別れの季節
ポスドクは基本的に有期雇用。期限が来たら、更新がない限り、その場を去らねばならない。
学生とは異なり、基本的には学年暦に縛られることのない存在であるから、年間を通じてポスドクが入れ替わることとなる。
と、思っているのだが、私の周辺ではこの1、2ヶ月に少し入れ替わりが多いようで、何名かのポスドク仲間との別れがやってきた。
基本的には我々人文・社会科学系研究者は個人プレーであり、人の入れ替わりが直接自分の研究に影響することは少ない。しかし、だからこそ、日々のちょっとした会話にヒントをもらったり、研究に打ち込む姿勢から学ばせてもらったりすることが貴重であったりもする。
ポスドクとしてやってきて4ヶ月の自分にとって、短期間だからまだ別れが辛くないという見方もできる一方、せっかく同じ空間で研究活動を行なっていたのに、十分に交友関係を築けなかったという残念さを感じる面もある。またどこかで会えるのか、直接は会わなくとも、お互いの活躍をどこかで応援しあえるのか。そうあれたらいい。そしてそのために一つ一つの出会いをもっと大切にする重要性を痛感した。いつ別れがやってくるかはわからないし、自分自身もいずれは去ることとなるのだから。