着いて猫になるようじゃ
後悔するのかもね

まだ見えない未来に
怯えて嘘をついた
枯らしてしまった
花弁の悲哀

命掛けなら許すけど
小手先だけの熱情ならさようなら
擦りむいた膝の赤い血が
あなたのかがり火になるから



轍のない雪化粧には
無垢が震えてる
幸福感の詰め合わせには
毒が刺さってる

頭の悪さが際立った
私からの手紙
節操もなにもない感情論が
書き殴ってある


まだ知らない答えに
勘繰り逃げていた
煌々と光る理論の先を
繰り返し聴いた音楽を


哀愁に変われば許すけど
悲観的苦笑ならいらない
えぐられた胸に稲妻が
轟けば聖火に火が灯る


初期衝動が焦燥に蹴散らされて
まともに身動き取れない
火傷するくらいなら
炎の鎖はひきちぎれ

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