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渡辺 杜太朗
2021年4月27日 12:51
乗用車の様な軍戦車が街灯になりすましたランチャーが自転車群に似た突撃兵達とパンプスの音を鳴らす殺し屋が私の背後上空前景から近寄る街で私は耳を塞ぎ目を瞑って祈る様に帰路を辿った通行人に似た弾幕が私に向かって来る度に大きな声を放っては冷やかな視線の的となるゴミ袋のふりをした爆弾が時限式に炸裂しないよう速足でゴミ捨て場の前を通過した流星だって
2021年4月26日 11:20
キリがないほどに私の狭い部屋に生える草は刈っても抜いても育まれるそれは私の狭い部屋が終わった後の地球の文明の祖の様で私だけ生存してしまった世界線の様に思える私の狭い部屋には雨も降りその度に私は傘をさしびじゃびじゃになった草の葉を急いで引っこ抜いていたそんで顔を出した木の床を雑巾でぞすぞすと拭き疲れた頃にはまた草が育ちだすある日目を覚ました
2021年4月23日 15:12
窓の向こうに流れる川はどれくらいの水温なのだろうか触ってみればわかることだが生憎私はここから出れない魚は泳いでいるのだろうか行く年考えていたが逸れた鷺の狩をみて魚がいることを認識した流れる速度はどれくらいのものなのか知りたいもんだからだれか溺れてはくれないであろうかなどどいう暴力思想を自家発電できない為私は今夜眠ったら窓の外の川に挨拶にいこうと企
2021年4月21日 10:27
土砂降りの太陽光が紡ぎ出す短し朝のひとときよ私の悲観的な内緒が増えることなどどうでもいいとばかりに始まってしまったら歯止めの効かない猛進的な朝が静かに騒ぎ直線的に蠢き出す人々とは朝を食べた食感も匂いも違う私はこの朝からつまみ出されて捨てられ暗い洞穴の様な動かぬ螺子路に利害が一致する筈だとひとくくりに朝の看守に放り込まれた私はただこの朝の一部になり
2021年4月10日 14:00
色のあるパスタをたべて風に舞うファッションを纏う波の揺らぎを尊く見つめ友との会話はスーパーボール私にとっては悪くはないライフもあなたにとっては谷の底かも知れないワンタイム人の苦は身体が違うとDo not know他人なんざ悲観なフェイスをわざわざ見せないもがく脚は水中だけの白鳥さ悟りの悪い私にBADオー シットあなたの痛みが見えないままで無邪
2021年4月6日 12:45
とうに友の背中は見えず昼間から熱い風呂に浸かる流れ出た汗には苦も忍もない体温よりも熱辛く私の日常に落ちている情よりも煮えるねるい言葉を音無き声で吐き潰し提灯の様に薄ぼんやりとただただうどんを啜りこむ「気がつきゃ お月さんの影法師」私の今日の一言目もう寝逃げの刻ってか私も昔は友の様に言葉並べて品並べせっせ せっせと駆け回るいつしかゼン
2021年4月2日 10:34
私は写真を撮るときいつも考えるビルを撮ったらビルが朽ち果てたあとに写真を見返すのは悲しいな木を撮ったら木の精霊が死んだあとに写真を見返すのは悔しいなあなたを撮ったらあなたに霞がかかったあとに写真を見返すのは苦しいな今を切り取ることにはなんの躊躇もないが人生を振り返ることは少し苦手青春のプレイバックは私を過去に縛り付けるし過去から励ましの様な類いのものを受信