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小鳥のうた

小鳥がなにも言わないの
あなたがそうと言うもんだから
耳を澄まして目を瞑る
チユン チユン チユン チユン

小鳥は歌を歌ってた
古い昭和の歌謡曲
私は可憐に身を任せ
踊る心の空泳ぐ

肌が触れ合う感覚が
淋しさと重なりあったから
あなたは歌が聴こえない
上手な歌がわからない

春の木陰の真ん中で
染み込む季節の飾り歌
私はずっと前からさ
この歌なんだか知っていた

黄金色した五線譜は
まどろむ時間の追い風さ
あなたもきっと気に入って
心に広場が出来るから

命の綱が絡み合う今
魂だけになってきて
言葉はいらない
なにもいらない

裸足で芝生を踏む様に
手と手をぎゅっと繋いでさ
小鳥の歌を聴き眠ろう
私がずっとそばにいる

いつかは聴こえる黄金色
それは明日かもしれなくて
私はあなたの人生が
彩られること祈ってるさ

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