エナメル上皮腫 備忘録-手術から退院まで-

エナメル上皮腫の手術後のメモです。
→は医師の話や出来るだけ客観的な内容、
⇨は私の所感や事情を書いてます。
読みたいとこだけ読んでください。


入院 

手術2日前に入院しました。
昼に病院に入って、受付やらレントゲンやら。
→レントゲン撮影
 PICC(点滴用のカテーテル)挿入
 歯のクリーニング
 手術に使うプレートを見せてもらう
 この時「プレートはいつか取る」と知る
⇨PICC痛かったー。徐々に痛みに慣れました。
 歯のクリーニングは、口の開け方とかが
 定期的に行ってる感ありますねーと
 言われました。そーです笑
 プレートは滅菌前のを見せてもらいました。
 …いつか取らなあかんのですね!?
 知らんかったー…内心めちゃびっくり。
 将来また入院とかして取るんやろかー。

手術前日

→口腔外科診察
 変わりないか確認
→形成外科診察
 腓骨や血管の位置?のマーキング
→術前最後のシャワー
→絶食の時間などの連絡を受ける
⇨この2日間代わる代わる先生方が挨拶に来てくださる
 大きい手術なんやなぁと、しみじみ感じました。

手術

朝一から手術、終了は23時過ぎだったようです。
約14時間でした。
→下顎の離断、腓骨での再建
 歯も数本抜きました。
 傷口は下顎と腓骨部分、口腔内の3箇所でした。
⇨母、姉が来てくれ、貴重品あずけたり。
 母は、術後目覚ますところまで居てくれたみたいですが、本人は全く覚えてないです。
 泣いてた模様。

術後1日目 ICU

ICUにいました
→腓骨を採取した方の足は一段上げた状態
 頭の旋回は禁止(器具による固定はなし)
 理由は、顎下に移植した腓骨や皮膚の血管や組織安定のため
 呼吸器系の機器はすぐ取れ、自発呼吸になりました。
 リハビリで車椅子に移る練習を一度
 その後吐き気と痛みがで出して、2度吐き戻し
⇨倦怠感が1番あった日です
 頭の旋回禁止にビビりまくり、
 すべておっかなびっくり
 さすがにICUは広いし、騒がしい
 看護師さん達も1番ピリッとしていたように思います。

術後2日目 HCU

昼過ぎにHCU(ICUより元気な人向け)移動
→吐き気が辛く、お薬追加してもらっても治らず
 ツバが出だしたものの上手く飲み込めず、
 吸引してもらってました。
 鼻の栄養チューブが気持ち悪くて、
 それも吐き気を助長
⇨吐き気がつらくてつらかった
 夜はうめきながらすごしました
 看護師さん3人居ないと体の向きが変えられないので、申し訳ないやらつらいやら
 お隣が外国の方で、早口のよく通る声で、でも聞いたことない言語で…こんなこと言ってはだめですが、術後の疲労困憊の頭には負担で半泣きでした。
 ICUの頃からラジオを付けてくれるので、いい気分転換でした。日付も時間も言ってもらえるのがいいですね。

術後3日目 HCU

HCUは2日目。
→昨日より吐き気は引き気味
 痛みも波があり、追加でお薬を頼んだりでした
 引き続き微熱があり、アイスノン頂いたり。
 首の旋回禁止は約2週間と聞く
 ずっとナースコールを握ってました
⇨首の旋回禁止が怖すぎて、肩ガチガチ
 2週間ときいて、本当に挫けそうでした
 寝たきりなので、腰も痛み出しつらかった
 ベッドマットは体重を分散?してくれたり、換気がされたりハイテクでした
 看護師さんたちが「術後2、3日が1番辛いと思う、ずっとじゃないからね」とか「体は動かせるのにね、首辛いね」とか声かけてくださって、その度ホッとしました。

術後4日目 以降、一般病棟

→午前に一般病棟の個室へ移りました。
 吐き気は落ち着きに向かってました。
 顎と脚のドレーンがとれる。
 この時点で自分に繋がってるチューブは、鼻の栄養チューブ、PICCの二つになりました。
⇨この日もナースコールが手から離せなかったです。
 部屋を移って、静かな環境になってホッとしました。
 髪の毛や耳周りに
 手術の際に着いた血がついたままで
 頭を触ると手にパラパラとつきました。

術後5、6日目

→吐き気が落ち着く(栄養剤を工夫してもらった)
 眠れずフラフラ、まだ貧血もあり
 尿管カテーテルがとれる
 ドライシャンプーしてもらう
 切除した骨をみせてもらう
 大部屋に移る
 歯磨きの許可がでる
⇨自分の骨のホルマリン漬けをみる人生になるとは。写真取ればよかったかも笑

術後7日目 抜糸、車椅子

→ご飯再開(嚥下食)
 鼻の栄養チューブとPICCが取れる
 (全てのチューブがとれた)
 顎下の全てと脚の1部を抜糸しました。
 ギブスは未だ取れず、包帯ぐるぐる巻き
 リハビリで車椅子を練習
 この日から自分で車椅子でトイレOKに
 ベッドマットが普通の物に変わる
⇨鼻の栄養チューブがずっと気持ち悪かったので取れてホッとしました。
 抜糸、顎下は平気でしたが、脚はまだまだ痛かった
 脚は全てではないようで、また数日後抜糸になりました。
 ご飯は口が1センチくらいしか開かないので、口周りを汚しながら食べました。
 1人でトイレOKがめちゃ嬉しかった
 ベッドマット、、普通のは硬いなぁ

術後8、9、10日目

→ご飯の食べれる量が増える
 1人で自販機いけた
 松葉杖のリハビリ
 微熱は変わらずあり
 シャンプー台で洗髪して頂く
⇨デイルームに車椅子で行ったり、
 足を上げ下げして筋トレしたり
 車椅子用トイレは混みがち、、はやく部屋のトイレを使えるようになりたい
 元気がで出した途端ヒマを感じだす
 人間ワガママすぎやろ
 同室の方のクセが強くて挫けそうになる
 面会3時間ずっっとしゃべってる、電話する…

術後11日目 片松葉杖

→形成の診察にてギブスが外れる
 この日から腓骨採取した方の踵で歩行OKに
 病室のトイレ使用可能に
 血液検査も貧血以外良好
 手術前日からの12日ぶりのシャワー!
⇨勝手に松葉杖期間長いと思ってたので、かなり驚く
 診察終わった途端、ちょっと歩いて見ましょか!と数歩歩きました かなり困惑した 笑
 シャワー嬉しすぎて踊りそうでした。

術後12、13日目

→ご飯やっと完食
 流石に腕が筋肉痛になってました。
 シャワーが自由に入ってOKになる
 大部屋から大部屋へ移動

術後14日目

→ご飯きざみ食に
 首の回旋OK
 つま先や足首を動かして歩いてOK
 身体的な制限なくなる
 リハビリ筋トレ多めに(汗だく)
 松葉杖もなしで良くなる
 口は余り開かないまま(手術で一度剥がしてるので、一旦固くなるものらしい)

術後15日目 松葉杖卒業

→ご飯が全粥食(ご飯はおかゆ、おかずは常食)に
 足首が固まっているので、ひょこひょこ歩き
 いよいよ暇になりだす
 顎周りの筋肉が拘縮してるので、
 補った骨の状態を見て、
 開口訓練をするらしい(痛いらしい)

術後16日目

→手術前日ぶりのパン食

術後17日目

→軽く開口してもらう。めちゃいた…
 顔の腫れがなかなか引かない
 思うよりかかるとのこと。プレートもあるのでどのくらい戻るかも人による。
⇨ヒマが増す

術後18、19日目

→定期的な血液検査の日
 数値横ばい。経過観察。
 退院日が決まる
 自主的な開口訓練もはじまる

術後20日目

→肌表面の感覚の検査を受ける
 顎離断と共に神経を切って繋ぎ直したため
 下唇半分の幅分、顎まで感覚がない
 細い棒(2ミリ〜段階的に細い綿棒みたいな)を当てて、感覚があるかチェック
 唇は若干わかるものの、顎の部分はわからず
 今後も定期的に検査される
 口腔内も抜糸

術後21、22日目 退院

→顔の腫れがかなりマシになる
 でも見て分かる位には腫れあり
 朝ごはんを頂いて退院
 翌週に外来予約
⇨30度超えの気温を体感するのは今年初で、くらくらした

おわり

お世話になりました。
とりあえず大仕事は終わりです。
外来で経過観察、再建した骨が安定したらインプラントで歯を補います。
またトピックが溜まったら別記事であげようと思います。