流転鳥
梟は鳴いた
樟の枝分かれ
都会の公園
迷い込んだのは
遥か遠くの森から
夜風に乗って
車のエンジン音
行き交う人の声の隙間
梟の鳴き声
彼は叡智の源
だけども知らない
信号機の羅列
梟は鳴いた
反響もしない声が
雑踏に踏まれてく
彼は困った
叡智の外側
鈍い星
明るい夜に
痛い耳鳴り
チカチカとした灯火が鬱陶しい
彼は考えた
きっと私は夜風に当てられ
知らない鳥に生まれ変わったと
憶えのない
帰り道
今日から私は流転鳥
梟は鳴いた
樟の枝分かれ
都会の公園
迷い込んだのは
遥か遠くの森から
夜風に乗って
車のエンジン音
行き交う人の声の隙間
梟の鳴き声
彼は叡智の源
だけども知らない
信号機の羅列
梟は鳴いた
反響もしない声が
雑踏に踏まれてく
彼は困った
叡智の外側
鈍い星
明るい夜に
痛い耳鳴り
チカチカとした灯火が鬱陶しい
彼は考えた
きっと私は夜風に当てられ
知らない鳥に生まれ変わったと
憶えのない
帰り道
今日から私は流転鳥