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渡辺 杜太朗
2021年4月28日 12:41
止めたはずなの あなたの声のリズム3分おきに 脳裏で響くスヌーズ顔の無い愛情なんて 少しもいらないわどうしてもあなたの意味の無い掠れ声が鳴り止まないから遠ざかる果てまでずっと走っていたいんだ終わりがくる銀座線の椅子に深く沈んだ夜にあなたはきっと 私なんてブルー湖のなか 溶けては消えるブルー色の無いボートに乗って彷徨いたくはないヒールが浸かる程の泪さえあなた
2021年4月16日 13:34
夜明けにサクラが吹雪いたら誰が気づいてくれるの?たまたま通りがかった朝帰りの女の子かな夜明けに星が舞い降ったら誰が気づいてくれるの?眠れない夜に置き去りのタバコをふかしたベランダでひっそり 出会った 美しい世界君だけのものにしてもいいけど好きな人がいるなら絵葉書で伝えておくれラッパ隊の音小刻みなドラム音のない景色の真ん中で聴こえてきた行進はきっと希望の世
2021年4月5日 16:08
雨粒のスローモーションたくさんの雨と目が合うの傘のない閉鎖路地君がいるのは一粒だけだから地面に堕ちる前に掌で掬わなきゃ 叶わない逢いたいなら濡れて 濡れてサヨナラを言いなよ 綺麗なうちに今すぐに溢れて 弾いて窓ガラスに撃ちつける前に愛して 涙と混じって赤色のプロポーション輝くの暗い雨街のなかで眠り倒れたクロノス止まった時計で君を包み込む他人の水滴が助けてと
2021年4月4日 12:18
音を置いてきた世界だ ガラスのモジュールであなただけが水彩の 飾り風景画麦も燕も白黒の あじけない空もあなたひとつ引き立てる 玩具の様に無垢小さい頃 あった様な なかった様なスカーレットに見覚えはないから 追いかけた 無邪気なままで問いかけたのrainbow朝焼けなら 同じ色で包まれるから話したいよpassion聴こえないかな 僕もこの絵画の中へ滲む光の雨粒が 鑑
2021年4月1日 10:54
無理矢理 炎に手を入れる訳はない溺れる 波に足入れる意味もない考え過ぎて深みの奥の奥怖いオバケと目を合わすこともないどこまでも どこまでも息が切れるまで 逃げてくれいつまでも いまどきもキライな顔なんか 見えない場所を求めて夜中に ドアを叩くなら110番ナマハゲ 初夏に追われてる私だけあの手この手で暗い手招きして目を閉じ走れかまってる時間もない