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Photo by
komachi_vollmond
ヘッフーの小さなおうち
ヘッフーのおうちは小さい
どれくらい小さいかというと
ヘッフーのお友達のキョッキョが
入れないくらいに小さい
ヘッフーひとりでぎゅうぎゅうだ
それでもヘッフーはこのおうちが大好きだ
ある時ヘッフーが道を歩いていると
1匹の犬が置いてけぼりをくらっていた
ヘッフーは犬を連れて帰った
ぎゅうぎゅうに暮らしだしたふたり
ヘッフーは犬にヨポと名前をつけた
元気がいっぱいのヨポ
家中を飛び跳ねます
その度にヘッフーのおうちは壊れそうになります
それを見かねたお友達のキョッキョが
たずねてきました
「ヘッフー大丈夫かい?」
「おうちをたてなおしたほうがいいじゃないかい?」
キョッキョがそう言ってもヘッフーは首を縦に振りません
「僕はこのおうちが好きなんだ」
「たてなおしてたまるもんか」
そんなときヨポがハイジャンプ
ヘッフーのおうちは吹き飛びました
「もうひとりじゃないんだ」
「家族のことも考えてごらん」
キョッキョが言いました
ヘッフーは自分のことばかり考えて
ヨポの気持ちをわかってあげられませんでした
それからヘッフーはヨポが快適に暮らせる少し大きなおうちをたてました
キョッキョも遊びにこれるくらいの