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聴けることで、仕事はうまくいく。

わざわざ小難しく書く必要はないんですが、
こういう書き方したくなることがあります。

コミュニケーションの学派には2種類あります。
A「自分の意見を認めさせたら成功」
B 「どうせ伝わらないだろうと不安を感じて、相手が意見を封じてしまったら失敗」

たとえば上司が部下にアドバイスをする。
部下は「はい」と言うけれど心許ない。

この時Aの学派は、「さらに部下に説明して、意見を通そうとする」。
Bは、「部下の真意を知る機会だと感じて、相手の話を聴こうとする」(相手が違和感を封じることが、失敗だから)

私の経験では、Bの方が効果的だ。
(byクリス・アージリス)

↑一連、ずいぶん意訳した要約です。

あるいは、
喧嘩している人がいるとして、
両者の間に「ただ話を理解しようとする人を置く。
それだけで、コミュニケーションは円滑になる(byカール・ロジャース)」。
(わかってもらえない前提の時、わからせようと語気は強くなり、話を盛り、極化し、分断されるから)

聴く、理解する姿勢で向き合うことは、
部下との接点でも、お客さんとの接点でも、プライベートでもとても有効です。

最近、「聴く?そんなのよく知ってるよ」と判断して、
学ぶ機会を逸したもったいない話を聴くことがあって、書きました。

ロジャースとアージリスの論文は70年前。
カーネギーが「人を動かす」で
「相手を理解してから、自分が理解される」と書いて90年。

僕らの持つ、「コミュニケーションと向き合うときの、元々の地図」が、そもそもズレてるのか、なかなか難しいものですよね。

昔、マザー・テレサの本を読んだ時に「私は、うまく祈れるようになりたい」と書かれていました。
僕も心からそう思いますが、
同時に「うまく聴けるようになりたい」とも願います。

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